直島旅の回想記~瀬戸内国際芸術祭2016と2022とおまけの2009年
もう少しで瀬戸内国際芸術祭2025年夏会期が始まります。暑さに弱い私は、8月開催の夏会期には行かないことを早々に決めていましたが、それでもなんだかソワソワしてきました。
そういえば、2016年と2022年に訪れた芸術祭の旅行記を書いていなかったので、島ごとにまとめようと思い立ちました。夏会期中に直島へ行く方のお役に、少しでも立てれば幸いです。
ちなみにもちろん、ひとり旅です。
2016年秋会期
岡山駅から在来線で宇野駅へ、そこから歩いてすぐの宇野港から直島の宮浦港に着くフェリーに乗船しました。そして、宮浦港からバスで本村地区に行きました。
本村港バス停で降りて最初に向かったのが、当時工事中だった「直島港ターミナル」。設計は妹島和世氏と西沢立衛氏のユニットSANAAです。

本村地区でランチをして(まさかの写真を撮っていないので、何を食べたか今では不明です;)次に向かったのは「ANDO MUSEUM」です。


撮影禁止だったので、写真は外観だけです。
その名の通り安藤忠雄氏の美術館で、建物そのものが作品となっています。
本村地区と言えば「家プロジェクト」ですが、秋会期最終週でかなり込み合っていたためスルーして、当時完成したばかりで、実は一番見たかった「直島ホール」に向かいました。

直島ホールの設計は三分一博志氏で、地域のスポーツや文化芸能の活動拠点だけでなく、防災拠点や葬祭など多目的に活用される施設です。三分一氏らしい、風の通りや太陽の動きを考えた造りになっており、中を見学することもできました。




直島ホールからすぐ近くには、家プロジェクトの一つである大竹伸朗氏「はいしゃ」があります。
かつて歯科医院兼住居だった建物がまるごと作品になっています。廃材や看板がコラージュされたカオスな空間でした。


バスで宮ノ浦地区に行き、フェリー待ちの間に作品鑑賞しました。


宮浦地区と言えば、直島銭湯「I♥湯」。大竹伸朗氏のド派手な外観がフォトジェニックでした。銭湯の営業時間中だったので、外観だけ見てまわりました。


銭湯からすぐ近くの宮浦ギャラリー六区では片山真理氏の作品が展示されていました。
2025年現在では、【瀬戸内「 」資料館】として、様々な展示が行われている場所です。


この日は本当に天気が良く、ご褒美のようなマジックアワーになりました。



フェリー乗り場は「ちゃんと乗船できるのかしら?」と思うほど混んでいましたが、何とか乗れて高松市のホテルに着くことができました。
翌日は豊島に行ったのですが、また別の機会に。
2022年春会期

まだCOVID-19が5類感染症に移行する前の2022年4月に直島に行きました。
島で生活される方の安全を最優先に、感染対策をしっかり行って鑑賞することで芸術祭が予定通りに開催されました。
高松港の検温スポットで検温と体調確認をして、リストバンドを付けて島に渡りました。

高松港発直島宮浦港着の高速船に乗船して最初に向かったのが、三分一博志氏The Naoshima Plan「住」です。

私が行った春会期では内部構造が見える状態で、秋会期に完成状態を公開しました。完成すれば後から見学できると思って秋会期には直島に行かなかったのですが、社員寮?保養所?なので、2025年芸術祭では作品登録されていません。そう思うと、とても貴重な現場を見させていただきました。



直島の地理や暮らしをリサーチし、太陽・風・水など自然を取り入れた長屋で、三分一氏らしいサスティナブルな建物でした。
すぐそばの【瀬戸内「 」資料館】では、ライターが展示されていました。パッと見るとカラフルでポップですが、すべて不法にゴミとして捨てられていたと思うとゾッとします。



宮浦港のそばでレンタサイクルが借りられたので、電動自転車で島を巡りました。
まず直島パヴィリオンで作品を堪能してから地中美術館に向かいました。坂道はきつかったのですが、電動自転車だったので気持ち良く走ることができました。



地中美術館チケットセンターに自転車を停めてチケットを購入して歩いて美術館へ。島の方によって美しく手入れされた花で、坂道も気持ちよく歩けました。




地中美術館は2009年以来2度目の訪問でした。前回はただただ「地中美術館に来たぞ!」という興奮が強かったのですが、今回は自分が歳を重ねたことと、現代アートに触れる機会が増えたため、鑑賞の仕方・感じ方が格段に上がった気がします。
天気も良くて、ジェームズ・タレル「オープン・スカイ」も素晴らしい環境で見られました。
地中美術館チケットセンターに自転車を停めたまま、バスで「杉本博司ギャラリー時の回廊」へ。

2022年の新作でした。受付から作品を見ながら下っていき、ラウンジに辿り着きます。お茶とお菓子付きの入場券なので、杉本氏の作品と海を見ながらいただきました。贅沢!



ラウンジを出ると透明の茶室と海が広がっています。平日とはいえ、芸術祭会期中にこんなにゆったりと見学できたのは、今考えると奇跡的なことです。




ヴァレーギャラリーも李禹煥美術館も徒歩圏内ではあったのですが、激混みなのと歩くのに疲れたため、バスで地中美術館チケットセンターに戻り、電動自転車で本村地区に向かいました。


本村地区と言えば「家プロジェクト」。(←2回目w)
まずは三分一博志氏The Naoshima Plan「水」を鑑賞しました。旧家の一部を改修し、井戸水を共有資源としてきた集落の地下水脈を顕在化させた作品です。大豪邸ですが、元の持ち主の方は高松市に移住されたと地元の案内ボランティアの方に聞きました。確かにこの大きさは持て余すかも。



人数制限があるほど人気の「南寺」にも入りました。撮影NGなので写真はありませんが、暗闇の中での作品鑑賞はマインドフルネスのような感じで、リラックスしているのに感覚が研ぎ澄まされた不思議な体験でした。
2016年のとき工事中だった直島港ターミナルは当然のことですが完成されていました。やはりインパクトのある建物です。


直島港本村ラウンジから電動自転車で宮浦港に戻りました。坂道はそれなりにきつかったですが、バスよりも効率的に回れるので自転車がおススメです…が、2025年の今では競争率がかなり激しいでしょうね。
フェリーまで時間があったので、直島銭湯「I♥湯」に行きました。銭湯営業前で中を見学できる時間帯だったので、女湯だけでなく男湯の方にも入れて得しました。






写真ではポップな感じですが、細かく見るとかなり際どいものだらけなので好みは分かれそうですが、私はとても楽しめました(笑)
海の駅「なおしま」から宇野港行のフェリーで帰路に着きました。


おまけの2009年
せっかくなので2009年4月にひとりで直島旅行した時の写真も。
まだ芸術祭が始まる前でしたが、「現代アートの島」として注目を集めだしたころに地中美術館に行きたくて高松市を拠点に旅しました。
当時は一眼レフカメラを買ったものの扱い方がイマイチ分からず、でも使いたいから重いのに持ち歩いていました。携帯もガラケーだったかな?紙の地図を見ながらよく目的地まで行けたなぁと、今では思います。
旅行記にするという目的をもって写真を撮っていなかったので、スタンプラリーのような撮り方ですが、記録としてnoteにアップします。








2022年のときに、2009年と同じ場所で撮りました。


