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わたしは日本で生きるけど 第1話「日本でフィンランドを暮らす」

このエッセイは、"日本で生きる"と決めたわたしが、日本で"なにを愛して生きるか"について綴っていく心の内の日記のようなものです。
出口が見つからず長く感じる夜、平和で穏やかな時間が流れる夜、そんなときに白湯でも、ココアでも、エスプレッソでも。お好きな飲み物を飲みながら、読んでくれたら嬉しいです。

ただし、BGMは「ICHKO AOBA」さんを推奨しています。


────────はじめに


本当は──ここではない別の国に住んでみたい。
そう思い始めたのは、もう10年も前のことだ。

ファッションから文化まで、その国に染まることが好きだった。
20代前半はカリフォルニアの暮らしをしてみたり、
カナダに2週間ホームステイをしたときは、
帰国後に赤毛のアンの鍋敷きを玄関に飾ったりもした。

そして、2年前からは「Kahvitauko(コーヒー休憩)」を大切にしている。
午前と午後に、アイスクリームを添えたりして、
なんとなく日本でフィンランドの暮らしをしている。

いまも、いつかこの国を出たい気持ちは消えていない。
けれど、子育てやお金を理由に、行動には移せずにいる。

賃貸の家はどう頑張っても日本の作りだし、
どれだけ北欧の雑貨や食器を揃えても、
それは“北欧風”の暮らしでしかない。

お金にも余裕はない。
でも私は幸いなことに、
文化ごとその国に染まるのが好きだ。

鮭のクリームスープを作ったり、
キャセロールを焼いたり、
キャンドルを灯して、サウナに通う。
日々の中に、少しずつフィンランドを見つけている。

──結局、私はずっと日本で暮らすのだと思う。
いろんな言い訳もあるけれど、
この場所が、けっこう好きだから。

たてつけの悪いこの窓から入ってくる風が、
いつだって心地いいから。


────────


マガジンにまとめて、不定期で、2話、3話と更新していきます。お気軽にフォロー、コメントをお待ちしています☺️

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