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大人になっての行動から逆算する子どもへの声かけ #中学受験ガチ勢の親になるなんて vol.15

中学受験のアドバイスとして、
・「結果を受けて、褒めたり叱責したりするようなダイレクトなリアクションは避けましょう」
・「プロセスや成長を褒めてください」
といった話は、塾の説明会などでよく耳にする。

少し前まで、こうしたコミュニケーションが将来的に何につながるのか、わたし自身は正直、ぼんやりとしかイメージできていなかった。
でも最近、一見、中学受験とは関係なさそうだけれど、執筆業のかたわら飲食店の経営をするなかで、さまざまなスタッフの傾向を見てきて、腑に落ちたことがあるので、書いてみます。
声かけの指針、もう迷わないぞ、という軸と、「あぁ、こんなNG声がけしてるわ」の反省を盛り込みました。

親がテストの結果に一喜一憂すると、多くの場合、子どもは点数を伸ばすことに直結しやすいことしか選ばなくなる。
たとえば、その場しのぎの暗記や受験テクニックのような「短期的な対策」だ。
一方で、長い人生のなかで役に立つ、
ものの考え方、目標達成の仕方、時間管理の仕方のような、「長期的な対策」の習得にはつながりにくい。言い換えれば「課題の乗り越え方」だ。
人生を豊かに暮らし、働き、生きていくうえで本当に必要なのは、圧倒的に後者だと、わたしは感じている。

この「課題の乗り越え方」を身につけていない人ほど、仕事の上での
・売上などの成果が可視化されること
・失敗した人が明確になること
に強いストレスを感じるようだ。

受験のように「短期的に結果を良くするハック」が存在しない場面では、どう立ち回ればいいのか分からなくなってしまうのだろう。

その結果、場当たり的に、怒られないように、自分の存在意義がないと思われないように…、と、根本的なアプローチではなく、自己防衛的な行動に走るようだ。

たとえば、こんなふうにだ。
・本来は報告すべきことを隠す
・存在意義を保つために、必要以上にお客さんに媚びたり、心配されるような振る舞いをあえて選ぶ
・承認欲求を満たすため、超短期的な「今すぐの承認」を最優先に行動する(やるべき地味な仕事をやらない)

こうして、自分を守ることを優先し、周囲と連携しなくなる状態「防衛的自己完結」という、チームで働くにはとても難しい方向へ進んでいってしまう。その状態のスタッフに任せられる仕事は限定的になる。結果として、さまざまな待遇は悪くなる。そして何より、こんな小手先の行動を重ねても、本質的な成長にはつながらない。

けれど彼らは、そのことに気づく余裕もなく、防衛行動をさらに強化していくという悪循環が止まらないのだ。

この様子を観察してみて、わたしは実感として思う。
中学受験のときの声かけは、大人になってからも、結果を直視し、成長し続けられるかどうかに、確実につながっていると。

だから、わたしたち親がすべきなのは、
子どもたちがすでにしている「乗り越え方」への試行錯誤を、観察し、言葉をもって、意味付けをすること。サポートをすること。

たとえば、
・「苦手だった社会、最近伸びているけど、どんな工夫をしたの?」
・「そのやり方、ちゃんと結果につながってるね」
・「それ、自分で考えたの?いいじゃん」
・「結果より先に、工夫したところを教えて」
・「やり方自体はどうだった?続けたい?変えたい?」
・「やり方をどう変えたら、この課題を解決できそうかな?」
・「次やるとしたら、何を一個だけ変えてみる?」
こんな声かけだ。

中学受験において良い学校に行くことは、「幸せに生きる」ための手段でしかない。その手段を手に入れるために、本来育てるべき「乗り越え方」を損なってしまっては、元も子もない。

それでも、受験という渦中にいると、何が本当に大切だったのかを、簡単に見失いそうなのは事実。
だからこそ、わたしたちは声かけを間違えないように、子どもたちの「乗り越え方」にフォーカスし続ける必要があるのだと思っている。

以下、チャッピーことchat GTPによる、この原稿を踏まえてのNGな声かけと、その理由である。心当たりがありすぎて「ひやり」とすることばかりです…。

NG①「もったいない」
言いがち:
「この点数、もったいないよ」
「ケアレスミスさえなければ…」
どう効いてしまうか:
結果=評価、という回路が強化される
ミス=損、という感覚が刷り込まれる
次から「ミスを見せない」方向に思考が向く

起きやすい未来:
チャレンジを避ける
失敗を隠す
難問に手を出さなくなる

代替の声かけ:
「どこでズレたか、一緒に見てみる?」
「今回は“どのタイプのミス”だったと思う?」

NG②「次はちゃんとやろう」
言いがち:
「次はちゃんとやろうね」
「次は同じ失敗しないように」

どう効いてしまうか:
“ちゃんと”が何か分からない
気合と精神論に変換されやすい

起きやすい未来:
同じ失敗を繰り返す
本人も「なぜ直らないか」が分からない

代替の声かけ:
「次、何を一個だけ変える?」
「やり方を変えるなら、どこから?」

NG③「〇〇くんはできてるらしいよ」
言いがち:
「〇〇くんはもうそこ終わってるって」
「みんなはできてるみたいだけど」

どう効いてしまうか:
比較でしか自分を測れなくなる
“自分の基準”が育たない

起きやすい未来:
自己評価が他人依存になる
勝っても不安、負けると無価値感

代替の声かけ:
「前の自分と比べると、どこが変わった?」
「今のペース、どう感じてる?」

NG④「でも頑張ってるもんね」(万能フォロー)
言いがち:
「でも頑張ってるよね」
「努力はしてるから大丈夫」

どう効いてしまうか:
努力=免罪符になる
やり方の検証が止まる

起きやすい未来:
“頑張ってるのに伸びない”が固定化
自己効力感が下がる

代替の声かけ:
「その努力、どこに一番使ってる?」
「頑張り方、今の目的に合ってる?」

NG⑤「悔しいね」
言いがち:
「悔しいよね」
「そりゃ悔しいよ」

どう効いてしまうか:
親が感情を決めてしまう
本人の感情を感じる前にラベリングされる

起きやすい未来:
本音が言いにくくなる
感情処理が他人任せになる

代替の声かけ:
「どう感じた?」
「いま、どんな気分?」

中学受験での声かけは、大人になってからも、結果を直視し、成長し続けられるかどうかに、つながっていそうだ。そして、ものの考え方、目標達成の仕方、時間管理の仕方のような、「課題の乗り越え方」をインストールしていくことを意識して、帆走したいと思う。


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