白衣の奥にいたHONOが見えた日|142記事から読み解く、ママ薬剤師の正体
CKD, eGFR, 褥瘡, 簡易懸濁。
夏祭りに浮かれ、
ゲームばかりやっていた私。
そこへ次々と襲いかかる、
薬と医学の専門用語。
薬剤師になる予定はないが、
とりあえず読み進めるしかない。

だが、いつからか、
彼女の教科書みたいだったnoteに
人がどんどん集まってきた。
コメント欄には、🤣🤣が溢れてる。
一体、
どこで何が変わったのか。
今回は142本の記事を遡りながら、
その変化をひとつずつ紐解いてみる。
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HONO薬歴|
142本、35万字の基本情報

活動開始から147日で、142本。
全記事の文字数を合計すると、
約35万文字にのぼる。
約5か月で、文庫本にすると
3〜4冊分ほどを書いた計算になる。
しかも中身は、
回復期、腎臓、褥瘡、栄養、薬物療法。
軽い雑談や日記ではなく、
医学と薬の専門知識を、
ほぼ毎日積み上げてきた。
まず数字から見えるのは、
彼女の知識量だけでなく、
その知識を記事に変え続ける執念だった。
薬効分類|
専門記事より効いた、素のHONO

いちばん多いのは
「回復期・多職種連携」の44本。
次が
「褥瘡・栄養・服薬支援」の40本。
さらに
「腎臓・薬物療法」が25本。
ここまでは、かなり真面目。
薬剤師の専門書棚が、
きっちり3段できている。
ところが、
最も反応が高かったのは、
33本の「書棚・交流・素のHONO」。
平均スキ72.6、平均コメント19.9。
専門記事の約2倍、
読者が反応している。
経過観察|
6月、反応値が急上昇した

3月から5月までは、
専門記事をひたすら積み上げた時期。
投稿数は増えているのに、
コメントはつかず、平均スキは横ばい。
流れが変わったのは6月。
平均スキ46.7、
平均コメント11.4まで一気に伸びる。
この頃から彼女の書棚には、
「役に立たないけど、書きたい」
そんな記事が並び始めていた。
自分が書きたいこと。
感じたこと。
誰かとのやりとり。
そして7月の反応は、
さらに大きくなった。
数字を見る限り、
「役に立たない記事」を書き始めた瞬間と、
読者が集まり始めた瞬間は、ほぼ同じだ。
相互作用|
専門記事とバブバブの併用
6月18日。
HONOさん自身の薬剤師道が、
曲になった。
スキ253、コメント40。
142本の中で、最も読まれた記事。
曲に入っているのは、
褥瘡、腎臓、育休中のスクワット。
そして、
バブバブなHONOさん。
それまで別々の棚に置かれていた、
薬剤師としての信念と少しおかしな本人が、
一曲の中でつながった。
「専門記事の私も、バブバブな私も、どっちも本当」
書棚の空気が変わった6月。
その転換を、
一番わかりやすく表した記事だと思う。
成分分析|
主成分は「患者」657回

彼女の脳内を覗いてみると、
最も多かった言葉は「患者」657回。
次が「薬剤師」574回。
彼女は正真正銘、
患者を1番に考える薬剤師だった。
そして3位には「HONO」345回。
続いて「記事」「自分」が並んでいる。
さらに、
「看護師」「医師」「管理栄養士」
「家族」「一緒」といった言葉も多い。
彼女が見てるのは薬だけじゃなかった。
その薬を飲む人の生活と、
その周りにいる人たち。
専門用語は多い。
でも、
脳内は意外と人だらけみたい。
症例検討01|抱っこしながら手に入れた、辞める自由
この記事には、
初期の専門記事では隠れがちだった、
負けず嫌いで、頑固で、
少しおかしなHONOさんが、
最初からちゃんといた。
赤ちゃんを抱っこしながら、
「腎機能低下時にこの薬は半分に減らす」
と唱えて、資格の勉強。
育児なのか。
勉強なのか。
ちょっと怪しい儀式なのか。
でも、
この記事の中心にあるのは、
育休中のリスキリングでも、
ダブルライセンスの自慢でもない。
資格を取って得た、
「この職場、いつでも辞められる」
という感覚。
言葉だけ見ると、
少し消極的に聞こえる。
でも彼女は、
そこから逃げるどころか、
知識を積み上げ、
患者さんの過量投与を見抜き、
現場で頼られる薬剤師になっていった。
「ここしかない」と耐えるのではなく、
ほかにも道があると知ったうえで、
今いる場所に立つ。
逃げ道を持ったことで、
むしろ前向きに踏ん張れるようになった。
資格は、
職場を辞めるためのカードではない。
自分で残ることを選ぶためのカードだった。

症例検討02|「ありがとう」がなくても消えない仕事
ここで見えたのは、
彼女は、認められたい気持ちを、
なかったことにしない人だということ。
患者さんが家に帰れたなら、
それでいい。
でも、自分の働きにも
気づいてほしかった。
きれいに笑って終わらず、
トイレで泣くところまでがセット。
それでも、
感謝されなかった4か月半を、
いちばん誇らしい仕事だと書いた。
誰にも見えなくても、
自分だけは、自分の仕事を見失わない。
その執念と誠実さが、
現場で頼られるHONOさんを作っている。

症例検討03|オロナミンC、自販機内投与
この一件から見えるのは、
彼女の行動の速さと、
格好つけなさ。
患者さんのためなら論文を探す。
コメント欄の悪ノリには、
翌朝オロナミンCを持って自販機へ向かう。
しかも失敗すれば、
後輩と看護部長に見つかった結末まで記事にする。
教える人から、一緒に遊ぶ人へ。

白衣の中に隠れていた彼女自身が、
ようやく表へ出てきた。
真面目で、負けず嫌い。
仕事には手を抜かない。
でも、コメント欄の悪ノリにも、
同じくらい本気で乗っかる。
そりゃ、🤣🤣も集まるわけだ。
病棟観察|
質問より雑談が多いHONO病棟
最新100本のコメント欄を分析すると、
ユニークコメンターはジャスト100人。

1位のイロドリの詩は、
44コメント。
2位の自宅内遭難対策協会は、
41コメント。
この2人はHONO病棟の常連。
さらにコメントの内容を見ると、
雑談や近況共有が327件。
ツッコミと笑いが209件。
質問や相談は117件だった。
質問より、雑談が約2.8倍。
🤣🤣が溢れていたのは、
私の気のせいではなかった。
HONOさんのコメント欄は、
薬を教えてもらう教室というより、
いろんな職種と読者が
勝手に立ち寄る休憩室に近い。
最終所見|
白衣の奥にいたHONO
今のHONOさんは、
最初から記事の中にいた。
ただ、
医学用語と専門知識の奥に、
少し隠れていただけ。
患者さんの状態が変わらなければ、
論文を探し、
提案を変え、
何度でも見に行く。
感謝されなくても、
自分の仕事の価値は手放さない。

その一方で、
役に立たない作戦にも、
なぜか全力を出してしまう。
6月からは、失敗や本音、
書いて何になるのかわからないことまで、
同じ書棚に並べ始めた。
そこで初めて、
読者にも
HONOさん本人が見えるようになった。
教科書を捨てたわけではない。
教科書の余白に、
自分を書き始めただけ。
HONOの正体は、
患者にも、仕事にも、
くだらない遊びにも、
納得するまで本気になれる人。
専門記事が、信頼をつくる。
「役に立たない記事」が、
その信頼をつくった人の顔を見せる。
CKDも、eGFRも、
私はまだよくわからない。
でも、
その難しい言葉を書いている人が、
どんな人なのかは、少しわかった。
たぶん今、
読者が続きを待っているのは、
薬の話だけじゃない。
その奥にいるHONOさん自身に
会いに来てるんだと思う。

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