『みくまゆたん』という”狂気の人”(いい意味で)
「この人やべえな……」
僕はあるビジネス書の「はじめに」を読みながら、そう独り言ちた。
noteでいつもお世話になっているみくまゆたんさんが、今年の1月末に『書く人生のはじめかた』というビジネス書を出版された。みくまゆさんがこれまで培ってきたライターとしてのノウハウや想いなどを記したこの本は、現在800部を超えるほど売れている。名作中の名作だ。
僕も購入させていただき、拝読した。
しかし、冒頭の「はじめに」の熱量にいきなり圧倒された。
ご本人曰く「はじめに」だけで約12,000文字あるらしい。1,200文字じゃない。「いちまんにせんもじ」だ。
ちなみに、Geminiさんに「はじめに」の標準的な文字数を伺ったところ、「1,500文字~3,000文字程度」とのことだった。
つまり、この12,000文字は標準の5倍ほどになり、ある種の”狂気”に近い情熱を宿っていると言える。もちろんいい意味で、である。
僕は、みくまゆさんの「はじめに」を読みながら、そのあまりの熱と量に「あれ?いつの間にか本編入ってない?」と何度も目次を確認した。しかし、そのページは間違いなく「はじめに」であり、みくまゆさんの熱い熱い気持ちが綴られていたのだ。
その熱に当てられた僕は「はじめに」を読みながら「この人やべえな……」と、つい漏らしてしまったのである。
ただ、この狂気を帯びた熱い「はじめに」が、読者の心に刺さり、反響を呼んだと言えるのではないか、と僕は思っている。
そんな”狂気のライター”みくまゆさんが創作大賞2026に応募するエッセイを公開された。
ファスティングに挑戦されたある日のことを綴った記事だが、肝心のファスティングに辿り着くまでに要した文字数は、なんと約2,400文字である。#数えました
いわゆる前置き部分が2,400文字あると言うことになる。エッセイということを考えると少々異常かもしれない。
だが、この2,400文字に、ファスティングに至るまでのみくまゆさんの熱い想いがしっかりと記されているのである。ここを読まずしてみくまゆさんのファスティング挑戦は語れない。絶対に必要な2,400文字なのだ。
ここで突然だが、僕がみくまゆさんの一番尊敬しているところを発表したい。
みくまゆさんは、ビジネス本を出版すればバカ売れし、エッセイを書けばnoteのコンテストで入賞し、小説は昨年の創作大賞で二作品も中間選考に残っている。さらに、プロのライターとしての仕事ぶりは、もはや語るまでもないほど評価されている。
この実績や経験から分かるようにみくまゆさんは物書きとしての戦闘力がすこぶる高い。もし「物書きスカウター」が存在するのなら、みくまゆさんの戦闘力を測定した瞬間、その高さに爆発するに違いない。
みくまゆさんほどの実力者なら、普通に記事を書くだけで、十分評価はされるし読者も唸るはずだ。
それなのに、みくまゆさんはめちゃくちゃ身体を張った記事を書くことがある。
読者が「……え?ここまで書いてもいいんですか?」と心配したり、もし自分だったら恥ずかし過ぎて死ねる!というくらいの黒歴史を、惜しげもなく披露される。
僕は、みくまゆさんのそんなところを最も尊敬している。もう大好きだと言ってもいい。
例えば、この記事。
「あんたのパンツ臭うから、別で洗うわな」
もう、出だしからいろいろと違和感があり過ぎる。
まず、みくまゆさんは女性であり、何度かお会いしたが、とても綺麗な方だ。
それなのに、パンツ!臭う!別で洗う!という強烈なスリーコンボは、その容姿端麗なお姿からは全く想像できない。レディがパンツ臭うとか言っちゃダメだろ。
さらに、こちらの記事。
過去のFacebookで公開した「非常に恥ずかしいポエム」を惜しげもなく披露されているのだ。
しかも一つだけではなくいくつも。そして自撮り写真までも公開してくれているのだ。せめて洗面器は片づけようよ……。
これはみくまゆさんの身体を張った記事たちのほんの一部を紹介したに過ぎない。
この人は一体何度死ぬのだろうか。
もう一度言うが、みくまゆさんほどの実績と実力があれば、身体を張った記事を書く必要なんて1ミリもないのだ。そんなことしなくても、みくまゆさんがすごい人だということは十分伝わるのに。
それでもみくまゆさんは身体を張る。むしろ積極的に張りにいっており、その姿勢には”狂気”が映る。
でも、そこがたまらなくカッコいいし、僕はめちゃくちゃ尊敬しているのだ。
さて、前置きが長くなってしまったが、みくまゆさんが今回書いたこのエッセイも、多分に漏れず身体を張りまくっている。その一部を紹介しよう。
※→は僕の心のツッコミです
空腹の早漏かもしれない
→ちょwww早漏の意味知ってますかwww
ギブミーライス。今、炊飯器を開けたら、米粒ひとつひとつが、私に向かって「帰っておいで」と囁いてくれる気がする
→えっと、何を言っているかちょっと分かりません(笑)
米はいつも、日常にあるものと思っていた。けれど、食べられないとなると、こんなにもつらくて苦しいだなんて━━まるで報われない恋をしているみたいだ。食べるとは、まさに生きること。この空腹は、私に「何より大切なもの=食」を、そっと教えてくれたのかもしれない
→どう考えても初日のセリフじゃない!まだ朝食と昼食を抜いただけだよ!
たった一日で劇的に痩せるはずもなく、そこに立っていたのは
「猛烈に米を欲している、顔色の悪い中年女性」
→結局、腹空かせただけになってる!(笑)
そもそも、プロフィール写真なんて、撮る瞬間だけお腹を凹ませればいいんじゃないか?
→元も子もなくなってる!
ご覧いただいて分かるように、ほんの一部だけでもツッコミどころ満載なのである。でも、それが本当に素晴らしい。それでこそみくまゆたんだ。
このエッセイは、ただのエッセイではない。
人間『みくまゆたん』が身体を張りながら、心の内に宿る”狂気”を綴ったドキュメンタリーなのだ。
みくまゆさんの初めてのファスティングがどんな結末になったかは、是非記事を読んで確認していただきたい。
僕は、みくまゆさんが書かれる小説やWEB記事。そして心温まるエッセイも、もちろん大好きだ。
だが、今回のような身体を張った記事の場合、その”狂気”がびんびんと伝わってきて、僕はいつもよりも姿勢を正し真剣に記事を読む。
そして「ああ、やっぱりこの人やべえな……」とニヤニヤするのだ。そして僕はその瞬間が大好きなのである。
だから誠に勝手ながら、これからも”狂気”のみくまゆさんを応援したいと思っている。
コッシー
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