見出し画像

第1話:“このままじゃダメだ”と思った。娘の涙と私のはじまり

「“このままじゃダメだ”と思った。娘の涙と私のはじまり」

ある冬の夕暮れ、保育園帰りに娘と近所を歩いていたときのこと。
小さな男の子を連れて歩くお母さんとすれ違いました。
その男の子は、保育園で遊んでいたおもちゃをもっと遊びたかったのか、
ずっと泣いていました。

なんとなく立ち止まって、お母さんと数言かわす雰囲気になったそのとき。
私は娘に「ななちゃんだったらどうする?」と聞いてみました。
すると彼女は、
「今日はおもちゃおねんねだけど、明日また遊べたらいいね」
と言ったんです。
すると、それまで泣きじゃくっていた男の子が、ふっと泣き止みました。

きっと似たような声かけは、そのお母さんもしていたと思います。
でも娘の小さな声が、まっすぐ届いたんでしょうね。
私はその瞬間、すごく誇らしくて、なんだかじーんとしたのを覚えています。

けれど――それから1ヶ月後、娘がポツリとつぶやいたんです。
「あのとき、ほんとはすごくイヤだった。ママが笑ったのが悲しかった」

あの場面が、彼女にとってはそう見えていたこと。
そして、その気持ちを言葉にするまでに1ヶ月もかかったという事実。
私はそのことに、ものすごいショックを受けました。

もしかしてこの子は、気持ちを表情に出すのが得意じゃないのかもしれない。
私はこのままだと、娘の“本当の気持ち”に気づけないかもしれない――。

これはもはや、親としての大きなリスクだと思ったんです。
思春期になってからも、こんなふうに言えなかったら。
変化に気づけなかったら、取り返しのつかないことが起こるかもしれない。
私は、本気で「何かを変えなきゃ」と思いました。

もっと早く、娘の気持ちに気づけるようになりたい。
もっと自然に、彼女が自分の気持ちを伝えられるようになってほしい。
困ったときに、誰かにすぐに相談できるような人になってほしい。
できれば、その相手が私であったらうれしい。

そう思ったときに浮かんできたのが、
「話すことを、練習する場が必要だ」ということでした。

私は彼女の“練習台”になりたい。
彼女が安心して本音を話せる、一番最初の相手になりたい。

――それが、我が家の家族会議のはじまりでした。



🌱もっとじっくり知りたい方へ
公式LINEでは、子どもの個性を大切にした子育てについてのコラムや講座のご案内を不定期でお届けしています。
記事のご感想や、「こんな話もっと聞きたい!」なども、ぜひLINEで聞かせてください◎
👉 LINE登録はこちら
https://s.lmes.jp/landing-qr/2000750723-KgoPvRB8?uLand=CdPFGf

いいなと思ったら応援しよう!