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選ばれる意味

まあ、選ばれるというのは概ね「いいこと」のようですが、仔細に見ていくと、選ばれることが必ずしも良いとは限りませんというお話。

これも創作大賞という選ばれにエントリーしているわけですが、なぜここに作品を載せるかといえば次のステージに上がることが目的でしょう。次のステージはもちろん出版。ようは書店の棚に自分の本が並ぶ景色をみたい。ということですね。

しかしとにかく「志望者が多い世界」なので、競争率が激しい。さらにいえば「なにを良いというのかよくわからない」。

わたしには「良いと言われればよく見えてしまう」ぐらいの判断力しかありません。

「良いも悪いもみな文章」です。

そういう世界で生まれやすいのは『あれ、なんかテクニックだったりコネだったりという文章力だけでない選考基準があるんじゃないか』という疑念です。

これがことデザインの世界だったら『そういう人もいるかもしれないけれどおよそ実力だと思いますよ。』という正論を言えてしまいます。
なにせ自分がそうやって「なにもない土壌」でやってきたので。

だからデザインの世界で『いや今度展示会に出しませんか。と言われて』と書かれていても『それは誰でも良くて、いろんな人に声をかけていると思いますよ。』と言えてしまいます。

かくいうわたしにも『今度パリ(ミラノ)でこんなデザインイベントは開催されます。あなたのこれまでの仕事はそのイベントにふさわしいのでお声がけさせていただきました。』と英文で書かれた文章を何度かもらい(?)ました。

まあMr.の後にだれの名前をつけても「成立」する文章ですが、「騙されたつもりで出そうかな」と思ったことがあります。

詐欺ではないんですが、「場は用意するけれどそれ以上の保証はない」わけです。まあパリ観光に行くつもりならありでしょうね。

パリが「リアル」になるでしょう。

こういうのは「30歳で未経験ですが、プロダクトデザイナーになれますか。』という質問に近いですね。

否定は出来ない。なれるかもしれない。どんなキャリアをこれまで積んだかもしれないし国家試験を通った人が新たなジャンルに挑んだら「大抵の門」は開くでしょう。

展示会だってわたしの作品にインパクトがあればその展示会に参加しやことは正解でしょう。同時にコンテストをきっかけに自費出版する事になった経緯でも「大ヒット」しないとは言い切れません。

ただ言えるのは「魅力的なものはそこに行くまでにピックアップ(選ばれて)しまうので、自費でなんとかするという景色はなかなか見ることが出来ないということ」です。

まあ「虎穴にいらずんば虎子を得ず」といいますから、なんの経験もなければ、まず「騙されるつもり」で新しいことに挑戦するのはありでしょう。ゆめゆめ『うまく行く』『成功する』なんて思わないことです。

秋田道夫
2026.6/29

#創作大賞2026 #エッセイ部門

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