窪塚洋介似の友人と旅に出た話_5
この記事はマスクドnote企画投稿作品です。
【ピリスタチーム 5 エッセイ】

二十四歳くらいの頃、高校からの腐れ縁の友達とよく旅行をしていた。旅行とはいっても隣県へのドライブ温泉日帰り旅行である。
温泉につかり、そして帰りに美味しいものを食べて帰るというストレス発散のためだけの旅行だった。友人は時折下品なことを言うが、憎めない性格だ。顔は綺麗なのでいろいろ残念だった。ちなみに芸能人で言うと全盛期の窪塚洋介に似ていた。もちろん異論は認める。
ドライブではいつも友人が車を出してくれていたので、ありがたく乗せて貰っていた。
ある時、ゴールデンウィークに沖縄に行かないか?と誘われた。その友人と泊まりの旅行をしたことは無かったが、沖縄に行ってみたかったこともあり、了承した。二泊三日の旅行で当時5万円しなかったので、今思えば安かったなと思う。
国際通りでゴーヤチャンプルのハシゴをしたり、スクガラスを見て
「これは無理!」とパスしたのを昨日のことのように思い出す。今でもあれは食えない。
那覇で一泊したあと、無人島に行くことにした。シュノーケリングをするためだ。私はおしゃれな赤のモノキニを着た。前から見るとワンピースで、後ろから見るとビキニに見える水着。
こんな可愛い水着を着ても私達には何のロマンスも訪れなかった。不思議だ。
可愛い魚たちを見て、シュノーケリングは大満足に終わる。昼食を食べたあとで時間が無くなってしまい、慌てて帰りの船に乗り込んだ。
その夜那覇のホテルに泊まったのだと思うが、洗濯しようと荷物を探った時に水着が見つからなかった。すぐに、無人島に置いてきたのだと気付く。
翌日には地元へ帰るため、取りにも帰れない。返送を依頼するか、そのまま帰宅するのかを天秤にかけた私は、帰宅する方を取った。面倒くささが勝ったのだ。
私たちは水着を無くしたこともネタにしつつ、面白がりながら帰宅した。
後日会社で同僚にその話をした際、
「離島に水着を忘れてきた」と話したら
「どうやって帰ってきたの?」と質問された。
どうもこうも、普通に服を着ていましたが? 濡れた水着を着て帰る人間がいるはずもない。
その流れで
「窪塚洋介似の友人と沖縄に行った」と話したら
「その人と付き合えば良いじゃん!」と言われた(当時彼氏なし)ので
「友達は窪塚洋介似の女だけど。ちなみに私にそのような趣味は無い」と返しておいた。
イケメンに似ているからといって男とは限らない。
おあとがよろしいようで。
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