ハメ撮りなんて、自分には関係ない世界だと思っていた
ハメ撮りなんて、
自分には一生縁がない世界だと思っていた。
怖いし、
恥ずかしいし、
何より流出リスクがある。
もし身バレしたら?
もしネットに流れたら?
そんなことを考えるだけで無理だった。
だから、
35歳まで一度もやったことがなかった。
コロナが落ち着いてきた頃。
暇だった。
そして、
「何か新しいことをしたい」
という気持ちが、少しだけ出てきた。
ふと周りを見ると、
ゲイ界隈には、
普通にハメ撮りしている人が結構いる。
ナイモンのアルバムにも、
動画やスクショが並んでいる。
最初は、
「すごい世界だな…」
ぐらいに思っていた。
でも、
だんだん感覚が麻痺してくる。
そしてある日、
「僕も一回ぐらいやってみるか」
と思ってしまった。
もちろん、
流出は怖い。
だから、
撮るときは必ず自分のスマホ。
相手のスマホでは撮らない。
なんて卑怯なんだ。
でも、
リスク管理と言ってほしい。
たぶん、
みんな同じこと考えてる。
最初はかなり緊張した。
「これ本当に大丈夫?」
「後から後悔しない?」
みたいなことをずっと考えていた。
でも、
実際に何本か撮ってみて思った。
別に、
そんなに見返さない。
自分でおかずにすることも、
そこまで多くない。
じゃあ、
何に使ったのか。
ナイモンだった。
アルバム機能に、
それっぽいスクショや動画を置く。
すると、
明らかに反応が変わる。
メッセージが増える。
セフレが増える。
なんなんだこの世界。
もちろん、
全員がそうではない。
でも、
“性的な雰囲気が分かる”
というのは、
プロフィール写真以上に情報量が多いんだと思う。
顔だけでは分からない。
体格、
空気感、
距離感、
プレイの雰囲気。
そういうものが、
動画だと一気に伝わる。
だから、
文化として定着してるんだろうな、
とも思った。
ただ、
未だに少し不思議ではある。
昔の自分なら、
絶対にやらなかった。
というか、
軽蔑していた側ですらある。
でも、
人間は慣れる。
環境で感覚が変わる。
ただ、
今はもう、
あまり撮っていない。
あの時期だけの、
ちょっとしたブームだったんだと思う。
コロナ後で暇だったし、
新しいことをしたかったし、
ゲイ界隈の文化にも少し飲まれていた。
だから、
「やってみるか」
になった。
結果として、
セフレは増えた。
ナイモンのアルバムとしても、
かなり優秀だった。
でも、
別に人生が変わったわけでもない。
今思うと、
“あの時期の自分の遊び”
だったんだろうなと思う。
そして、
人間は環境で感覚が変わる。
昔の自分なら、
絶対やらなかった。
でも、
その時の自分には、
割と普通のことになっていた。
文化って、
そうやって馴染んでいくのかもしれない。
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