私の中の、おとなとこども。
間違うことを恐れない。
たくさん泣いて、たくさん笑える。
やりたいことを素直に言える。
大人になるって
こういうことが難しくなることだと思ってた。
大人になった私は、
間違えないように言葉を選び、
泣かないように上を向いて
やりたいことは、胸の奥にしまい込んでしまう。
でも時々、子どもが放つ一言が
胸の奥にしまい込んだ私の思いを突いてくる。
「なんでできないの?」
そんな問いに、
子どもの頃の私が目を覚ます。
教えられているのは、
たぶん、私のほう。
心の中の私まで大人になってしまわないように
子どもの声に耳を傾けられる
余白をもって生きていきたい。
<あとがき>
私に子どもはいませんが、少しだけ、保護者代わりをさせてもらっている親戚の子どもがいます。彼女が幼稚園に通っている頃から距離がグッと近くなって、七五三、初めてのキャンプ、進路相談など、人生の大切なイベントを一緒に過ごさせてもらっています。
手を繋がないと一緒に歩けなかった彼女は、今では高校生になり、大人の入口に立っています。それでも彼女は時々、大切なことを、まっすぐに差し出してくれるんです。
つい先日も、彼女と大学選びについて話していた時。「私はもうできないけど、あなたは何でもできるよ。」といった私に、「どうして大人になるとできなくなるの?」と当たり前のように聞いてきました。
そういえば、「何でもできる」という自由や開放感はいつから失うんだろう。子どもと過ごしていると、こんな風にハッとさせられる瞬間がたくさんあります。こんな風に親じゃなくても、子どもから教えてもらえることは多い。それを素直に受け止められるか、ギャップを楽しめるか。忙しい日々に少しだけすき間を作って、自分の中にある子どもの部分を時々起こしてみたい。そして大切なことを思い出していきたいと思いました。
