見出し画像

越木岩神社が考えること~大切なもの~

 全国には8万社の神社があるとされ、小さなお社のような神社も含めるとその総数は20万社とも30万社ともいわれています。
 同じ神社といっても、お祀りされる神様、鎮座地、成り立ちなど、それぞれ異なっています。その神社の役割、継承される伝統行事・文化も異なりますし、神社を守る地域の方々やそこに務める神主(神職)によって様々な考え、運営方針があると思います。同じ神道・神社でありながらこれほど多種多様なのは、八百万の神ともいいますが、神道の寛容さなのではないでしょうか。
 その中でも、当社は常日頃から忘れないようにしている”二つの言葉”があります。

「むすび」

 一つは「むすび」という言葉を大切にしています。
 「むすび」とは「産霊」と書き、「新しいものを産みだす、目に見えない力」のことをいいます。神道では「産霊」の力は天地万物を創成し、人や作物を産み出し、豊穣と繁栄をもたらすもので、多産による子孫繁栄、豊作による五穀豊穣、生産と技術による企業の繁栄、さらには国と国との結びつきによる平和をもたらす、と考えてきました。
 神様と人、人と人との巡り合いから「新しいなにか」が生まれることが「むすび」というわけです。子供のことを「む・す・こ」「む・す・め」と呼びますが、誰もが「むすびの力」によって生まれてきた貴い命であることを表しています。
 越木岩神社はそのような「むすび」の場であるように、神様と人、人と人との巡り合いによって「新しいなにか」が生まれることを願い、皆様をお迎えしたいと考えています。

「節目」

 昔の人たちは、月の満ち欠けや太陽の運行を季節や年月の変化を知る手がかりにしてきました。四季がハッキリとしている日本では、農業を行う上でも季節の変化を正確に捉えるという事は非常に重要なことでした。そこで二十四節気(立春・清明・夏至・秋分・大寒など)や、七十二候(半夏生・霜始降・熊蟄穴など)、五節句(端午・七夕など)、雑節(節分・彼岸・土用など)と、更に細分化した暦を使っていました。
 それぞれの季節に独自の風物詩や伝統行事、食文化が存在しますが、神社も農業と深く関わっているため季節ごとに様々な祭事・行事が行われています。「節目」に祭事を行うことで、一年一年、時の流れを大切にしてきました。

 私たちにも、入学・卒業や就職・転職、成人式、結婚・・・、人生に節目があります。人生儀礼というお宮参りや七五三・厄年なども節目でしょう。
 人は「節目」をたいせつにすることで、まっすぐで幸せな人生を歩んでゆくことができると考えます。
 大空に向かってすくすくと伸びていく若竹は、背丈を急激に伸ばしながらも、必ず自分の身に「節」を入れます。竹は節あるからこそ、その身をまっすぐに強く、そしてしなやかに伸ばすことができるのです。
 神社は、お宮参り・七五三・成人式・結婚式、厄除といった人生儀礼、またお正月、人生の節目に関わらせていただくことが多い場所です。
 大切な季節の節目、人生の節目をしっかりと刻んでいただけるような場所でありたいと考えています。ご祈願者・ご参拝者が、神様への感謝や誓いをしっかりと届けていただけるように、神職(神主)も務めておりますし、出来る限り一家族ごとにご祈祷させていただけるように取り組んでいます。

一人ひとりの幸せを願って

 神社で迎えていただく日本人らしい「節目」を飾り、神様と共に歩むことで産まれる「むすび」の力がもたらされる場所が越木岩神社であると考えます。
 子授祈願・安産祈願・初宮参り・七五三詣・十三参り・厄除祈願などの御祈祷がございますが、神様に感謝の気持ちを伝えたい、叶えたい夢や目標を神様の前で誓いそして願いたい、そのような様々な節目に神社にお参りいただくことで、私たちの生活はより豊かで安ぎのあるものとなることでしょう。
 神様と人、人と人とが巡り合い、少しでも幸せを感じたり、嫌な思いが薄れてお帰りいただければ、越木岩神社の役割が果たせるのではないかと考えております。
  


いいなと思ったら応援しよう!