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サイレント・アース 君は何時蟻をみたかい

蟻の重さ=全人類の人口の重さ 陸地の生態系の生物量の25%が蟻 E.Oウィルソン これも過去形になりつつある。

「サイレント・アース」 昆虫たちの「沈黙の春」という本を買う。
人間がいなくなっても世界は生物的平衡を持った豊かな地球に戻るだけ、昆虫が消えたら、地球環境は崩壊するだろ。
アメリカの生物学者の言葉が、読み始めて直ぐに頭にこびりついてしまった。
正に真理だ。屋根に太陽光発電つけるより、庭に蟻を戻そう。
常々そう思っていた私は、読む速度を落とした。
内容をよく噛み砕いて、メモを取って読み進める。
そして途中だけど、我慢出来なくなり今まで思っていたことを書いてみた。

「サイレン・アース」、昨年の夏に翻訳本がでていたが知らなかった。
ネットで養老孟司先生が、昆虫減少の話を最近よくしているが、この本を読んだのだろうか。
最近、特に抗菌生活で、昆虫は無視されがちだけど、人間の「サイレント・キラー」となると昔から思っていた。
その詳細がデータを元に面白く書かれた本らしい。後でじっくりと感想文は書くつもりだ。

サイレント・アース

この本の帯では現代のレイチェル・カーソンといっている。
カーソンはどちらかというと、森とか海とかおおきな環境保護をメインとした話だった。それも虫ではなく人間への影響がメインだ。

レイチェル・カーソンは3冊しか読んでないが、その時代に読んでいる。もしSGDsを語るのであれば、一読をお勧めする。

「われらをめぐる海」1977年
「センス・オブ・ワンダー」1996年
「沈黙の春」2001年
「センス・オブ・ワンダー」は最近文庫をまた買った。
心がささくれだっている時に読む。

身近な自然
さて、この本「サイレント・アース」は昆虫、つまりの現状、虫が絶滅しつつあることを主題としている。
私としては、人間が絶滅しても虫は生き残るとは思うが、その数は激減しているそうだ。1965年から50年の間に世界の昆虫の75%減少したそうだ。
日本でも虫は絶滅、絶滅危惧種だらけだ。

また虫の増減などのフィールドワークは大学の学者はあまり手をつけない。時間もお金もないからだ。ほとんどが市井の研究者がデータを積み上げている。

最近、私はアサギマダラを追っているけど、八ヶ岳でアサギマダラを見つけた時、そのような方と偶然お会いしたが、その熱量は凄い。日本中、アサギマダラを追って旅している。

そんなフィールドワークのパイオニア的な本として紹介。
栗田昌裕さん「謎の蝶アサギマダラはなぜ海を渡るのか?
本業はお医者さんだ。養老孟司さんとか手塚治虫さんとか虫好きなお医者さんは多い。養老さんは医師ではないが、まあいいかぁ。

謎の蝶アサギマダラはなぜ海を渡るのか?

私はここまでのマニアではないが、虫が身近にいることが好きだ。
家の中をトビグモがうろついている。2階のベランダからアオマツムシの鳴き声が聞こえる。たまに蜂やカメムシ、カブトムシが網戸にとまっている。
そんな自然がいい。
だから完全空調のマンションなどには住めない。風も通らない家とか、汗もかけないと息苦しくなる。

環境の悪化
現状の街作りや、食料自給、エネルギー対策、自然環境の間違ったとらえ方から、複合要因で虫が減っていると感じている。
土や草花のない場所で環境問題を叫ぶ不毛さに気づく。
虫に少しでも関心を持って生活していれば実感する人も多いと思う。
ちなみに虫以外のそれを補食する小動物も激減している。

コオロギ、地蜘蛛、ありんこ、ダンゴムシ、ミミズ、カマドウマ、はさみ虫、オケラ、カナヘビ、ヒキガエル、アオダイショウ。普通に見ていた虫や小動物を庭や近所の家々で見ることが減った。
折角の一戸建ても庭をコンクリートで固めたり、人工芝をひいたりせずに土の庭にしたい。土壌は虫や草花にとって非常に大切だ。

この本は身近にこんなに虫や小動物がいると紹介している。
でも昨今の宅地造成の形では庭が駐車場となり、ヤブ蚊さえも消えている。

家の中のすごい生き物図鑑

観察眼
虫好きの常で長年の経験による観察眼がある。
花だ、木だ、林だ、森林浴だ、空気が美味い、風が気持ちいい、だけではなく、そこに蠢く虫や小動物を見つけ出せる。
クワガタ獲りとかで、やたら木を蹴る、穴を掘っている親子を近所の雑木林で見たりすると、
「こんな時間、この場所で、この気温湿度では絶対いないよ」と言いたい。
でも言わない。今はSNSで直ぐ拡散されるからだ。

私の住む地域は東京郊外で緑地が多く、小学生の頃から、クワガタやカブトムシを獲っていた。そして獲れる場所、時間、時期を知っている。
その経験値から最近は昔を100%とすると今は30%位までになったと感じる。

実は、3年程オオクワガタの繁殖も経験がある。
家中に菌糸が飛んでキノコが生えてしまった。これには家族は怒った。

教育環境
そんな家庭環境で生活していた娘1は、高校生の頃、学校のクラブの夏の合宿先で、玄関にいた足の長いコオロギを見て騒ぐ友達に、
「なに? えっ、カマドウマじゃやない、便所コオロギだよ」と言う。
「ロン先生の虫眼鏡」、「釣り吉三平」を読んでいる娘1にとって、この程度の知識は常識だ。その後、虫博士と呼ばれていた。女子はほとんど興味ないからね。

環境保護 SDGsとか言う子供達も大学へ入学して就活する頃には、虫の名前も知らず、生態系に関する知識は皆無となっている。(全てではない)
花ひとつ植えずに、小さな動物や虫も手に取らないで大人になり、自然感のない家に住む。
そして大人となり、その子供達はさらに酷い自然感を持つ。
いい大人が虫、花、木、鳥、魚としか、名前も言えない、そんな単純な記号でしか認識しか出来ないとはかなり悲しい。
これは極論でもないと思う。

今年撮影した昆虫たち
散歩しながら、昆虫をたまに捕まえる。
チャンスがあると、手が無意識に動く。また意識したら逃がす。
小学校の頃から続いている。捕まえても最近は逃がす。それくらい数が少なくなった。

毎日フィールドを散歩している私。犬の散歩時代からだから20年以上はやっている。
さて今年、異常な夏の暑さのせいか、去年より虫や小動物を見ることが少なかった。少し掲載する。

羽黒トンボ
アサギマダラ
ヒョウモンチョウ
アキアカネ
イナゴ
今年はタマムシを見てない。
タマムシの飛翔能力

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