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生きることは地図のない旅_1

この記事はマスクドnote企画投稿作品です。
【ピリスタチーム 1 エッセイ】

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予想はどなたでもお楽しみいただけます。




旅先で土地勘のない場所を運転する時、カーナビは心強い相棒だ。車にカーナビが付いていなくても、スマホがあればその役割を果たしてくれる。

けれど、そんな便利なカーナビも決して万能な訳ではない。
カーナビに従って進むと狭い小道に誘導されたり、右左折するタイミングを逃してしまい指示されたルートから大きく外れて途方に暮れる事もある。

なかなか思うように進めない時にふと思う。旅はまるで人生みたいだと。

振り返ると、私の人生にも様々な事があった。嬉しい事、悲しい事、理不尽に感じた事。平凡な毎日にも次から次へとそれらはやって来る。

子供の頃、思春期、社会人、結婚して親になって。その度に壁にぶつかってはよじ登り、穴に落ちては這い上がってきた。立ち止まり涙を流して途方に暮れた時、誰かの優しさに救われてもきた。

それは何も私だけの事ではない。
誰もが、時に抗い、時には流れに身を任せながら人生という旅を続けている。

美空ひばりさんの名曲『川の流れのように』は川の流れを人生の旅に例えている。若い頃は、ただいい歌だと思うだけだったけれど、年齢を重ねた今聴くと歌詞が不思議と胸に沁みてくる。

人生の道は平坦なばかりではなく、ひどい悪路もある。けれど、一滴の雨粒は集まってやがて川となる。緩やかにしなやかに生きていく事は私の理想の生き方だ。

人生では何が起きるか分からない。そんな事を知るのはきっと神様だけだろう。嬉しい事が起きた時はその事実を浮かれ過ぎずに受け止める。そして、悲しい事が起きたとしてもただ淡々と受け止める。穏やかな川の流れが時に激しくなるように、私たちの人生も様々な流れがある。

川は同じ場所に留まり続ける事はない。その速度に差はあれど、確実に海に向かって進んでいる。人生もそれと同じなのだろう。
ずっと同じ所で足踏みをしているように感じる事もあるかもしれない。けれど、一歩ずつ半歩ずつでも前に向かって進んでいる。

いつか人生の最後を迎えた時、振り返って長い旅路だったと思う事だろう。いつかは分からないが地図の無い旅を笑顔で終わりたいと思っている。その為に今という流れを大切に生きていきたい。

たまにはカーナビも地図も手放して車を走らせてみよう。なにしろ、私たちの世代はカーナビ無しで道路標識と勘を頼りに運転していてもなんとかなってきたのだから。そこには新たな発見があるはずだ。
旅も人生も『川の流れのように』でいいのだ、きっと。



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