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あなたの笑顔を、誰かは覚えている〜笑顔に込められた力〜

毎日、誰かの笑顔を見る。

家族の笑顔。
友人の笑顔。
職場の人の笑顔。
画面の向こうにある笑顔。

そして自分自身も、
どこかで笑顔を見せている。

でも、その笑顔が、
周りにどれだけの影響を与えているかなんて、
ほとんど意識していない。

科学の視点から、
笑顔にはちゃんと力がある。
笑顔を作ると、
気持ちも少し明るくなると言われている。
たとえ作り笑いでも、
顔の動きが脳に伝わり、
心が少しゆるむことがあるという。

笑いや楽しい感情はストレスを和らげ、
細胞の働きにも関わることが研究されている。

つまり笑顔は、
自分の身体にも影響を及ぼしている。

そして笑顔は、他人にも伝わる。

人は、誰かの表情を無意識にまねる。
表情の模倣は共感や感情の理解に関わるとされ、
笑顔がうつるのは、気のせいだけではない。

笑顔の人がひとりいるだけで、
場の温度が少し変わることもある。

言葉も使わず、
場の空気を変える。

それは、目に見えない何かが、
確かに動いていること。

東洋の見方でいえば、
笑顔は「気」の流れを変える。

口角を上げる。
目元を緩める。
顔のこわばりをほどく。

それだけで、
自分のまとっている
空気の巡りが変わる。

怒りで固くなっていたもの。
不安で縮こまっていたもの。
我慢して抑え込んだもの。

見えないものが少しずつ流れはじめる。

そして、時に笑顔は、
優しさでもあると同時に、
自分を置き去りにしているときもある。

本当は泣きたい、
本当は疲れている、
本当は嫌
なのに笑う。

笑顔は、
作ることも必要な時もあるけど、
自分を消すための苦しい笑顔は
なるべく避けたい。

自分の内側から
自然に出てくるものでもあってほしい。

そして、
笑顔には、時間を超える力もある。

もう会えない人を思い出す時、
その人の笑顔を思い浮かべることが多い。

声よりも。
服よりも。
最後の言葉よりも。

ふと浮かぶのは、
こちらを見て笑ってくれた顔だったりする。

肉体がなくなっても、
笑顔の記憶は残る。
そして、写真や映像も残せる時代。

その人が残してくれた光として、
何年経っても、心の奥を温め続ける。

笑顔は、時間を超える癒しになる。

今日のあなたの笑顔も、
どこかで誰かの記憶になる。

何気なく向けた表情が、
誰かの張り詰めた心を少しだけ緩める。

何も言わなかったとしても、
その場の空気を軽くしているよ。

そして、誰かが思い出す光になる。

笑顔は、
自分を癒やす薬であり、
人と人をつなぐ橋であり、
見えない世界へ届く思いでもある。

鏡を見た時。
誰かと目が合った時。
自分の心が少しこわばっていると気づいた時。

ほんの少しだけ、顔を緩めてみる。

その小さな光は、
目には見えないところで、
誰かを救っている。

そしてきっと、
一番近くにいる自分自身も。

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