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私は、“妄想の中”を生きている

子どもの頃は、楽しい空想ばかりしていた。

空想の中では魔法も使えたし、ヒーローになって人を助けたり、大冒険をしたりしていた。

空想や夢と現実の境目も曖昧だったので、現実世界をファンタジーのように楽しんでいた。

でも、色んな経験をして、大人になるとともに、楽しい空想はリアルな妄想へ変化していった。

家族が少し体調が悪いだけで、最悪のパターンを妄想して不安になり落ち着かない。

日々入ってくる不審者情報に、「もし我が子が危ない目にあったら」と妄想して警戒モード突入。

AIが出てきて仕事や生活に浸透してきたので、「この先もっとAI化が進んだ時のために、先回りして今のうちから適応しとかなきゃ。」と、思考が未来へ飛ぶ。

そして、ありとあらゆる“今後起こりうること”への対処法をひたすら妄想する。

いつの間にか、

箒に乗って空を飛ぶ練習から、職を失わないための知識や技術の習得へ

楽しい気持ちになる“空想”から、不安やイライラを増幅させる“妄想”

変化していた。

そして、日々妄想する中で気づいた。

あれ、私、「今」を生きてないなって。

過去のデータベースか、勝手に妄想している未来ばかり見ていて、全然“今”を見ていない。

頭の中の妄想の世界に囚われすぎていて、全然楽しくない。

だから私は、不安やイライラを増幅させる妄想を切り捨てる練習を始めた。

そのためのマイルールも決めた。

・過ぎたことは考えても時間の無駄なので即思考ストップ
・イライラする相手は全員宇宙人
・我慢はほどほどに
・未来を想像するならワクワクする未来だけ
・事実と解釈を切り離す
・不安を増幅させる過去のデータベースにはアクセスしない

実践① クーポンを見つけて落ち込んだ時

【出来事】
決済後に、かなりお得なクーポンを見つけた。

【頭の中】
「あー、このクーポン使ってたら1000円引きやったのに…。損した…」

「なんで気づかんかったんやろ。最近こういうの多いな…」

「そもそもこのUI設計分かりにくすぎん?ユーザーに優しくないやろ…」

「私ならもっとこうしてこのタイミングで出すようにして…」

「いや、むしろそういうマーケティング戦略なのか?」

…と、頭の中でどんどん妄想が膨らんでいく。

【適用するルール】
過ぎたことは考えても時間の無駄なので即思考ストップ

はい!無駄!思考ストップ、終わり!

実践② SNSで疲弊した時

【出来事】
SNSで「推しの悪口」や「メンタルが弱い人は甘えているだけ」という情報を見た。

【頭の中】
「相手の立場に立ってものを考えるってこと、したことないんか?」

「想像力なさすぎやろ。」

「そう言いたくなる背景があるかもしらんけど、なんでわざわざ言う必要がある?」

【適用するルール】
イライラする相手は全員宇宙人

まぁ、宇宙人やからな。お互い理解し合えないのは当たり前やでな。単一視点星人と名付けよう。そしたら「そういう仕様やから」と思える。

事実と解釈を切り離す
「推しのことを悪く言う人が存在している」
「メンタルが弱いのは甘えだと思っている人が存在している」というのが事実で、その内容に関しては、ただのその人の解釈であって、事実ではない。

だから、頭の中で戦い続けても時間の無駄。終わり!

こんな感じで実践していくことで、だいぶ時間を作れるようになってきた。

さらに、“今ここ”に意識を戻すために、

3秒息を吸って、4秒かけて吐く。

をやったり、

この美味しい紅茶やコーヒーを一杯飲み切るまでは、目の前の一杯以外のことは考えない。

などをやっている。

最後に

ポジティブな妄想なら、別に悪くないかなとも思う。

週5フルタイム勤務をしながら子育てに追われる生活をやめて、
週3日、今と同じような仕事をしながら、
2日は絵本をつくったり音楽活動をしたりして、
2日は思いっきり子どもや愛犬、友人たちと遊ぶ。

“今”私は、そんな生活を妄想している。

#創作大賞2026 #エッセイ部門

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