大阪大学に合格したけど幸せになれなかった話
こんにちは。
予備校講師をしながら、大学院で研究をしているナオキです。
今回は少し個人的な話をします。
タイトルにもある通り、「大阪大学に合格したけど幸せになれなかった話」です。
誤解してほしくないのですが、大阪大学を否定する意図は全くありません。
今でもいい大学だと思っています。
優秀な先生がいて、研究環境があって、刺激的な学生もたくさんいる。
受験生にとって魅力的な大学であることは間違いありません。
それでも僕は、その環境を十分に活かすことができませんでした。
今日はその話をしてみようと思います。
合格がゴールになっていた
高校時代の僕は、大阪大学に行きたいと思っていました。
理由はいくつかありますが、一番大きかったのは、「難関大学だから」だったように思います。
もう少し正確にいうと、「実家のある関西にいながら、旧帝大のネームバリューが手に入り、東大や京大と違って二次試験で国語を受けなくていい」という、極めて打算的な理由でした。
もちろん工学や環境問題にも興味はありました。
でも今振り返ると、工学そのものへの興味より、合格すること自体が目的になっていました。
受験生の頃は、毎日勉強して、模試を受けて、判定に一喜一憂する。
そんな日々でした。
阪大に合格すること。
それがその当時の人生最大の目標でした。
合格発表を見た瞬間、もちろん嬉しさはありましたが、
同時に大きな目標を失ったとも言えます。
入学したら楽しくなると思っていた
当時は、大学に入れば自然と楽しい毎日が始まると思っていました。
面白い授業。
気の合う友人。
サークル活動。
自由な時間。
そんな大学生活が、勝手に実現されると想像していました。
でも現実は少し違いました。
お金の余裕がなかった
僕の家は、決して裕福ではありませんでした。
そのため、授業料も生活費も、かなりの部分を自分で負担していました。
当然、アルバイトをしなければなりません。
「アルバイトをする」以外のお金の稼ぎ方を知らなかったからです。
授業に出る。
バイトに行く。
帰宅する。
疲れて寝る。
それだけの生活になっていきました。
もちろん、同じような状況でも充実した大学生活を送る人はいます。
むしろ、貧乏生活をネタにできる人もいる。
だから、お金を出してくれなかった両親を恨むつもりはありません。(今でも家族仲は結構いい方だと思います)
でも、少なくとも当時の僕には、大学生活を楽しむ余裕はありませんでした。
サークルや課外活動にも興味を持てなかった
今振り返ると、これが一番もったいなかったと思います。
大学には、本当にたくさんの人がいます。
研究に打ち込む人。
起業する人。
留学する人。
スポーツに熱中する人。
ゲームを極める人。
赤字なのに同人誌を販売している人。
コスプレでアニソンのコピーバンドをやっている人。
ローカル局のラジオDJをやっている人。
面白い人がたくさんいました。
でも当時の僕は、そうした世界にあまり入っていけませんでした。
サークルにも強い興味を持てなかった。
課外活動にも積極的になれなかった。
授業とバイトをこなすだけで精一杯だったのです。
今思えば、どこかで多少手を抜いてでも、余白の時間を持つべきだったように思います。
心身のバランスを崩した
そして次第に、心身のバランスを崩していきました。
色々な要因が重なっていたと思います。
受験が終わって目標を失ったこと。
将来への不安。
経済的な負担。
周囲に馴染めない孤独感。
どれか一つが原因というわけではなく、なんとなく人生を楽しめていない感覚。
気付けば、大学に行くこと自体が苦しくなっていました。
そして最終的に、大学を中退することになります。
当時は失敗だと思っていた
正直、当時はかなり落ち込みました。
頑張って勉強したのに。
せっかく合格したのに。
周りにも期待されていたのに。
僕が合格したせいで不合格になった人もいるのに。
大学中退フリーター、爆誕。
今まで頑張ってきたことが、全て無駄になったような気がしていました。
あの環境を活かせなかったことが悔しい
今でも時々考えます。
もし当時、もう少し学問に興味を持てていたら。
もし当時、もっと色々な人と関わっていたら。
もし当時、受験の先にある世界を想像できていたら。
大学生活は違ったものになっていたかもしれない。
大阪大学には、本当に素晴らしい環境がありました。
優秀な先生。
豊富な蔵書。
刺激的な仲間。
研究設備。
それらを十分に活かせなかったことは、今でも少し悔しく思っています。
だから受験生に伝えたいこと
ここまで読んで、「じゃあ受験を頑張っても意味がないの?」と思う人もいるかもしれません。
そんなことはありません。
僕は今でも、大学受験には価値があると思っています。
難関大学を目指す価値もあります。
ただ、受験はゴールではありません。
大学名を手に入れることが目的になってしまうと、その先で迷子になってしまうことがあります。
大学で何を学ぶか。
何に興味を持つか。
どんな人と出会うか。
環境をどう活かすか。
そういったことの方が大事だと思います。
最後に
大阪大学に合格したけど、僕は幸せになれませんでした。
少なくとも当時はそう感じていました。
でも今振り返ると、その経験があったからこそ学べたこともあります。
大学名だけでは人生は決まらない。
合格しただけでは人生は豊かにならない。
だからこそ、これから受験する人には、ぜひ受験の先も見てほしいと思っています。
どんな学問に興味があるのか。
大学で何をしたいのか。
どんな人になりたいのか。
その問いを持ちながら進学してほしい。
せっかく手に入れた大学という環境を、僕よりずっと有意義に使ってほしい。
そして願わくば、大学合格だけでなく、その先の人生も楽しめる人になってほしいなと思っています。
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