エッセイ|空もよう夢もよう

創作大賞2026の締切を迎えた。
毎日のエッセイと、お仕事小説を一編、応募してみた。何よりも書き切ることを目標としていたので、我ながら良い経験になったと思っている。

他の方の応募作品をちらほら見ていると、1年かけて構想を練った作品や、これまでの連載作品のアレンジなど様々で勉強になる。
文を書くことは好きな方だと思っていたけれど、人口の多さというものを目の当たりにした。書くことが本当に好きなんだなあと感心さえする。

大学の頃に創作合宿なるものがあって、長野だったかの湖が見えるホテルに泊まったことを思い出した。
合宿期間に二編以上の作品を執筆しなければいけなかった。文体は自由だったが、私は気分が向かないと筆が進まず、ギリギリの二編を完成させた。
しかし同期の中には時間があるだけ書きまくる子もいて、確かその子は7〜8編の作品を完成させていたように思う。

作品については自分のも含めて一切記憶にないのだが、書く速度や量も才能の一つなのかと思った。もちろん努力で伸ばせる部分だ。だからこそ毎日1000字を書いているのだから!

昨日お仕事小説の最終話を書いていたのだが(この時点で書くのが初心者すぎるけれども)、物語の流れから、登場人物の両親が離婚しているといった設定を書くことになった。
思いのまま書いては違うなあと思って消し、こうだ!と方向転換をしては消し、を繰り返す。書き始めたら止まらない。悲観的すぎないものが好みなので、どうすれば軽さを添えられるのかを工夫しながらの作業となった。

初めての応募となるわけだから少し体裁を整えようと思っていたので、今朝作業するつもりだった。その前に毎朝の読書タイムである。

伊坂幸太郎さんの「パズルと天気」に収録されている最後の短編、「Wether」が残っていた。前の五話を通して、伊坂さんの作品にしては平和だ!と感じていたが、あとがきでご本人も「いつも物騒な作品を書いているから」と言われていて笑ってしまった。平和な世界でも伊坂ワールドは健在である。

「Wether」もまた伊坂さんのキャラクターが光る話だった。ひと組の男女が披露宴をあげる話なのだが、女性の両親が離婚しているのだ。
それがまた作品の伏線となっているわけだが、私は朝から涙を溢してしまった。私の思い描いていた”悲観的すぎないもの”、そのものだったからだ。

先日、これまでの伊坂作品をリストアップしていたが、どの作品も読んだなあ、また読みたいなあと思う名作ばかりだった。大体一年に一冊くらいなのかと思っていたが、全然そんなことない。大量である。

自分自身が書くという作業を経て、作家さんに対する尊敬がより深くなった。同時に、夢の輪郭もはっきりする。私も書けるようになりたい!

他人と比べるという概念は、実はあまりない。私は私であるし、作家としては今やっと登山口に立ったところだ。
貪欲に、自分の山頂を目指して突き進むのみだと思っている。

noteを始めるきっかけをくれた創作大賞に感謝しながら、来年に向けて前進していきたい。と、思っていることを記したので、立派な覚書となったに違いない。

好きな作品が増えてしまった

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