詩【縫い代】

【縫い代】

縫ったお代と書いて ぬいしろ
お代は白い金貨と決まってら
そんじょそこらの縫い目じゃないんだ

わたしの手はザクザクだ
他人の怒りと 悲しみと 
望郷を いっちょ
まとめて縫い上げる

そこに余白があったら
あんたたちは文句をつける

ぎっとして 
ぎゅっとしろって

はぁ?ミシンで縫うから?
あたしの手垢がそんなに恋しいかい!
小僧!

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