【ピリスタ限定】いつかこの日を思い出す時に(くま)
私の心の中にはカメラが内蔵されている。
昨年、カメラを扱う少年が主人公のお話を書かせてもらった。
書いている間に、私は自分がカメラがなくとも、シャッターチャンスが訪れた際は、心の中でシャッターを切っているな、と感じていた。
それは、ある人の笑顔であったり、手向けられた手のひらの厚みや、悔しくてこぼれ落ちた涙のしみ、まっすぐに見据えたまなざしの先にあるもの。
小さくても大きくてもドラマがある。
毎日毎日が同じだと思い込んで生きているが、それは錯覚だ。変化は急に訪れたり、緩慢にぬるっと現れる。気づけばもう二度と取り返せないものや、何かが無くなったことにすら気づかないそんな愚鈍な私は、それでもなんとか不器用に毎日をやり過ごしている。
ここから先は
2,002字
/
5画像
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
