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私の1番の敵は、自分だった。👩🏻‍💻🪔|休職しても消えなかった苦しさの正体

私はずっと、
この苦しさの原因は
外側にあるのだと思い込んでいました。


だからそこから離れれば、
きっと楽になれるのだと思っていました。


けれど休職して気づきました。


私がどこへ行っても
一緒についてくる苦しさがあることを。


そして、その苦しさを生み出していた声が、
自分の中にあったことを。







1.診察室で聞いた言葉



「今の状態では、復職は難しいかもしれませんね。」

主治医の先生にそう言われた日、
私は曖昧に頷きました。

診察室の空気は
いつもと変わらないはずなのに、
その言葉だけが妙にはっきりと耳に残りました。


"  復職は難しい。___ "

その言葉が頭の中を何度も繰り返します。



外に出られる日も増えました。

友人と会える日も増えました。


だから私は勝手に、
「少しずつ良くなっている」と思っていました。


もちろん、体調が完全に戻ったわけではありません。

それでも、回復への道を
歩いている途中なのだと思っていました。

だからこそ、その言葉は想像以上に重く響きました。

さらに先生は、うつ状態の程度を示す
検査結果がかなり高いことも教えてくれました。

「抗うつ薬を出すこともできますよ。」

と言ってくれました。

私は首を横に振りました。


実家へ帰る予定があったこともあります。

環境が変われば少し良くなる気がしていました。

でも、それだけではありませんでした。



正直に言うと、薬に頼りたくなかったのです。

薬を飲むほど私は悪いのだろうか。


どこかでまだ、
「頑張ればなんとかなる」と
信じていたのかもしれません。


あるいは、薬を飲み始めたら、
自分が本当に病気なのだと
認めることになる気がしたのかもしれません。


今振り返っても、
あの判断が正しかったのかは分かりません。

ただ一つ分かるのは、
自分が思っている以上に疲れていたということです。

会計を待ちながら、
ぼんやりとそんなことを考えていました。

私はまだそんな状態なのか。

私はいつになったら働けるのだろう。

ちゃんと社会に戻れるのだろうか。

未来が急に見えなくなった気がしました。



2.ひとりでいるのも、人といるのも苦しかった


休職してから、

できるだけ家に閉じこもらないようにしていました。

ひとりでいると、
どうしても考え込んでしまうからです。



何も予定のない平日の昼間。

薄暗い、静かな部屋。

そんな時間が苦手でした。

これからどうなるのだろう。

いつ復職できるのだろう。

私は本当に大丈夫なのだろうか。


考えても答えの出ないことばかり
頭に浮かんでしまうのです。

だから散歩に出たり、カフェに行ったりしました。

友人と会う約束も積極的に入れました。



外の空気を吸えば少しは楽になる気がしていました。

でも不思議なことに、

人と会う度に、苦しくなっていったのです。


3.眩しすぎた友人たち


友人たちは本当に優しい人たちです。

私の状況を知っているからこそ、



「気分転換しよう」

「外に出よう」



と声をかけてくれました。

その優しさに何度も救われました。



ある日、友人と話していた時のことです。

仕事の愚痴を聞いていました。



忙しいこと。

上司のこと。

理不尽なこと。


「もう嫌になるよね。」

そう言いながら笑う友人たち。



でも、その話は最後には必ず未来へ向かうのです。


「資格の勉強始めたんだ。」

「来年はこんな仕事をしてみたい。」

「もっと成長したい。」



友人たちは悩みながらも、

ちゃんと未来を見ていました。

その姿が、とても眩しく見えました。

キラキラして見えました。

少し前まで、私も同じ立場にいたはずなのに。

今の私は、未来の話ができません。

来月のこと、明日のことすら分かりません。

その事実が、胸に刺さりました。


4.帰り道


友人と別れたあと。

楽しかったはずなのに、

なぜか胸の奥が重たくなりました。

そして私は、そんな自分に腹を立てました。

友人は何も悪くありません。

むしろ私を心配してくれている側です。



それなのに苦しくなるなんて。

どうして素直に楽しめないのだろう。

どうして人の頑張りを見て

落ち込んでしまうのだろう。

どうしてこんなにも

自分を情けなく感じるのだろう。

私はまた、自分を責めていました。


苦しい。

そして、苦しんでいる自分が許せない。


今思えば、
私は二重に苦しんでいたのだと思います。



5.私はずっと、自分を殴り続けていた



実家という安全な場所にいるはずなのに、
どうして私は自分を責め続けるのだろう。

そう自問自答するなかで、
私の記憶は、あの休職が決まった
「始まりの日」へと戻っていきます。


実家で過ごす時間は、
思っていた以上に静かでした。



だからなのかもしれません。



忘れたつもりだった記憶が、
何度も浮かんできました。

繰り返し思い出したのは、
適応障害の診断書を受け取った日のことでした。


正直、少しほっとした自分がいました。

苦しかった理由が分かった気がしたからです。


でも私は、その翌日も出勤しました。

今思えば不思議です。

医師から休養が必要だと言われているのに。

診断書まで出ているのに。

それでも私は職場へ向かいました。




「もう少し頑張れるかもしれない。」

「迷惑をかけたくない。」

「ここで休んだら逃げになる。」



そんなことを考えていた気がします。

けれど、その日の勤務中、

突然、涙が止まらなくなりました。

自分でも驚くほど涙が溢れてきました。

泣くつもりなんて、ありませんでした。

我慢しなきゃ、と思っても、

止まりませんでした。

気づけば泣き崩れていました。

その時の私は、
「もう無理だ」と口にすることはできませんでした。



けれど、身体の方は、
とっくに限界を迎えていたのだと思います。

その日を境に、私は休職することになりました。

今振り返ると、
あの日の私は誰よりも自分の苦しさを
信じてあげられていませんでした。

私はおそらく、自分に優しくできないのです。




失敗をした日は、

「なんでこんなこともできないの。」

と自分を責めました。



疲れた日は、

「みんなもっと頑張っている。」

と責めました。




休みたい日は、

「甘えだ。情けない。」

と責めました。




そして休職した後も、

「もっと頑張れたはず。」

と責めました。




私はそれを努力だと思っていました。

自分を甘やかさないことだと思っていました。



でも違いました。



私はただ、自分を殴り続けていたのです。




言葉で。



考え方で。



期待で。



毎日少しずつ。




来る日も来る日も。

気づかないうちに。




6.苦しさの正体


休職してから気づきました。

仕事から離れても苦しさが消えなかった理由を。

私はどこへ行っても、
自分を責める声を連れて歩いていたのです。

「もっと頑張れ。」

「早く元気になれ。」

「こんなことじゃダメだ。」

その声は職場にはいませんでした。



上司でもありませんでした。



同僚でもありませんでした。



私の中にいました。




私はずっと、自分自身と戦っていたのです。



私の一番の敵は、私でした。




7.それでも、小さな幸せを見つけたい


休職期間は、まだ続いています。

未来は見えません。

復職できるのかも分かりません。


正直、不安です。

焦る日もあります。

落ち込む日もあります。


でも最近、少しだけ思うのです。


この休職期間は、
ただ仕事を休むための
時間ではないのかもしれない、と。



私はこれまで、


誰よりも自分を追い込み、

誰よりも自分を責めていました。

だから今の私に必要なのは、
未来を無理やり決めることではなくて、


私が私の一番の味方でいられること。


その強さを身につけることなのかもしれません。


今日の空が綺麗だったこと。

コンビニで買ったアイスが美味しかったこと。

好きな音楽を聴いて胸がはずんだこと。

友人から届いたメッセージが嬉しかったこと。



そんな小さな幸せを見つけて、
ちゃんと喜べる人になりたい。


今はまだ、その途中です。

でもきっと、この休職期間は
そのための時間なのだと思います。


私の一番の敵は、私だった。


だからこれからは、

少しずつ、
私の一番の味方でいられるように、
一歩一歩、歩んでいきたいと思います。

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