推しと付き合ったら、こうなった ~雲の上の王子様~
人生、何が起こるか分からない。
あれほど憧れていた”雲の上の王子様”に、今では平気で
「口ぬーたろか‼️」
と言っている。
なぜこうなったのか。
今では毎日、血圧を測り、ポヨンを広げ、顔認証システムに振り回されている私たちだが、出会った頃の私は、完全に一樹のファンだった。
出会いは、カラオケアプリ。
当時の一樹は大人気で、私にとっては
完全に雲の上の存在だった。
歌は上手いし、声も素敵。
毎日何時間も歌を聴いていた。
なんなら、寝ている間もずっと流していた。
私の中では、唯一無二の存在だった。
アイテム応援も、たぶん誰より頑張っていたと思う。
そんな憧れの一樹から、ある日DMが届いた。
「ことりちゃーん🥰
元気かな❓
いつも、応援ありがとう❣️」
心臓が飛び出るかと思った。
しかし、この男。
「歌声素敵💕」
「好きです🥰」
と言われると、あっちフラフラ、こっちフラフラする癖があった。
そして、たまに思い出したように、
「ことりちゃーん🥰
可愛いよ💞
好きやで❣️」
と戻ってくる。
腹は立つ。
でも嬉しい。
だから許してしまう。
今思えば、
その頃から私はすでに負けていたのかもしれない。
ただ、ひとつだけ言っておきたい。
現在、一樹は確認魔として有名だが、出会った当初、取り調べが激しかったのは私の方である。
「何してたん?」
「その女、誰?」
「なんでそんなこと言うん?」
一樹が、
「頭おかしなる😩
寝てもいいかなぁ😩
まだあかんか😩」
と言うほどだった。
そして今では、
双方が確認魔である。
結局、私たちは今も、
交代制で取り調べ室に呼ばれている。
人生、本当に何が起こるか分からない。
まさか、あんなに憧れていた人に向かって、
「ウザ‼️」
「口ぬーたろか‼️」
「一回、自分の脳みそ取り出して見てみろや‼️」
「一生来るな‼️」
と怒鳴る日が来るとは、当時の私は夢にも思っていなかった。
ちなみに。
ここまで読むと、
「ことりさんも歌が上手かったんやろな」
と思われそうだが、
違う。🤣
私は、
歌というより、ネタや喋り、笑いや感動。
そんな時間を楽しんでいた。
でも、一番時間を費やしていたのは、紛れもなく、一樹の歌だった。
人生って、不思議である。
……雲の上の王子様は、いつの間にか地上へ降りてきていた。
そして今、私は地上の王子様が大好きなのだ。

たまに夜景を見ながら歌い始めると、
一瞬だけ、雲の上へ戻る
そのたび私は、
「あぁ……憧れの一樹😭💞」
と、出会った頃の気持ちに戻ってしまう。
👇🏻 関連記事はこちら👇🏻🐥🐧
