キルギスの税金と特区を読み解く――10%法人税と“二階建ての優遇レイヤー”を地図にする
The Kyrgyz–Japan Future Lab 第4号
キルギスの税金と特区を読み解く
――10%法人税と“二階建ての優遇レイヤー”を地図にする
朝の税務署という場所には、独特の静けさがあります。
ビシュケクの番号札マシンの前で、人々は無言で自分の番を待っている。
その一枚一枚の紙切れの向こう側に、「この国は何に税をかけ、どこを軽くしているのか」という設計図が、確かに存在しています。

今回は、その「設計図」を俯瞰してみましょう。
細かい条文を読み解くのではなく、地図としてのキルギス税制を描き、その上に「特区」や「簡易税」「パテント制」をレイヤーのように重ねていきます。
1|まずは“骨格”を見る:キルギスの主要な税目
法人に関係してくる主な税金を、いったんテーブルに並べてみます。
法人所得税(Corporate Income Tax)
簡易税(売上に対する税)
VAT(付加価値税)
売上税(Sales Tax)
給与にかかる社会保険・年金拠出
関税・物品税 など
このうち、会社の「稼ぎ」と「雇用」に直結するのは、法人所得税・簡易税・VAT/売上税・社会保険です。
今号ではそこを中心に、特区と組み合わせながら見ていきます。

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