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yoshitravelogue
【140字小説】桜の、やさしいおまじない
春の風に誘われて、私の手に一枚の桜の花びらが舞い降りた。透き通るほどに繊細なその姿を見つめていると、胸の奥がほどけていくのを感じる。まるで、誰かがそっと寄り添ってくれているような、優しい心地よさ。凍えていた心に、春の温かい光が満ちていくようだ。特別な何かがあるわけではないけれど、この小さな出会いだけで、今日をもう少しだけ愛せるような、そんな愛おしい気持ちに包まれている。
