休日が終わってしまう憂鬱さと、職場環境への違和感
休日が終わろうとする頃、ふと仕事のことが頭をよぎる。
「明日から、またあの人と関わらなければならないのか」
そうやって、ストレスの原因が人間関係だと自覚できている人もいるかもしれない。けれど一方で、
「お休みが終わると思うと、気持ちが下がる」
と、人間関係にとどまらず、あらゆるストレスが頭の中で渦巻いて、気分が沈んでいく人もいる。
原因がはっきりしていれば、まだ対処のしようがある。
しかし、ストレス要素が複雑に絡み合い、はっきり原因がつかめないときほど、もどかしいものはない。
私も一社目の会社で働いていた頃は、日曜になるたび、そんな気分に陥っていた。
仕事が嫌いだったわけではない。
むしろ、仕事そのものは好きだった。
だけど、何かよくわからない違和感だけがあり、いつも混沌の中に包み込まれているようだった。
今思えば、その苦しみは「仕事選び」を優先して会社を決め、自分に適した「職場選び」を考慮に入れていなかったせいだった気がする。
多くの人は、新卒で会社を選ぶとき、「やりたい仕事」を中心に考える。
業界や職種、身につけたいスキルで仕事を選ぶのはとても大切な事だ。
けれど一方で、社会人としての第一歩を踏み出す前に、自分に適した職場環境を知るのはなかなか難しい。だからこそ、この視点が抜け落ちやすい。
その業界には、どんな空気が流れているのか
その会社では、どんな価値観が当たり前とされているのか
その職場では、人と人がどんな距離感で関わっているのか
そういった職場環境の実態を、入社前に言葉にして伝えてくれる面接官は極めて稀だ。だからこそ、入社後に自分の目で見て知っていくしかない。
しかし、新卒の頃は、他社の職場環境を知らないせいで、比較ができない。同業他社に勤める友人に話を聞いても、いまいち分からない場合がほとんどだ。だからこそ、今の職場への違和感を、どう自分の中で扱えばいいのかが分からなくなる。
この違和感は、いったい何なんだろう
これが、社風や社内文化というものなのだろうか
他の会社でも、同じような雰囲気なのだろうか
自分の我慢が足りないのかな
でも、何に耐えたらいいんだろう
自分の考え方を変えたら、馴染めるのかな
——でもやっぱり、何かこの職場はおかしい気がする。
そんなふうに、今の職場環境への疑問と、自分を責める気持ちとの間を行ったり来たりしているうちに、心はどんどん疲れていく。
でもこの時、自分を責める必要はまったくない。
違和感は、いつもあなたにとって正しい。
その職場に違和感を覚えたのなら、それは、あなたが弱いからではない。
我慢が足りないからでも、人として未熟だからでもない。
その環境が、あなたに合っていなかっただけだ。
職場の空気や暗黙のルール
上司や同僚との距離感や関係性
そこで「普通」とされている価値観
そういうものが、少しずつ自分の中で「普通」にならないまま、「違和感」として堆積していく。
他の人は、それを普通として受け入れているのに、どうして自分は受け入れられないんだろう、と悩んではいけない。
私たちは誰しも、人には譲れないものを自分の内側に抱えている。
この「譲れないもの」のことを、信念や価値観と表現することもあるが、簡単に言えば、「自分らしくいるための条件」のことだ。
この「自分らしくいるための条件」が崩れ始めたとき、私たちは違和感を覚える。
少し大げさに言えば、違和感とは、自分らしくいられない脅威を察知している感覚だ。
だからこそ、違和感を消そうとしたり、馴染めないことを無理に受け入れようとするのは、自分そのものを自分で壊すことになりかねない。
この時に考えるべきことは、「自分らしくいるための条件」をどうしたら取り戻せるのか、だ。
本当は、どんなふうに仕事をしたいのか。
どんな職場で、どんな人たちと関わり、どんな距離感でやっていきたいのか。
——そんなことを考える中で、「自分らしくいるための条件」が少しずつ見え始め、本当の職場選びが始まっていく。
