Rainbow Disco Club 2026
2016年に行き始めてから今年で10年(コロナ禍はリモート配信)。夏のフジロック、秋のFRUEと並び、毎年欠かさず参加する大切な春の野外パーティー。
その名の通り、Disco Musicを主体にtechno/house/Rare groove/Soul/Bassmusicなどのクラブミュージックのフェスです。

フェスと言ってもバンドやシンガーは出ませんし、EDM系のDJのように自身のヒット曲をかけるのでもなく、テクノ・ハウス系のDJたちは2時間をかけて曲を繋ぎ、ストーリーを紡ぎ、私たちを深いグルーヴの旅に連れて行ってくれます。
RDCが日本を代表するクラブミュージックイベントであり、リピート率が極めて高いのは有名です。
なぜかというと、他のフェスと違って客がラインナップを見て参加を決めるのではなく、あの体験(音響、自然、ロケーション、空気感、飲食、仲間との喧騒)をまた味わいたいというのが動機のほとんどだから。それだけ運営のブッキングが信頼されており、「行けば最高の時間が保証される」というブランドになっています。
かつてはメタモルフォーゼやWIREといった巨大なクラブミュージックイベントがあり、「フェス」「イベント」としてのスケール感と、あの大きなエネルギーに巻き込まれる非日常体験が魅力でした。

またクラブ事情の話をすると、西麻布のYellowと青山のManiac Loveは単なる箱にとどまらず、日本のテクノ、ディープハウス系クラブカルチャーの核として、東京の地下の空気感を醸成していた場所だった。渋谷にできたContactも、その後継として期待されていたかと。


2000年代に入りこれらの音箱がなくなると、テクノ・ハウス系のクラバーの一部は行き場を失い、あるいはクラビングをやめた人も少なからずいたのではと思います。
そんな人たちの背中を押して、受け皿となった一つがTAICOCLUBで、その流れは2017年にFFKTへと移行します。
そして2015年に東伊豆へ拠点を移し、徐々に規模を拡大したRDC。規模ではメタモに及ばないものの、現在のEDMを除いたクラブミュージック系フェス/パーティー(Labyrinth、Re:birth、FFKT、StarFes、rural)の中では最大級です。
また他のパーティーと比べると、RDCでかかる曲調はよりディスコティックで、BPMは遅め。ゆったりとしたグルーヴで踊れる空気感は、唯一と言っていい特異なポジションであり、成功している要因でもあると思います。
RDCはとにかくブッキングのセンスが素晴らしい。大物も呼びつつ、実力ある無名の若手もどんどんフックアップする。ジェンダーレスな雰囲気も共感できます。
大物といえば、Andrew Weatherallが2016年に急病でキャンセルとなったことが最も悔やまれる思い出。もし実現していれば、Gilles Petersonとの夢の共演が見られたはず。アンドリューはその後2020年に急逝。r.i.p.

ジャイルズは2025年にも来日し、魔法のような5時間を届けてくれた。あれは人生でも指折りの体験でした。

さて今年のハイライトはBenちゃん。Ben UFOを中心に、盟友Four Tet、Floating Points、Daphniというヘッドライナークラスが一堂に会し、9時間にわたってプレイするという夢の一日。今思うと、あの時間は幻だったのか…そういえば昔のRDCで「幻」キャップ売ってましたよね…あれ欲しかった。


朝は稲取の朝市でキンメ入りの釜飯を食べ、昼は温泉街で整い、穏やかな春の海を眺め、美味しいフェス飯に舌鼓を打ち、美味しい酒で酩酊し、踊る。昼も夜も踊る。
友がいればその会話も含めてRDCの記憶。もちろん一人で参加しても楽しい。孤独も含めて人生です。
ぜひ初めての方にも参加してほしい、特別なクラブ。それがRainbow Disco Clubなのです。












Fin.
