散歩のひと 石老山(せきろうざん)は本当に古い山だった
ブラタモリ的ハイキング
ブラタモリが4月からレギュラー番組として復活した。グルメや温泉紹介が多いこの手の番組の中で、タモリさんが好きな地勢から都市や歴史を語る散歩は異彩を放っていた。今時珍しい大人の番組だ。
現在流行中?の脳内(バーチャルという)に都市を造って、そこでなんらかの目的、大抵損得話だけど、それを求めて歩く。そんなメタバースの面白さとは違う楽しさがある。実際に都市の歴史を肌で感じる楽しさだ。これって何故か脳が気持よくなる。後味がいい。
遠い昔、その地勢を利用して発展した都市、その歴史を歩きながら調べる。滅多に聴けない専門家からの話、対応するタモリさんの知識と博学ぶり。私も阿呆ながらブラタモリ的な散歩、ハイキングをすると、その楽しさは倍増する。

2020年から始まるハイキング
トレイル(作られた道)を歩く、それをアメリカではハイキングという。つまり高尾山も富士山も同じハイキングとなる。高さが3000m越えてもハイキングだ。言葉的にハイキングと言うとなんとなく軽く感じるが、そういう事だ。
自転車のロードレースのプロも海外ではプロサイクリングチームという。これも同様にサイクリングが軽い印象となっている。日本に元々根付いてないカタカナ言葉は難しい所がある。

私はこのハイキングを2020年から始めている。2021年夏、心臓に致命的な故障をきたし、一時期リハビリをしていたが、今はほぼ復活し、2022年春からハイキングも再開している。
2023年、2024年は届けの必要な登山も初めている。やはり2000mを越える登山はキツいし、危険だと感じている。一度きちんと指導を受けた方がいいと思っている。元トライアスリートの登山ガイドさんに真面目に教えてもらおうとも思っている。
昨年の故障
昨年、秋に腰を壊しており、またリハビリで半年を潰したが、リハビリは上手く行きハイキングも可能となった。若い頃から怪我とリハビリを繰り返している私だ。
今年は2月に雪の大山(神奈川)を歩く。今回、富士山は遠くから見るものだと思えるほど、きれな富士山さんと出会えた。
NEXT 3月30日 日曜日 石老山
Netflix で観たドラマ「下山メシ(志田未来さん主演)」で記憶に残っていたのか、YouTubeで知ったのか忘れたけど、「石老山(せきろうざん)」という変な名前の山が相模湖の近くにあり、面白しそうなので、Sさんを誘って行くことにした。
Sさんとは昨年、相模湖から旧甲州街道を歩き、小仏峠を越えて景信山までハイキングをしている。この道はお茶ロードといい、徳川幕府へ諏訪からお茶を運んでいたという。
この辺りは歴史的に面白い場所なので、知識のバックグラウンドがあると、より楽しめるハイキングコースが多くある。
相模湖駅からもりもり
JR中央線、相模湖駅前からバスに乗り、昔「相模湖ピクニックランド」と言われ、その後「相模湖プレジャーフォレスト」と名前が変わり、今は「さがみ湖MORIMORI」となったレージャー施設の次のバス停で降りると、石老山の昇り口がある。
日曜なのに隣の駅の高尾山と比較して人気はない。高尾山は今は世界一登山者が多い山となっている。知らないうちに凄いなぁ。
東京都西部の八王子市にある、標高599mの「高尾山」。 訪れる人の数は年間約300万人と、世界一の登山者数を誇る。 2007年にはミシュランガイドで最高ランクの三つ星の観光地として認定され、海外からの観光客も多く訪れる。>ここ最近の話
一方、神奈川県相模原市の石老山、それほど人気はないが、登山道は整備されており歩きやすい。
奇岩を多く目にするが、岩と言えば山梨の瑞垣山を登っているので、それほど驚きはない。山の中は桜も五分咲きで、春を感じるハイキングであった。
思ったより勾配がある。最近何処に行ってもキツく感じる。これを老化という。
関東百名山
標高702メートルの石老山は、関東百名山の一つに選定されている。
山に奇岩が多いのは地質学的に、第三紀地層の礫岩が山に分布しているからだという。土は粘土層でねばねばしていた。雨上がりで滑り易く感じた。
また、瓦礫と言うより河原の丸石が多かった。玉砂利の山でもある。




第三紀層(だいさんきそう) 今から約6500万年から約170万年前、日本列島の日本海側のかなりの部分が海の底だった時代。このころ、川が運んだ泥(どろ)や砂、火山灰などが海底に積もってできた地層を第三紀層という。この地層はもろくて粘土化しやすい性質がある。
地勢的には愛川層群 (あいかわそうぐん)(Aikawa Group)の時代のもの。
新生代新第三紀中新世後期(860万~560万年前/ナノ化石年代)。
図表 分布図 写真の層にこの石老山が当たる。

渡し船を呼ぶにはドラム缶を叩く
途中結構な勾配のトレイルを下り舗装路へ出る。これから相模湖対岸の駅まで向かうのだが、渡し船があるというので湖畔へ降りる。
渡し船に乗るには、湖畔にあるドラム缶を叩き船頭へ知らせるそうだ。

「なにそれ」と言いつつ、ドラム缶を棒で叩く。出てこない。私達の後から来たおっさん3人の1人が電話かけようとしたとき、キャンプ場になっている湖畔の小屋から船頭らしきオッサンが手を振る。2人だけだと儲けにならないから無視した可能性もあるが、まあまあ、これが昭和的なコミュニケーションだ。

船に乗りながら、昨年まで娘1が住んでいた長崎、天草でシーカヤックをするため、島原半島から海峡を小さな連絡船で渡ってきた。そんな事を思い出した。そこでは、途中でイルカの群れと遭遇する素晴らしい場所だった。
相模湖は人造湖で水質も悪いが、カヤックをする私にとっては、水の上は気持がいい。渡し船は10分程度で対岸へ到着した。


下山メシ
昼もすぎ、お腹も減っていたので、湖畔のレストランに入る。そこは何とも言えない店で、久しぶりに「何も言えない」ご飯を食べた。海外では、何度も味わっているこの落胆。
最近の日本では美味しくない店を探す方が難しい。
同席したSさんも、黙々と鮎の塩焼きを食べている。美味いともまずいとも言わない。5分で食べ終わると、Sさん
「行きますか」そうだよね。それしかない。余韻を味わう気持にならない。空いている店なのに、この料理に20分待たされた。

バスラーメン 閉店
地元の駅からバスで帰宅途中、何十年と見慣れていた豚骨ラーメン店、バスラーメンに長蛇の列を見る。早速Xで調べると、なんと閉店だ。もう、かなり前から爺婆経営で頑張っていたが、時間は止まらない、地元の名物ラーメン店がまた消える。唯一地元で本格豚骨ラーメンが食べられる店だった。
ちなみにお店の厨房の換気扇から吐き出される豚を煮込む匂いはもの凄く臭い。しかしラーメンのスープはさっぱりしている不思議。
それも消えると少し寂しい。
