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希望は隣に。未来は前に。

幼い頃に
思い描いた通りの未来を歩いている。
そんな大人は
いったいどれだけいるんだろう。

幸せそうに見える人にだって
悔し涙を流した日や、
苦しくて眠れなかった夜が
きっとある。

それでも前向きに進む姿に
私はずっと憧れてきた。
そして、気付いた。
思い描いていた未来に届かなくても、
自分だけの道を歩く。
それだけですばらしいってこと。

見渡せば、
街はそんな人たちの輝きで満ちている。
あとは私が気付くだけ。
いつだって、希望はすぐ隣にあった。

だから焦らずに
ひたむきに歩いていけばいい。
次は、どんな未来を歩いていこうか。


<あとがき>
今年の初め、いつも聞いているラジオに寄せられたリスナーのメッセージが、今でも心に残っています。メールの送り主は、大学生の息子さんを持つお母さん。息子さんは陸上に打ち込み、大学の一般選抜で駅伝の強豪校に進学されたそうです。全国から推薦選抜で集まった実力者たちの中で、「自分も箱根を走れると証明したい」と、陸上漬けの4年間を過ごした彼。
そして迎えた2025年の箱根駅伝――彼にとって最後の大会でした。

結果は、選手として走ることは叶わなかった。
それでも彼は、仲間を支える“給水係”として任命され、わずかな距離ながら、憧れの箱根を走ったそうです。その姿に、母として胸を打たれたこと、大会後、息子さんから感謝のメールが届いたこと。そんな出来事が、温かく綴られていました。

彼が重ねた努力は、私には想像もできません。駅伝は「たすきを繋ぐ」競技でありながら、レギュラーを争う一面もあります。そんな中で、「給水係を彼に任せたい」と思ってもらえる選手だった。そのことからも、彼の人柄が透けて見えるようでした。最初で最後の箱根の景色。彼の目にどう映ったのでしょうか。私は彼の顔も名前も知りませんが、その姿を想像するだけで、胸がいっぱいになります。

ずっと誰かに伝えたいと思っていましたが、毎回泣きそうになってうまく話せないので、この場所に静かに残しておきたいと思いました。彼の人生が、これからも希望であふれたものになりますように。

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