【兵庫県淡路市レポ➀】目標は達成した。それでも、ごみを減らす理由がある[全4回]
令和8年度「淡路市自分ごと化会議」
第1回レポート
淡路市が市民に配った資料の1枚目に、大きくこう書かれていました。「兵庫県で1番ごみが出る市」。
2026年7月25日、無作為に選ばれた市民と、市内の高校生。合わせて27人が、この一文を出発点に話し合いを始めました。全4回の1回目です。
同じ資料には、ごみの削減目標をすでに達成したことも書かれています。それでも、いま話し合うのはなぜか。

会議名:令和8年度 第1回「淡路市自分ごと化会議」
テーマ:ごみの減量化
日時:2026年7月25日(土)13:30〜 会場:淡路市役所
参加者:27人(無作為抽出の市民19人+高校生8人)
主催:淡路市 運営支援:構想日本

目標は、すでに達成していた
「兵庫県で1番ごみが出る市」は、令和4年度の数字です。市民1人が1日に出すごみは1,019グラム。少ない順に並べた県内41市町のうち、41番目でした。翌年の令和5年度は896グラムまで下がって38番目。島内3市で掲げた令和元年度比15%の削減目標も、この年度に達成しました。ただ、県内で最も少ない宝塚市は587グラム。差は大きいままです。
では、なぜいま話し合うのか。理由は3年後にあります。令和11年度、島内3市が共同で使う新しい処理施設が動き出します。運営費は3市で分担しますが、負担割合のうち67%は、その直前3年間に各市が出したごみの実績で決まります。いまから3年間のごみの量が、その後に淡路市が払う金額を決めます。 いま市がごみ処理に使っているのは、年間およそ9億円です。

くじで選ばれた27人
参加者は公募ではありません。公募だと、もともと行政に関心のある人に偏ります。日ごろ接点のない人に来てもらうため、無作為抽出という方法をとっています。18〜79歳の市民1,300人に案内を送り、応じたのが19人でした。ここに市内の高校から8人が加わって27人。参加者のうち20歳未満の割合は、昨年度の0%から41%になりました。
顔ぶれは変わりましたが、議論の中身は決まっていません。「シナリオは一切ないんです」。コーディネーターの伊藤伸は、冒頭でそう伝えました。
この日は、市長と2人の副市長、教育長が最後まで席にいました。年間20〜30の市町村で同じ会議を担う伊藤によれば、とても珍しいことだといいます。

ごみ箱を増やすと、ごみは減るのか
この日いちばん時間を使ったのは、街なかにごみ箱を置くべきかどうかでした。言い出したのは大学生。神戸の三宮にはごみ箱がある。歩きながら捨てられれば、ポイ捨ては減るのでは。市の答えは慎重でした。置きすぎれば、そこに皆が捨てていくことになる。置かないほうが捨てられずに済む事例も多い、と言います。
伊藤はこう整理します。ポイ捨てを減らすことが一番の目的ならごみ箱は効く。総量を減らすことが一番の目的なら、逆に増える。目的が二つに割れている。置かないほうが減る、という見方を裏づける話も、のちに出ました。ある参加者の勤務先では、ペットボトル用のごみ箱を全オフィスから撤去したそうです。飲み終えたボトルを夕方まで持ち歩くことになり、社員がマイボトルに替えていったといいます。
議論には別の角度も入りました。3か所で5年間、海岸清掃を続けている参加者です。「問題は、じゃあそこに置かれているごみをどうするんだって話です」。置く置かない以前に、落ちているごみを誰が片づけるかが決まっていない。市からは、砂浜には年3回、清掃をしていると説明がありました。参加者は、その3回のあいだは汚れたままだと重ねました。ポイ捨てをどう減らすか。総量をどう減らすか。落ちているごみを誰が片づけるか。三つとも打ち手が違います。
誰に、届いていないのか
ごみが多いという現状を、どう市民に伝えるか。ここにも様々な意見が出ました。高校生からは、ポスターを貼ってもそれ自体がごみになる、SNSのほうが同世代には届く、という指摘が出ています。学校で話してほしいという提案には、市の担当課が、地域のサロンには行くが高校には行ったことがない、声をかけてくれれば行くと応じました。
伝える相手は高齢者ではないか、という声も出ました。淡路に70年近く住む参加者です。広報は若者向けに工夫されているが、実際に住んでいるのは高齢者だと言います。中身の入ったままの瓶を出す高齢者がいて、自分が洗って出し直したそうです。誰に伝えるかの前に、どの世代がごみを多く出しているかを知る必要がある。
もうひとつ、世代とは別の壁を指す声もありました。外国出身の参加者からです。多言語対応も大切だけれど、その前に文化の違いがある。ごみ袋を買ってまで捨てる習慣がない国もある、という指摘です。

そもそも、何のために減らすのか
終盤、一人の参加者が市に問います。目標があるなら、その先に目的があるはず。市は何を目的にしているのか。
市が挙げたのは、費用の削減とCO2の削減。伊藤はここに資源の有効活用を加え、目的を三つに整理します。市の担当者は進め方にも触れました。「楽しまんと進まない」。続けられるやり方でなければ、という話でした。
残ったのは、どこまで減らすのかという問いです。全国平均に並ぶのか、それより少なくするのか。判断のもとになる新しい施設の運営費の試算は、まだ出ていません。目標の議論は、そのあとです。
次回は、お金の話から
第2回は8月22日。ごみ処理にかかるお金の話から始まります。
この日出た意見は「改善提案シート」として積み上がります。取りまとめるのは市ではなく構想日本ですが、やるのは取りまとめだけ。中身を書くのは参加者です。最終回に案として示し、議論を経て市長に提出します。
処理費用の負担を左右する3年間の入り口で、27人の議論が始まりました。
※このような取り組みをお考えの自治体の方は、ご相談ください。
この記事は生成AIを用いて構成しています
本記事は、会議当日の記録(音声の文字起こし・配布資料・写真)をもとに生成AIを用いて構成し、構想日本の担当者が事実確認と加筆修正を行ったうえで公開しています。発言の引用はすべて当日の記録に基づいています。
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そのきっかけとして、対話の場「自分ごと化会議」を全国162自治体で開催し、1.2万人以上の方々にご参加いただいています。現場の思いや意見を汲み取り政策に反映することが私達の役割です。活動に関心のある自治体・議員・市民の皆様、ぜひお気軽にご連絡ください。
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