すきすき
こどもと、ぎゅーっとハグしていると、
「すきすきー」
「しゅきしゅきー」
「じゅきじゅきー」って、
だんだん言葉がとけていった。
そして最後は、なぜか「ドキドキー」になっていた。
あれ?
なんで最後にドキドキ?
ふと思った。
「すき」が重なっていくと、
それはやがて、自分の内側に返ってくるんじゃないかって。
“じぶん”の存在に帰っていくような感覚。
愛するから、自分のことを愛してくれる。
愛されるから、愛することができる。
ニワトリが先か、卵が先か――みたいな話よね。
でも、たしかなことがひとつ。
わたし、いま、生きてる。
それだけで、
もう十分、愛なんだと思う。
「なんだか、少し思い出した気がする」
そんな感覚が残っていたら──
こともりの他の文章にも、あなたの答えのヒントがあるかもしれません。
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