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なんで私はやる気が出ないの…?【①医学編】

『痩せるためにはやっぱり有酸素運動をした方がいいですか?』
これはもう僕だけじゃなくて
トレーナーをしてる人は
幾度となくされてきた質問じゃないですかね

あれ?今回って【疲労】がテーマ
だったんじゃないの?

まぁ、焦らずにいきましょう
ちゃんと全部繋がってきます

ただ、かなり長くなるので
今回は二部構成でいこうと思います

で、最初の言葉はプロローグみたいなもんです

そして、この言葉から読み取れる情報は
少なくとも『3つ』あります

①この人は痩せたい
まぁ、当然ですね体重を増やしたい人は
こんな質問しないですからね

②現在、有酸素運動はしていない
これもまぁ当然です
しているならわざわざ質問してこないしょう

③この人は有酸素運動をしたくない
はい、ここは何気に芯食いです
体重を、体脂肪を減らすために
有酸素運動が有効であったとしても
できることなら『したくない』んです

なので、もしかしたら
質問をした人は僕から
『有酸素運動しなくても痩せますよ』
この言葉を期待しているのかもしれない

そして、僕がその言葉を言ったとしても
別にそれは嘘でも間違いでもない

実際に今は有酸素運動よりも
『食事』を重視しているトレーナーも
すごく多いですし、そこで語られている
言葉には基本的には間違いはないです

有酸素運動で消費できるカロリーは
そんなに多くないんですよ
それならば体に入る栄養を工夫する方が
体重はコントロールしやすいですよ

これは間違いではないですし
確かに食事で出せる影響の方が
早くて大きいです

そういうのも当然わかった上で
『有酸素運動はした方がいいです』
僕はこう言います

身体動作のトレーナーで
今回は疲労がテーマなのに
こんなプロローグですが
言ったように全部つながります

動作にも、疲労にも、そして
体重の管理にさえ

じゃあいきましょう

✅有酸素運動はしたくない!

誤解を恐れずに言うならば
有酸素運動を
もっと広義にするとトレーニングを

やりたい!楽しい!と思って
している人って多分ほとんどいないと
思います

世の中には色んな人がいますから
中には本当にやりたい!って
思ってる人もいるかもしれないですが
非常に稀です

少し誤解を生む場所でもあるので
補足しておくと
有酸素運動をした“後”
やってよかった!すっきりした!
って感じる人はすごく多いです

でも、やる“前”
楽しみで仕方ない!
早く有酸素運動をしたい!
みたいなことを思う人は稀です

できればやりたくはないんだけど
『やるしかない』から
それを受け入れてやるんです
で、してみたらちゃんと
やってよかったとは思うんです
ただ、次の時のやる前には
やっぱりやりたくはないんです
これを繰り返している感じですね

なので、有酸素運動をしたくない
こう思うこと自体は
なんらおかしいことでもなく
それは現代に限らず
サバンナで生活していた頃から
別に変わってないです

運動なんか好んでしたくない
これは普通の、かつ正常な思考です

✅ヒトは有酸素能力に特化している

サバンナで生活していた
狩猟採集時代の人たちも
別にわざわざ疲れるようなことは
したくないです
むしろ、現代人よりもしたくないと
思います

そんなことに貴重なエネルギーを
使いたくないから

そこでエネルギーを使うのは
文字通り『死活問題』になってきます

ただ、『やるしかない』から
してただけのことです

狩猟時代は平均すると
1日で約10km前後
多い時には20〜40kmほどもの
距離を主に有酸素運動で
移動していたそうですが
これはたくさん歩きたくて
してたわけではなく
もちろん健康のために
歩いていたわけでもないです

無駄なエネルギー消費は
健康どころか死活問題ですからね

それを『やるしかないから』
やってただけですね

なぜ、それをやるしかないのか?
というと

生きるために食料を
確保しなくてはいけないから

そして、ヒトは
『有酸素能力に特化した動物』
この能力を活用しないと
食料が確保できないから

1万2000年前と現在で
全く違うのは生活環境です
僕と原始人との根本的な
カラダの仕組みはほぼ何も違いはないです

僕が生まれた瞬間に
原始人の中に放り込まれたら
僕は原始人と同じように生活ができますし

原始人が生まれた瞬間に
現代社会に放り込まれたら
スマホをいじってメタボになります

進化という枠組みの中では
1万2000年なんてほぼ誤差です
特に何も変わらないです

ただ、環境に関しては
現代と1万2000年前は全く違います
圧倒的に昔の方が過酷
(本当は今の方が過酷…)

そんな過酷な環境で
絶滅することなく生きて繁栄してきた
なぜそれができたのか?
『有酸素能力に特化していたから』です

✅全てが有酸素基準

ここからは数ある中から代表的なものを
いくつか抜粋して紹介します

①体内に脂肪を蓄えられる
【霊長類の体脂肪率】
・ヒト 約14〜31%
・ゴリラ 約5〜15%
・チンパンジー 約0.005〜3.6%
・ボノボ 約0.01〜8.6%


チンパンジーがえげつない…
ヒトならば体脂肪3.6%なんて
バッキバキのキレッキレです
でもチンパンジー基準だと普通です
むしろちょっと肥えてるなぁって言われます

そしてこの体脂肪率の差は
モロに持久力、有酸素能力に直結します
脂肪は1gあたり9kcalと
非常に高エネルギーです

カラダを動かすエネルギー源を
霊長類の中で最も蓄えられるのがヒトです
長時間活動(有酸素運動)をするために
エネルギー源である脂肪を
カラダに貯蔵しているわけです


②汗腺の数が圧倒的に多い
これは数字でもいいですが
見た目でも一発でわかりますよね
ヒトは体毛が少ないです
その代わり汗腺が非常に多い
汗腺は体温の調節機能にとても
深く関わっています

有酸素運動で高温化していく
カラダがオーバーヒートしないように
汗をかいて冷却していく
このシステムを担うのが汗腺です

このシステムを持っているから
オーバーヒートせずに
長時間活動をし続けられます

実際の狩猟時も相手を先に
オーバーヒートさせてから
狩猟するスタイルってのは
かなりメジャーな戦術だったようです

③足にアーチ構造がある
ヒトの足には内側・外側・横と
3つのアーチがあります
これは足部での力の吸収や分散
あるいは伝達のために
非常に重要な働きをしています
つまり、1日に数千から数万回は
地面に足が衝突することを
想定されているからこその構造です
たくさん歩くことが想定されている

というわけですね

ゴリラやチンパンジーの足には
アーチ構造はないです
その代わり足で物を掴むことが
しやすい構造になっています
だから木登りが得意です
その特性を活かして果実などを
採集しているわけですね

と、こんな感じで
他にもまだまだありますが
どう考えても明らかに
ヒトは有酸素運動能力に特化しています

わかりやすくするために
外見でもわかる特徴を挙げましたが
内臓や脳も有酸素運動と強くリンクする
構造やシステムになっています

心臓や肺もそうですし
全身に分布する毛細血管の数もです
また脳の海馬や前頭葉
各種ホルモンの分泌条件など
外見からはわかりづらい
身体内部の構造やシステム
ちゃんと有酸素運動能力に
特化・対応したものになっています

✅有酸素運動がスイッチになる

お話ししてきたように
ヒトは筋・骨格系の構造的にも
内臓や脳・神経の機能的にも
有酸素運動能力に特化しています

なので、これらの構造や機能を
最大限に活かすためのスイッチも
有酸素運動が担っています

今回の動画では
疲労がテーマなので
『活性酸素』『炎症性サイトカイン』
ついても詳しく説明をしました
これらが有酸素運動がスイッチとなって
発生した場合には
最終的には僕たちのカラダにとって
利益になる結果をもたらします

※過剰な有酸素運動は害になることも事実です

動画では触れていませんが
こっちでは次回あたりに
扱うことになるので紹介しておくと
『コルチゾール』も同じです
こいつはストレスホルモンとも呼ばれ
おそらくイメージは『悪』でしょう

ただ、これも
活性酸素や炎症性サイトカインと同じで
有酸素運動がスイッチになった
コルチゾールの分泌は
血糖の維持→活動の持続→回復と適応
というサイクルを生み出すシグナルとなります
この結果
ストレスに強いHPA軸が形成されます
※HPA軸:視床下部-下垂体-副腎皮質の系

もっと噛み砕くと
有酸素運動がストレスに強い
カラダになるスイッチだということです
つまり決してコルチゾールは悪ではないです

※過剰な有酸素運動は(ry

余談ですが
ストレスには
『精神的なストレス』『肉体的なストレス』
がありますよね

嫌いな人に嫌なことを言われたら
とても精神的にはストレスです

運動をして呼吸が苦しくなってきたり
筋肉が疲労してくると肉体的なストレスです

僕たちの『心』
この2つのストレスをかなり明確に
区別できます

ただし、脳(カラダ)はこの2つのストレスを
区別はしていません(できていない)

同じようにコルチゾールを分泌して
同じようにHPA軸で対処します

✅スイッチが機能していない

ヒトは有酸素運動能力に特化した動物
カラダの構造や機能も
そこに合わせて構成されている

つまり有酸素運動っていうのは
ヒトが快適に、健康に、活き活きと
生きていくための根本的なスイッチです


そして1万2000年前の
サバンナでの狩猟採集時代
このスイッチを入れることと生きると
いうことが直結していました

生きているだけで健康であり
健康でないと生きていけない
この関係が成立していたわけです


言ったように1万2000年前の人たちと
僕たちのカラダは同じです
変化したのは環境の方です
しかも激変です

こんな環境で生きることを
僕たちのカラダは想定していません


正直、まだ地球の中での変化で
済んでるからギリなんとかなってるだけです

僕たちが今、木星に急に放り出されたら
一瞬で絶滅します
木星で生きることなんか
カラダは想定してないですからね

1億年くらい経ったら
もしかしたら木星でも生きていける
カラダになってる可能性は
ワンチャンあるのかもしれません
でも、1万2000年程度じゃ無理です

つまり1万2000年後の人類も
木星で生きることは不可能です
生きられるとしたら
木星の環境を地球のようにするしか
方法はないです

ここまで極端ではない
というだけの話しなんです

一瞬で絶滅するような環境ではなくとも
全然対応はできない環境に身を置いているのが
僕たち現代人です


だから今の僕たちには
1万2000年前にはほぼなかった
変な刺激がカラダに入って
変な反応が起きてしまうんです
そのせいで活性酸素も炎症性サイトカインも
コルチゾールも変な働きをするんです

その結果、カラダに起こってくるのが
・カラダが重い
・気だるい
・意欲が出ない
・イライラする

こんなことなわけです

じゃあどうしたらいいかと言うと
カラダがちゃんと対応できる
刺激を入れてあげて
自然な反応を起こしてもらって
整えていくしかないんですね


それは何?ってなると
『有酸素運動』ってことです

だって僕たちのカラダは
有酸素運動をするために
特化する構造や機能を備えた
カラダをしていて
これがスイッチになって
様々な身体機能の維持や向上が
行われているからですね

今回の動画では
これはエピソード・ゼロなんだと
言いましたが、意図は伝わったかなと

今回は『医学編』みたいになりましたね
次回は『思想編』みたいになると思います

プロローグの
『痩せるためにはやっぱり
有酸素運動をした方がいいのか?』
この言葉の奥の方に潜んでいる
思想やその思想に至る原因
こんなところにスポットを当てて
記事を書こうと思います

そういう意味では
より実戦向けの話かもしれません
まぁ、今回の内容を楽しんでもらえたなら
次回も楽しめると思います

ではでは、またね!

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