これって何年前?公務員が「和暦」を手放せない理由
デスクで資料を作成しているとき、ふと手が止まります。「2026年」と打ち込みかけて、慌ててバックスペースキーを連打し、「令和8年」と打ち直す。
民間企業の経理で数字を扱っていた頃、私の世界は「西暦」で完結していました。グローバルスタンダードであり、時系列の計算も引き算一つで済む。
しかし、公務員の世界に飛び込んだ瞬間、「和暦」という標準が私の前に立ちはだかりました。
【1. なぜ、「和暦」を使い続けるのか】
そもそも、なぜ公務員は和暦を使い続けるのでしょうか。気になって調べてみると、いくつかの理由(事情?)が見えてきました。
大きな理由としては、公文書において和暦を用いることは、「国や周りの自治体が使っているから、合わせないと事務が混乱する」ということみたいです。非常に役所らしいロジックだなと感じます。
また、日本の文化や伝統を保持するという側面や、「公的な事務の連続性を保つ」という行政上の慣習も影響しているようです。
さらにいうと、過去の膨大な公文書や戸籍、登記などが和暦で管理されているため、システムを全て西暦に統合するコストやリスクが、重荷になっているというのもリアルだと思います。
【2. 元経理が感じる「和暦」の非効率コスト】
伝統の重みは理解できます。しかし、和暦の使用は「コスト」の塊です。
• 年齢や期間計算のたびに、脳内変換が必要
• 「昭和・平成・令和」をまたぐ際、引き算が直感的にできない
• Excelでデータを扱う際、西暦と和暦が混在すると並び替えで詰む
効率化という視点からいうと、この「変換に要する数秒」が積み重なり、組織全体でどれほど膨大な時間が溶けているのかを計算したくなります。
【3. 本音を言えば、西暦に統一してほしい】
「郷に入れば郷に従え」とは言いますが、本心を言えば、公文書も全て西暦に統一してほしいのが本音です。
和暦は日本独自の美しい文化ですが、それはカレンダーや手帳の中、あるいは個人的な手紙の中で楽しむものでいい。
事務処理という「正確性とスピード」が求められる現場において、あえて複雑な換算が必要な指標を使い続ける合理的な理由は、私にはどうしても見いだせません...。
【まとめ:ボチボチ、適応していくしかないけれど】
文句を言ったところで、明日から全てのシステムが西暦に変わるわけではありません。
これからも、「令和……8年、マイナス、平成……」と脳内で指折り数えながら(早見表を見ながら)、資料を作ります。
公務員の世界で生きていく以上、この「面倒くささ」とも付き合っていくしかありません。
和暦の迷宮に悩む全国の公務員の皆さん。変換ミスのないよう、頑張っていきましょう。
