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2026/27明治安田J1リーグ開幕節セレッソ大阪対ファジアーノ岡山の個人的な見どころ

W杯が終わり、いよいよ新シーズンが幕を開けます。

Jリーグは「シーズン移行」という新たなチャレンジへ。百年構想リーグという特別なシーズンを経て、各クラブはおよそ半年間、それぞれの積み上げを図ってきました。

そして、その先にあるのは「世界と戦う」という大きなテーマです。

日本代表はW杯で勇敢に戦うも、ベスト32で敗退。4試合目への壁は厚く、世界との差を改めて感じる大会にもなりました。ただ、世界の舞台で戦った選手たちの多くが、かつてJリーグを舞台に成長し、そこから世界へとステップアップしていきました。

新たに始まる「サッカーのある週末」。
そして4年後の世界を見据えて、新たな一歩となる楽しみな一戦です。

ホームのセレッソ大阪は、パブロ・マチン監督がJリーグ初陣。
一方のファジアーノ岡山は、木山隆之監督体制5シーズン目の戦いが始まります。

奇しくも、ともに3バックをベースとする両チーム。
新たなシーズン、歓喜のスタートを切るのは果たしてどちらか。
そして何より、怪我のない好ゲームに期待しましょう!

(J1リーグ 解説:柿谷曜一朗さん インタビュアー:加戸英佳さん 実況:能政夕介)※追記、修正の可能性あります

百年構想リーグの成績


セレッソ大阪:11勝7敗(PKは4勝2敗)勝ち点31でWEST2位、年間成績は3位 26得点19失点(+7)POは2-2、3-1で勝利

先制試合:9試合 6勝3敗(7節の岡山戦、12節広島戦は逆転負け、前節清水戦はPK戦で敗戦)
先制された試合:6試合 3勝3敗(6節京都、16節長崎戦で逆転勝利、14節福岡戦はPK戦で勝利)
PK戦勝敗:4勝2敗(5節清水戦、8節・13節神戸戦、14節福岡戦勝利、1節G大阪戦、15節清水戦は敗戦)

ホーム:6勝3敗  勝ち点16  16得点 9失点 得失点+7 (PK戦で3勝1敗)
アウェイ:5勝4敗 勝ち点15 10得点 10失点 得失点0(PKで1勝1敗)

リーグ戦では9人が得点を記録。チアゴアンドラーデ・櫻川ソロモンが6得点、田中駿汰と横山が4得点、井上が2得点、阪田、本間、香川、上門が得点を記録。POでは櫻川2得点・柴山、登里、本間

複数得点:8試合  
複数失点:7試合   
無失点:6試合  
無得点:5試合

<得点>前半18得点 後半13得点 
<失点>前半6失点 後半16失点

31得点中セットプレーから11得点(35.5%)柴山起点で5得点。PKは香川と櫻川
22失点中セットプレーから7失点(31.8%)(京都・名古屋戦でCK、広島、清水、長崎戦はPK失点)
※FKからの失点はなし
★ラスト5試合で17得点(平均3.4得点)失点も8失点(平均1.6失点)
PO合わせれば、櫻川の8得点がチームトップ。アシストは柴山の7アシスト。

ファジアーノ岡山:8勝10敗(PKで2勝4敗)で勝ち点26 WEST6位 年間11位 24得点 25失点 得失点差-1 POは1-1と2-0

先制試合:9試合 5勝4敗(3節G大阪戦は逆転負け、福岡・広島・G大阪はPK戦で敗戦)
先制された試合:8試合 3勝5敗(7節C大阪戦で逆転勝利、4節・13節名古屋戦はPK戦で勝利)
PK戦勝敗:2勝4敗(4節・13節の名古屋戦勝利、1節福岡、2節広島、6節清水、11節G大阪戦は敗戦)

ホーム:5勝4敗  勝ち点14  11得点 11失点 得失点±0(PK戦で1勝)
アウェイ:3勝6敗 勝ち点12 13得点 14失点 得失点-1(PKで1勝4敗)

リーグ戦では11人が得点を記録。木村、レオガウショが4得点、江坂・ポポが3得点、山根・白井・松本が2得点、田上、鈴木、河野、ルカオが得点を記録。POでルカオ、大森、河野が得点を記録

複数得点:7試合  
複数失点:6試合   
無失点:5試合  
無得点:1試合

<得点>前半11得点 後半16得点 
<失点>前半12失点 後半14失点

27得点中セットプレーから12得点(44.4%)CKから8得点、スローイン起点で3得点、PK1得点
26失点中セットプレーから8失点(30.8%)(FKから3失点、CKから2失点、PKから1失点など)

過去の対戦戦績(リーグ戦のみ)

過去の対戦成績リーグ戦ではセレッソ大阪の7勝で引き分けが2回と岡山は勝利なし。
ただ、公式戦で見れば百年構想リーグでファジアーノ岡山はセレッソ大阪に勝利。新たな歴史をつくった(百年構想リーグは記録上はJリーグとは別大会扱いのため)

百年構想リーグでは3/18にセレッソ大阪のホームで対戦し2-1と岡山が制した
(C大阪:櫻川ソロモン 岡山:山根・ポポが得点を記録)

5月の試合は3-2でセレッソ大阪が勝利を飾った(岡山:レオガウショ② C大阪:横山②、上門)

昨季のリーグ戦ではセレッソ大阪の2勝
2025.4.2:C大阪のホーム2-1 (C大阪:アンドラーデ、ハットン 岡山:佐藤)
2025.10.18:岡山のホーム2-1 (岡山:佐藤 C大阪:OG、ハットン)

■所属選手が在籍時にこの対戦カードのリーグ戦で得点を決めている選手
C大阪:香川3得点、横山2得点、上門、チアゴアンドラーデ、櫻川ソロモンが得点を記録
岡山:レオガウショ2得点、山根
★岡山のナサンホは町田時代にセレッソ大阪戦で公式戦3得点を記録

■古巣対戦
セレッソ大阪

井上 黎生人 2021年に岡山へ在籍。リーグ戦42試合に出場し主力として活躍。
上門 知樹 2020〜2021年の2年間在籍。リーグ戦83試合で20得点を記録。
櫻川 ソロモン 2023年に在籍。リーグ戦29試合4得点を記録。

ファジアーノ岡山

西川 潤:2020〜2025年までセレッソ大阪に在籍。期間中は鳥栖、いわきへ期限付き移籍でプレーも。セレッソ大阪では公式戦40試合1得点
山根 永遠:2017〜2021年までセレッソ大阪に在籍。期間中は金沢、水戸でもプレー。TOPチームではプレー経験なくU23で71試合13得点

特別大会でもある百年構想リーグでは、上門、櫻川が得点を記録。
岡山も山根が得点を記録など、古巣相手に気合いと想いのこもったプレーを見ることができた。

個人的な見どころ

百年構想リーグで対戦した5月から、3か月ぶりの再戦。ただ今回は、前回とは異なる展開となるかもしれません。

セレッソ大阪は、アーサー・パパス監督が予想外の退任。そこから新体制への動きは早かったものの、キャンプを含め、新たなチームづくりに充てられた時間は決して長くありませんでした。

5月の対戦では、互いに得点を奪い合う展開の末、セレッソ大阪が3対2で勝利。一方、セレッソ大阪のホームで行われた一戦では、岡山が2対1で勝利しています。

百年構想リーグでの直接対決は1勝1敗の五分。

あれから3か月。新たなシーズンを迎えた両チームが、今度はどんな90分を見せるのか注目です。

個人的な注目点は以下の3点を挙げたいと思います。

①白熱のミラーゲーム。"個"の強度か、"練度"で上回るか
②入りの15分と、流れを変える選手起用
③お互いに強みのセットプレー。重要なキッカーとターゲット

①白熱のミラーゲーム。"個"の強度か、"練度"で上回るか
監督が変われば、サッカーも変わる。もちろん、それだけですべてが決まるわけではない。監督自身の哲学に加え、国やリーグによってサッカーの特徴は異なり、何より所属する選手たちの特長をどう生かしていくかが重要になる。

そうした意味では、セレッソ大阪はシーズン序盤、戦いながらチームをつくり上げていく必要がある。

それでも、キャンプからの積み上げに加え、ボルシア・ドルトムントとの親善試合では新たなスタイルの良さも十分に見せた。パパス体制では出番の少なかった中村拓海の躍進や、復帰した高橋仁胡、岡澤らも存在感を発揮している。

柴山の負傷離脱は大きな痛手だが、マンツーマン気味にプレッシャーをかけるセレッソにとって、一つのポイントになるのが局面で“個”が上回れるかどうか。そして幅を使いながら相手を動かし、いかに相手陣内でプレーする時間を増やせるかも重要になる。

一方の岡山は、木山体制で5季目を迎える。J1昇格を勝ち取り、残留を果たし、百年構想リーグでも確かな積み上げを見せてきた。

3バックをベースとする戦い方の練度では、チームとして確かな自信と経験がある。もともとの強みであるハードワークをベースとした守備に加え、攻撃のバリエーションも徐々に増えている。

両ワイドを効果的に使うだけでなく、ロングボール一辺倒ではなく、ショートパスをつなぎながら確実に相手陣内へ侵入する回数も増えた。

新加入のナ・サンホも3バックのシステムには慣れており、チームへの浸透も早いはずだ。

新たなスタイルの中で“個”の強度を押し出すセレッソ大阪か。5季目の木山体制で積み上げてきた“練度”を武器にする岡山か。

同じ3バックを軸とする両チームだからこそ、局面での攻防と、それぞれの完成度の違いが色濃く表れる一戦になりそうだ。

②入りの15分と、流れを変える選手起用
開幕戦という特別な意味合いもあるかもしれない。だからこそ、最初の15分が試合の明暗を分ける可能性も十分にある。

セレッソ大阪はボルシア・ドルトムントとの一戦で、立ち上がりから積極的にプレッシャーをかけ、相手陣内で多くの攻撃機会をつくった。

即時奪回からのショートカウンターだけではない。ピッチの幅を使ったサイド攻撃では、多くの選手が関わりながら局所的に数的優位をつくる場面も見られた。岡山もハードワークをベースとするチームだけに、特に序盤は個々の局面で激しい攻防が繰り広げられそうだ。

一方で、ナイトゲームとはいえ8月の暑さは避けられない。試合が進むにつれて蓄積する疲労も、一つのカギになる。

セレッソは監督交代こそあったものの、メンバー構成は昨季からの継続路線がベースとなる。ただ、中島や石渡ネルソンらが移籍し、柴山は負傷離脱。チアゴ・アンドラーデも親善試合ではプレーしておらず、特に前線の選手たちには奮起が求められる。

だからこそ注目したいのが、ベンチワークだ。新加入の小見や復帰が近づくルーカス・フェルナンデスなど、試合の流れを変えられるカードをどのタイミングで切るのか。暑さによって運動量が落ちる時間帯に、交代選手が違いを生み出せるかもポイントになる。

岡山も交代策は重要になる。木村は今月中の復帰の可能性がある一方、小倉は先日負傷が発表され、年内の復帰は難しい見込みだ。

それでも、昨季ジョーカー的な役割を担ったレオ・ガウショや、キャンプでも存在感を見せていたブラウンノア賢信らが控える。試合展開や相手の出方に応じて、木山監督がどのカードを切り、流れを変えていくのか。

立ち上がりから強度をぶつけ合うのか。それとも90分を見据えながらゲームを進めるのか。

“最初の15分”と、暑さの影響が色濃くなる“終盤”。開幕戦だからこそ、両チームのゲームプランとベンチワークにも注目したい。

③お互いに強みのセットプレー。重要なキッカーとターゲット
セットプレー、とりわけCKの強さは両チームに共通する特徴でもある。

質の高いボールを供給できるプレースキッカーと、それに合わせる選手たちの連動。昨季、そして百年構想リーグを振り返っても、両チームにはその両面が備わっていた。

百年構想リーグでは、セレッソ大阪がCKから7得点、ファジアーノ岡山も8得点を記録。両チームにとってCKが大きな得点源だったことが数字にも表れている。

一方、FKからの得点はセレッソが1点、岡山は0点。ただし岡山はスローインを起点に3得点を奪っており、CKだけでなくリスタート全体からゴールを生み出す力を持っている。

ただ、今季に向けて一つのポイントとなるのがキッカーだ。

セレッソは柴山、岡山は小倉と、CKの起点となっていた選手がともに負傷離脱中。セレッソはルーカス・フェルナンデスの復帰が待たれる状況でもある。

岡山には質の高いキックを持つ神谷がおり、白井や山根らもキッカーを務めることができる。誰がスタメンに名を連ね、誰がプレースキックを任されるのか。そして、そこからどのような形でゴールを狙っていくのか。新シーズンにおける役割分担とセットプレーの組み立てにも注目したい。

特に8月の暑さの中では、試合が進むにつれて運動量が落ち、流れの中から決定機をつくることが難しくなる時間帯も出てくる。

だからこそ、一つのセットプレーが勝敗を左右する可能性もある。

相手陣内へ押し込み、いかに良い位置でセットプレーを獲得できるか。そして、昨季まで大きな武器だったCKを、新たなキッカーと組み合わせの中でも得点につなげられるか。

拮抗した展開になればなるほど、両チームが持つ“セットプレーの強さ”が勝敗を分けるポイントになりそうだ。

関わる方へのリスペクトを込めて

セレッソ大阪の番記者でもある小田さんは、ホームゲームの試合前には必ず控室に足を運び、注目ポイントやトレーニングの様子、メンバー選考についての見解などを伝えてくださいます。

これは決して当たり前のことではなく、本当にありがたいことだと感じています。中継の準備にあたっては、関係者の方からの資料提供やスタッツの確認など、Jリーグではさまざまな面で丁寧にサポートしていただいています。

もちろん、私たち自身がすべての現場に足を運び、自分の目で見て取材することができればベストです。ただ、常にそれができるわけではありません。

だからこそ、日頃からチームを取材されている記者の皆さんから伺う話は、中継の準備をするうえで大きな助けになります。記事や発信から得られる情報も含め、試合を見る際の視点を広げてもらうことも少なくありません。

岡山では、番記者の寺田さんがホームゲームの際に、こちらからの質問にもいつも丁寧に答えてくださいます。

そして今回は開幕を前に、2024シーズンからホームゲームで配布されているマッチデープログラムを担当する難波拓未さんにも、ファジアーノ岡山についてお話を伺いました。

キャンプの話、個々の選手の特徴、チームの変化について丁寧にお伝えいただきました。
日々チームを追い続けている方だからこそ見えているものがある。

そうした皆さんの取材や積み重ねにもリスペクトを持ちながら、いただいた情報を自分なりに咀嚼し、中継を通して視聴者の皆さんに還元していければと思っています。

選手だけではなく、サポーターの皆さんや多くの方によって支えられている試合だと思います。そうした関わる多くの方にリスペクトを持って、丁寧に準備していきたいと思います。

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能政夕介(nose yuusuke) サポートいただいた内容は今後の記事や取材等に充てさせていただきます。少しでも良い内容をお届けできるようにしていきます。

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