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「復活の膝枕」〜叛逆のマダムマサコ〜 膝枕外伝

こんにちは。ノアです。皆さん、ちょっとお久しぶりです。今回初めて今井雅子先生の膝枕とtap小説MCフジモトをコラボして2次創作しました。

早いものでもう、この作品を入れると膝外伝5作品も書かせていただきました。これも今井先生と皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。マダムマサコの使用を認めて下さった今井先生にとても感謝しています。

 ※1 先生に敬意を表する。 お話の設定上、全力でふざけさせていただきました。今回もふわっとゆるっと、少しマニアックな物語を楽しんでいただけたら、嬉しいです。

 膝枕の世界はとても優しい世界で、好きな時間に朗読してもよし、物語を創作してもいい。プロもアマも関係なく、自由なスタイルで物語を楽しめる素晴らしい世界だった。自由な心をもつ私としては正に天国。え?世界だったと言うのは過去形。過去形と言う事は今と違う世界。では現在は?どうなっているのだろうか?

 令和4年10月1日にマダムマサコによって、膝枕禁止令が制定された。(え?マダムマサコさん、ご乱心?)

それに反したり者は厳しく罰せられた。ある者は隠岐島(島根)、ある者は奄美大島(鹿児島)に流された。その他にも踏み絵(踏み膝)や膝枕狩りまで。令和の悪例な一つに入るかも知れない。

「おい、どうしてこんな物騒な世界に変わってしまったんだ?ぜろ、早く説明しろ!」

魔女の※2 SS(エスツー)はいつものように傲慢な口調でぜろに命令した。彼女は見かけは女子高生に見えるが、不老不死である。よって年齢は不明。そしてそんな彼女に、ぜろはふとしたきっかけで出会い、ギアスの力によって、絶対尊守の力をもつようになる。ギアスとは目視した人間の名前を叫ぶと、対象の自由を奪い、思いのままに操ることができるが、この力は直接相手の目を見て、命令しないといけないのが欠点である。その範囲は270メートル以内で、一度に複数の人間を操ることも可能だが、同じ対象にギアスをかけることができるのは一度だけという制約がある。

「うーん。いつも思うのだがSS、お前は外見は可愛いのに、その話し方で損してると思うぞ」 

とSSに親切に忠告するぜろ。

「そう言うお前こそ、その話し方だと性別が分かりづらいぞ。はっきりさせた方がいいと思うが!」

SSも負けてはいない。逆にぜろに質問を質問で返した。

「フッ‥なーんだそんな事か。私の性別は物語上、一切関係ない。その辺は読み手が好きにとってくれればいい」

「実にお前らしい考え方だな。ぜろ」

「褒めてくれてありがとう。SS。マダムマサコの変貌ぶりの理由はさっぱり分からない。SNSでもテレビでも彼女に関する事は何一つなかった。だから余計に心配になる。ここで待ってても始まらないので、直接彼女の家に行って、彼女から理由を聞くことにする」

意を決意してぜろが言った。

「そうだな。それが1番いい方法だな。お前だけでは心もとないので、私もついて行ってやる。万が一留守だったら、その時また別の手段を考えればいい。こう言う時は可能性の高い方法から、行動するしかないからな。」

なんだかんだ言ってもSSはぜろが心配なようだ。案外いい人、いやいい魔女なのだろう。こうして爽やかな秋晴れの日、2人はマダムマサコの家を訪ねることになったのである。

 玄関に着くと、即座にぜろが呼び鈴を鳴らす。ピンポンピンポンと呼び鈴が虚しく鳴るだけで、マダムマサコからの反応はない。

「これは仕方ないな。あまり気が進まないが、玄関の鍵を開けて入るとしよう」

SSがバックから合鍵を出して、ドアを開ける。

「おい、ちょっと待って!SS。お前、何で合鍵を持ってるんだ?」

ご丁寧にぜろは読者の気持ちを代弁するように言った。

「ああ。彼女とは特別な関係なんだ」

「ト・く・べ・つな関係?」 

「ああ。彼女とは恋人同士だ。だから合鍵を持っていても不思議じゃないだろ?‥‥」

ぜろがその言葉を信じようとした瞬間に、SSは冷ややかな目で、

「馬鹿か?お前は?こんな冗談にひっかかるのはお前(ぜろ)ぐらいなものだ!友人に決まってるだろ!万が一の場合に備えて合鍵を渡されただけだ。早く中に入るぞ!」

面倒くさそうに言った。

「こんにちは。マサコさん。大丈夫ですか?お邪魔します」

「おい、マサコ、生きているか?」

2人はそれぞれマダムマサコに声をかける。しかしやはり彼女からの反応はない。やっと2人は家の中に入ると、何と彼女は静かにパソコンの前に座っていた。多少?周りに物が増えたぐらいで特に変わったところはない。普通に仕事をしていらように見える。どうやら事件や事故の心配はなくなった。ぜろは嬉しくなって彼女の側へ行き、

「良かった。マサコさん。ご無事で何より」

と声をかけようしたが、彼女の異様な様子を見て思わず言葉を飲み込んだ。SSも表情が険しくなる。

「この部屋に行った時から、凄まじい闇のオーラを感じて、私は少し気分が悪いが、お前は平気なのか?ぜろ?」

「た、確かに闇のオーラと言うより、これは悪霊に取り憑かれた感じだな。うーん。できればマサコさんにはこの力は使いたくなかったのだが!」

「最早そんな事言ってる状態じゃないだろ?今のマサコは正気ではない。※3マイキーが闇落ちした状態と同じだろ!これは余程の事がない限り、こんな状態にはならない。今こそマサコにギアスの力を使う時じゃないのか?マサコの為にだ!」

煮え切らない程度のぜろにSSが事の重大さを説明する。

「分かった!マサコさんとみんなの為にギアスの力を使うよ」

漸く心を決めたぜろは力強く、しっかりマダムマサコの目を見て詠唱した。

「ぜろ・ヒザマクラーが命じる!マダムマサコは直ちに膝枕禁止令を廃止せよ!そして膝枕の世界を未来永劫愛すのだ!何人たりとも私の前では嘘はつけない。このような世界になった理由を包み隠さず話すように!」

ぜろの目が赤く光る。こうしてマダムマサコはギアスの力によって、闇から解放されなかった。

「ぜろ、これはどう言う事だ?マサコにギアスのは力を使ったのに、頑なに口を閉じているのではないか?ギアスの力は絶対なはずだろ?」

さすがのSSもこういう事態は初めてで、戸惑っている。

ああ。その通りだ!SS。ギアスの力は絶対だ!まあ、そう急かすなよ。どうやらマサコさんには話辛い事があるようだ。大丈夫です!マサコさん。私はあなたが苦しんでいる理由が知りたいのです。そしてその苦しみを取り除きたいのです」

ぜろは優しく諭すように言った。その口調に安心したのだろう。ようやくマダムマサコが再び話し始めた。

「実はとても話し辛い事なのだけど、最近膝枕カードって流行ってるじゃない?」

「はあ?膝枕カードですか?確かに流行ってますね。※4ポケカ、ワンピースカードと同じぐらい。いやそれ以上かも?」

思いがけないマダムマサコの言葉に、ぜろは最初は困惑してたが、必死で彼女の言葉に合わせる。大好きな膝枕の世界を元に戻せるのは自分しかいない。ぜろは謎の思い込みと使命感に燃えていた。一方SSはカードゲームには全く興味がないらしく、呆れた顔で2人を見ている。

「膝枕カードの超レアカードマダムマサコのカードがどうしても手に入らなくて‥何百枚、何千枚買ってもマダムマサコはは私の元に来てくれないの!これはどう言う事なの?作者の私が自分のカードが手に入らないなんて?

蚊の鳴くような声で彼女は言った。

「そ、それだけ?たったそれだけので理由で膝枕の世界を壊そうとしたのか?」

(※5 「やれやれ」SSは心底呆れていた)

「そんな事言うもんじゃないぞ。SS。コレクターにとっては死活問題だ」

ぜろもコレクターなので、マダムマサコには寛容だ。

「逆に言いづらい話を話してくれてありがとう。マサコさん。」

ぜろが感謝を述べると彼女から思いがけない言葉が返ってきた。

「いいのよ。多少高くても市場に出回っていれば買えるもの。私、そこそこ脚本家として売れてるじゃない?仮にピカチャウカードが100万、ルフィカードが200万だとしても余裕で買えるから!」

「わー、嫌な大人!嫌な大人!私はこうはなりたくないぞ。※6いくつになっても駄菓子が美味しいと言える大人でいたい」

SSはわざとマダムマサコに嫌味を言ったのだが、今の彼女には全く通じない。頭の中はマダムマサコカードの事しかないのだ。

「こんな馬鹿な事ってある?私はみんなが楽しめるように膝枕の世界を作ったのに。今の膝枕の世界は私には優しくない」

「実はランダムカードの世界とは無常で非常なのです。でもだからこそ、そこにロマンもあるのですよ。ある意味宝くじを買うのと同じです。つまりランダムカードの世界は人生そのものです!人生って理不尽じゃないですか?その理不尽な世界と戦っていくには仲間が必要なのです!」 

「なかま?」

「人脈と言い換えることもできます。例えば仲間同士でランダムカードを買います。そしてお互いにカードがダブっても、そこで持ってるカードと持ってないカードを交換するのです。そうすれば1人で集めるより、合理的でしょ?それにコレクターの間ではコレ無限回収と言った言葉があります」

「無限回収?」

マダムマサコがもう一度繰り返す。おそらく初めて聞いた言葉なのだろう。

「これは私の推測ですが、マサコさん、もしも宝くじで一等が当たったら、誰かに言いますか?勿論言いませんよね?私もそうです。つまりマダムマサコさんのカードを持ってる人はそれだけそのカードを愛しているのです。だから市場には出回らない」

「なるほどね。みんながマダムマサコのカードを愛してくれているのはよく分かったわ。でも自分のカードを持ってないのは、どこか淋しいわね」

マダムマサコはシュンとして肩を落とした。背中には哀愁たっぷりである。今の言葉で言うとエモいと言ったところか。

「マサコさん、そんなに落ち込まないでください」

とそう言ってぜろは優しく彼女の肩をぽんと叩いた。

「私がマダムマサコのカード、もう一枚持っています!」

そしてこれでもかと言わんばかりに、カードケースから取り出すと2人に見せびらかした。

(ぜろの方が大人気ない)

「そもそも最初から膝枕という※7greatな世界を作ってくれたマサコさんに、感謝の気持ちも込めて最初からプレゼントするつもりでした」

ぜろはマダムマサコに超SSRのレアカードマダムマサコを手渡した。

「ぜ、ぜろ」

「マサコさん」

マダムマサコは余程嬉しかったのだろう。少し涙ぐんでいる。そして2人は固く抱き合い、元の平和な膝枕の世界に戻ったのである。

めでたし、めでたし。

〈完〉?

「そんな訳ないだろ?ぜろ!今回も読者を置き去りにしているじゃないか?これ、作品で1番やってはいけないパターンだぞ。最初からプレゼントするつもりなら、とっとマサコに渡せばすぐ解決すると思うが!みんなもそう思ってるのではないか?」

「え?最初から必殺技や秘密兵器を出すヒーローがいるか?あー、もうだめだ!絶望的な状況からハッピーエンドになるのがヒーローじゃん」

「つまり簡単に言うとお前が美味しいところを独り占めして、ヒーローになりたかっただけだろ?

「ああ。その通りだが、何か問題があるのか?」

当然のように涼しい顔で答える、ぜろ。そうだったこいつ(ぜろ)はこう言う奴なのだ。最初から分かっていた事だが、頭で理解しても心では微妙にイラッとする。

「魔女の私がお前達(人間)の悩みの解決に協力してやったのだ。それなりの対価を払ってもらうぞ」

「対価って?」

「焼肉でも奢れ!」

「焼肉?そんなものでいいのか?」

「ただしチェーン店の焼肉じゃない、高級焼肉だ!」

高級を強調してSSは言った。 

こうして(今度こそ)膝枕の世界は高級焼肉で救われたのであった。めでたし、めでたし。

〈完〉

※1 先生に敬意をを表するは ジョジョの奇妙な冒険 5部のフーゴの名台詞を参考にしました。

「ジョジョ、君の命懸けの行動。僕は敬意を表する」

 ※2SS(エスツー)はコードギアス叛逆のルルーシュのCC(シーツー)をパロディにしたもの。彼女は不老不死の魔女であり、ギアスを発症する力をもつ。

 ※3 マイキーの闇落ちとは、東京リベンジャーズのマイキーが色々悲劇が重なって、精神的に病んでしまうことです。マイキーにとって、ドラケンが亡くなってしまった事が最大の原因なのでは推測されてますが、はっきりとは物語には書かれてないので、明確な原因は不明。

※4 ポケカとはポケモンカードの事。

※5  やれやれはジョジョ3部の主人公承太郎の口癖。正しくは「」やれやれだぜ」である。因みに6部の主人公彼の娘、徐倫(ジョリーン)も口癖が「やれやれだわ」

※6 2.5次元俳優 宮﨑湧さんが配信中に言った言葉。私も全く同じ気持ちで、感動した?ので、ノアの心の名言集(迷言集)の1つに入ってます。 

※7 great  ジョジョ4部の主人公丈助の口癖参照。凄いことを彼はgreatだぜと言う。







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