【地面反力】地面を押す感覚を覚えてGRFを高めよう!【重心移動講座⑤】
今回はムズイっすよ
今からお話しする内容は
プロ、またはアマチュアでも
相当やりこんでいる人
あるいは、指導者やトレーナーに
実際に教えたりする時の内容になります
だから難しいです
ただ、刺さる人には本当に刺さる!
というわけでいってみましょう
✅地面反力は回旋エネルギーに変換されない!
いきなり難しい感じですが
例えば
『地面をしっかりと押して、その力を回転のエネルギーに活用する』
みたいな表現はしばしば見聞きします
この言葉は意外と厄介で
地面反力(以下GRF)を『直接的に』
運動をするためのエネルギーに変換している
こういう風に捉えてしまうことが
多くなる表現ですね
例えば
“下半身で地面を押して、
その力を上半身に伝えて回す”
こういった表現って
あまり違和感がないと思います
なので、ご自身でカラダを動かす時にも
『それを再現しよう』としてしまいます
これはできないです
地面反力は回旋エネルギーに変換されない
これが理由です
✅ニュートンの第3法則
GRFはニュートンの第3法則
『作用・反作用の法則』に基づいた力です
つまり
地面を脚で押すと、地面も同じ力で
反対方向に押し返してくる
ということですね
物理学的にはどうかは知りませんが
カラダの動作感覚的には
この法則がおかしくなっていることが
実は結構多いんです
この法則を時系列で捉えてしまいます
さっきの言葉を引用すると
①地面を押す
②その力を上半身に伝える
③回す
こういう時系列になります
作用と反作用は『同時』です
これがニュートンの第3法則
①と②は『同時』に起こっています
地面を押した瞬間に、GRFは
もう上半身にも到達しています
押した瞬間にもう自分のカラダに
跳ね返ってきている力を
どうやって回す力に変換できますか?
という話になるわけですね
だから再現しようとしても
『できない』ことをしようとしてしまっている
これ、本当に多いです
✅回旋自体は内的トルクで行っている
まず、事実を書きますと
“下肢GRFは骨盤・胴体の
角速度やパワーと関連する”
これは事実です
つまり
しっかりと地面を押せる人は
大きなスピードやパワーを生み出せる
ということに関連性はある
ということです
ただ、その大きな
スピードやパワーは
みなさんのカラダの中から生み出しています
これが『キネティック・チェーン』です
カラダの各パーツを
筋肉や腱、筋膜といった組織を
上手く活用し、力を伝達させて
どんどん角速度を上げていきます
これがスピードやパワーになっている
ということですね
そしてここには『伝達』という
言葉が入ります
つまり、時系列が生まれます
下半身→胴体→肩→腕
といった感じですね
なので
“下半身の力を上半身に伝えて回す”
この言葉はキネティック・チェーンを
表しているのであれば全く問題はない
表現になります
厄介なのはこの言葉の頭に
『地面をしっかりと押して』
が付いてきた場合です
お話ししてきたようにGRFは
キネティック・チェーンで
生まれるエネルギーに
『直接的に』関与している力ではないです
ただ、
“下肢GRFは骨盤・胴体の
角速度やパワーと関連する”
これは事実です
なので、
GRFはキネティック・チェーンで
生まれるエネルギーに
『間接的に』関与している力です
✅GRFの役割
地面をしっかり押す
高いGRFを生み出している時
カラダの中では何が起こっているのか?
『剛体化』あるいは『安定化』です

今回、地面を『脚で』押すのではなくて
上の絵のように塊のようにして
『ぶつける』んだ、と言いました
もし、ハンマーで叩く物が
上のようにしっかりした杭ではなくて
柔らかい物や、
途中で折れ曲がるような物だったら
地面にちゃんと力は伝わらないですよね
当然地面からの反力、GRFも高まりません
なので高いGRFを脚で
生み出せている時には必ず
『剛体化』『安定化』が起きています
じゃあ、この時に
例えば骨盤はどういう状態に
なっているのかというと
脚が剛体化していることにより
地面に対してトルクを
発揮できる状態になります
高いGRFがあるから
骨盤は思いっきり回転できる
ということですね
つまりGRF自体は直接回転力は
生み出していません
ただ、回転力を生み出す場所に
支点を与えて高い回転力を生み出せる
環境を与えています
これがGRFの役割です
だから
“下肢GRFは骨盤・胴体の
角速度やパワーと関連する”
というわけですね
✅まとめ
難しい言葉でまとめると
GRFの役割と
キネティック・チェーンの役割が
混ざった表現が今回の厄介なところです
地面押す力を上半身に伝えて回す
これですね
正確に表現すると
・地面をしっかりと押すことで
GRFが高まる
・その時に脚に生まれている
剛体化・安定化が回旋トルクを生み出す
支点を作り出す
・その支点により下半身から
上半身へと伝わるキネティック・チェーンを
生み出すことができる
こういう風になります
なので、今回の動画では特に
そこにも大きく関わる垂直方向のGRF
Vertical GRFにスポットを
当てたわけですね
そしてこのGRFは
直接的に回旋エネルギーには
変換されません
環境を生み出すだけ
なので、動画の実践編の時も
実際の動作の時も
『できない』力の変換は
頭から捨ててもらって
まずは脚を剛体化させて
地面にぶつける
『地面を押す』の感覚を
練習して捉えていきましょう
というわけです
ちょっとムズイですがこの、
GRFは回旋エネルギーに変換されない
がわかることで
一気にカラダの安定力や軸が高まる
人は結構いるので、ぜひ試してみてください
では、またね
2000円でオンラインレッスンが受けられる!
