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【創作大賞感想】明日の予定を真っ白に

「コッシーさんって悩み無さそうですね」
職場などでそんな風に言われることがあります。こんな時、僕は決まって「分かりますか(笑)」と笑ってお茶を濁します。当たり前ですが、僕にだって悩みの一つや二つはあります。ただ、人から見ると楽観的な人間に映っているのでしょう。

周囲に見せる表の顔と、内に抱えている裏の顔が違うということは、誰にでもあることだと思います。人が何を思い、何に悩んでいるかなんて、口に出さないと分かりません。だけど、自分の悩みや苦しみを誰かに吐露するのはとても勇気がいり、とても難しいことだと思います。
誰にも言えず自分の殻に閉じこもり、闇を抱えたまま鬱々とした日々を過ごすこともあるのではないでしょうか。

そんな時、たった一人でも自分を理解し、自分に寄り添ってくれる人がいたら。それだけで救われると僕は思います。


本田すのうさんのエッセイ『陽気なギャルは、2日に1度暗闇でもがいている』を拝読しました。

2日連続で予定を入れない。
それが私の、自分を守るための大切なルール」

そんな決意の冒頭から始まる、『陽気なギャルは、2日に1度暗闇でもがいている』は、ギャルサークルのリーダーとして明るく振る舞う”陽気なギャル”本田すのうさんの、裏側で抱えていた孤独感や内面的な葛藤を描いた、非常に心を打つエッセイです。
冒頭の決意は、本田さんが今でも心に留めているマイルールです。ただ、ここに至るまでに葛藤の日々を過ごされました。


20年前の当時、白に近い金髪ロング、バサバサまつ毛、凶器じみたネイルなどの派手な外見で、本田さんはギャルサークルのリーダーを務めていました。
誰よりも「1番明るく陽気に振る舞う」という一方で、「布団の中の綿になってそのまま埋もれたい」という内向的で繊細な想いを抱いていました。ただ、きっとどちらの想いも本田さんの本心であり、そのあべこべな心情がこのエッセイではとてもリアルに伝わってきて、読んでいて胸が締め付けられました。

本田さんが「一生ひとりでいればいい。……だけどずっと1人はいやだ」という矛盾を抱えながら、集団の中で自分を演じる姿は、現代のSNS時代にも通じる普遍的なテーマだと思いました。特に「つらい時は一人でいたい」という気持ちが「普通じゃない」と感じてしまう本田さんの葛藤は、多くの人が抱える「自分は他人と違うのではないか」という不安を代弁しているようで、とても印象的でした。

このエッセイでは、本田さんの親友”クロ”さんという副リーダーの存在が、温かさと救いをもたらしています。クロさんの本田さんに向けて言った「寂しがり屋のひとり好き」という言葉は、本田さんの複雑な感情をシンプルかつ肯定する魔法のような一言で、僕ら読者にも自己受容の大切さを教えてくれたように思います。
誰よりも黒いクロさんが持つ優しさ、そして彼女が自然と人を引きつける姿は、孤独感に圧し潰されそうな本田さんにとって、希望の光のように感じられました。


20年経った現在。
クロさんはオーストラリアに移住して、あの頃よりももっと黒くなり、周りには今もたくさんの人とイルカやクジラまでも集まるようになったそうです。
本田さんは「1日おきに休む」ルールを受け入れ、「陽気な私」でいるために”明日の予定を真っ白”にされています。

この世界には、きっと本田さんのように現実と真実との狭間で悩み苦しんでいる人たちがたくさんいると思います。
そんな方たちに向けて、このエッセイは『今の自分』を肯定する勇気を与えてくれると思います。自分のペースを大切にする生き方は、決して間違っていないと教えてくれるエッセイだと思います。
”今”の自分に想い悩まれている方がいるのなら、是非このエッセイを読んで欲しいと思っています。


本田すのうさん。
とても心に残る素晴らしいエッセイをありがとうございます。本田さんが苦しみながらもこのエッセイを記事にしてくださった意味はすごくあると思っています。このエッセイを読んで救われる方がいると僕は思います。


あと、本編とは全く関係ありませんが、本田さんが白ギャルだったからアカウント名に”すのう”と付けたのかなって思いました。絶対そうでしょ。
#絶対違うし絶対今言うことじゃない


コッシー


#創作大賞感想
#本田すのうさん
#陽気なギャルは2日に1度暗闇でもがいている

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