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体幹トレーニングは鵜呑みにしなくていいと思う

今回は『腰を守る運動』ということで
理論や種目を紹介しました

ここではいくつか補足や小噺を
足して記事にしていこうと思います

✅これは体幹トレーニング?

動画の運動をしていただいた方は
感じることかもしれないです
実際に指導の時にも聞かれることがあります

腰を守るっていうことは
骨盤や腹部・腰部の筋肉を
しっかり使う運動っていう
イメージが強いかと思います

なのでそういう運動をすれば
体幹をしっかり使った!
みたいな運動感・効果感が
出てくるものだろうっていう
イメージですね

ただ、多分今回の運動は
そんなに体幹そのものには
『効いた感』『使った感』は
出ないかと思います


そういう感覚だけの話なら
むしろ股関節
特におしりの臀筋群の方が
そういった感覚になるんじゃないかと
思います

それで構いません

動画内で
盾の性能の話ではなくて
盾の使い方の話というような言い方をしたり
『ローカル筋』という筋肉の分類で
お話ししているのはこのあたりが理由です

次の話にも関わりますが
体幹部を使った感であれば
普通にプランクをした方が
それは感じるかと思います

でも、その時に起こる反応は
今回の言い方では
盾そのものが強く頑強になることです
そのこと自体は別に 
悪いことではないですが
今回のテーマは
『盾の使い方』なので
ちょっと目的が違うということですね

✅体幹トレーニングの歴史

では、ここで少し体幹トレーニングの
歴史を見ていこうと思います

ただ、僕も全てを把握
しているわけではないので
多少時期などは違いがあるかもしれません

まず、今から50年ほど前に
現在の体幹やそれらのトレーニングに
繋がる基礎的な理論が
学術的なものとして扱われるように
なっていきました

とはいえ、最初は結構ふわっとした
理論や仮説でした

わかりやすくいうと
腹筋とか背筋だけじゃなくて
もっと細々した中の方にある
筋肉も大切なんじゃね?

みたいなことです

具体的に体幹部のどんな筋肉が
どんな働きをしてどんな効果を生み出している
っていう具体的なところはまだあまりなく
なんとなく今で言うコアとか
インナーユニットって呼ばれる
筋肉たちがなんか大切そうな働きをしてそう
っていうくらいのものです

ちなみに『学術的なもの』として
という一文をなくしていいのなら
もっと昔から体幹の重要性を
説いていた人たちはたくさんいます

例えばピラティスさんは
1900年前半に活動していた方ですし
日本でも昔から『肚』『丹田』という
言葉で重要性は説かれていました

学問や研究対象として
今後しっかりと扱っていこう!
みたいなのが約50年ほど前ということですね

なのでこのあたりから
現在の体幹トレーニングの雛形のような
理論や運動が生まれ始めました
スタビライゼーションなんてところに
繋がっていくようなものですね

そしてここが少し面白いところなのですが
そこから10年ほど経って
色々な運動法や研究データが
そこそこ集まってきた時に
実はこういった提唱をする
科学者・研究者がそこそこの数で出てきました
その内容は

これあんまり意味ないんじゃね?

ってことです

意外じゃないですか?
実は今からもう40年ほど前には
誤解を恐れずにいうのならば
プランクのような運動は
あまり効果はないかもしれない

っていうことが提唱されていたんですね

プランクのような運動っていうのは
腹部・腰部の深層筋をしっかり
収縮させてそれを持続するような
エクササイズです

そして効果がないかもしれない、という
目的にしていた効果はどんな効果かと
いうとわかりやすくいうと
『腰痛』です

そもそもなぜ50年前に体幹部の
深層筋に研究者たちが
目を向け始めたのかというと
『腰痛』の改善がとても大きな理由です

これは特に先進国で
いわゆるホワイトカラーと呼ばれる
カラダをあまり動かさない職種に
就く人たちも増えてきて、その結果
運動不足による健康被害も増えてきた
だからまずはフィットネスクラブのような
カラダを動かすための施設も増えてきたり
このあたりの時期にストレッチも
一気に普及していたりします

要は運動不足を解消するための
施設や運動方法が
1960年代頃から急速に広がっていきました
そしてこういう施設や運動法を
利用することで確かに多くのカラダの改善は
望めたのですが、やっかいなのが『腰痛』

こればっかりはなぜか
わかりやすい相関関係で
改善を示さなかったんですね
つまり、フィットネスクラブで
マシンやダンベルでトレーニングをしたり
ストレッチをしても
腰痛はあまり良くならなかった
こういった人たちが少なからずでいたわけです

そして当時の(まぁ今もかもしれませんが)
フィットネスクラブで行われていた
トレーニングはカラダの表層の
大きな筋肉に刺激を入れて発達させることが
主流だったわけです
ストレッチも基本的には同じです

少し話しは長くなりましたが
そういった経緯もあって
でっかい筋肉ばっかり鍛えてても
ダメなんじゃね?
腰痛にも効果を出したいなら
細かな体幹の筋肉も使った方がいんじゃね?
って発想に繋がっていったのが
50年ほど前ってことですね

で、ようやく戻って
細かな体幹の筋肉も
鍛えた方がいんじゃね?
っていう仮説のもと10年ほど
色々研究してみたけど
これあんまり意味ないんじゃね?
ってなったのが40年ほど前
ということになります

ここで少しややこしいのは
全く意味がない
効果がない
ってことを断定するような
論調だったわけじゃなくて
体幹の深層筋を鍛えたからといって
必ず腰痛が改善するわけではない

っていうことを断定し始めたということですね

要は
体幹トレーニングをすることで
腰痛が良くなった人もいれば
特に改善はしなかったっていう人もいて
その差がなんなのかがよくわからない

っていうことが起こってきたんですね
これは現在もある意味同じような
部分はまだまだありますよね

だから実は今から40年前にはもう
体幹トレーニングをしたからといって
腰に好影響を必ず及ぼすものではない
少なくとも持続的に腹部・腰部の安定化を
はかるようなことをするだけでは
腰痛の原因を全て解消できるものには
なり得ない

っていうことは結構はっきりと
言われてたんですね

結構意外でしょ?
今の40代50代ならわかると思いますが
学生時代の部活や運動系の習い事で
体幹が大切!とか
腹横筋がうんたらかんたら
って言って指導している人って
まずほとんどいなかったはずなんです

ただ、海外では
さすがにそれが主流とは言いませんが
その10年以上前にはもう体幹の重要性に
薄々気づいていて
僕たちが学生で運動をしていた頃には
体幹をただプランクとかで鍛えるだけじゃ
意味はないかもしれない
みたいなところまで進んでいたってことです

✅体幹の戦国時代

そしてそこからは現在に至るまで
もちろん今現在も
体幹の戦国時代に突入しています

つまり、これがいいんじゃないか!
あれがいいんじゃないか!
これはダメだ!
ってのが飛び交ってるような状態ですね

例えばさっき例であげたピラティス
これは1990年代から
アメリカで急速に広まって
それが後に日本にも伝わって
今となってはしたことはなくとも
聞いたことはある運動
くらいにまでなっていますが
1900年の初めの方にはもうある程度
確立されていたものがなぜそこで急速に
拡大していったのかっていう理由も
今まで話してきたような影響も
あるかと思います

簡単に言えば
あるひとつの体幹に関する
良いとされる知識や運動方法があれば
ほぼ必ずそれを否定する
理論や意見も存在しているような
状態が今の体幹の世界です


なので実は今回紹介した運動や
それに付随した理論
これに対しても否定的な理論がもう
存在していることは知っています
その上でしれっと紹介しているわけですね

✅大切なのは『知行循環』

僕はカラダを動かす時に最も大切なのは
『知行循環』だという考え方です

動きは、知識から始まるのではなく
体験から始まる
体験を観察し、理解して
また新しい動きを試す
この循環を繰り返すことで
動作は自然体の中で洗練されていく


っていう考え方ですね
①現象観察
カラダに起こった反応や動きの結果を
先入観なく観察する
②原理解釈
観察した事実を生理学・解剖学・物理学などと
照らし合わせて理由を探る
③動作修正
解釈を基に再び動き、結果を確かめる
そして改善は一度きりではなく
循環の中で徐々に洗練される

こういった作業が知行循環です
これができたら情報の海に溺れることは
なくなると思います

体幹に関わる情報は
もう溺れてしまうような状態に
なってると思うんですね

なので発信している僕が
言うことではないような気もしますが
今回の内容もあまり鵜呑みにせず
知行循環でしてもらえればと思います

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