【自動運転バス】岐阜県では6市が連携・・・恵那市以外は2026年度お休み <追記あり>

岐阜県では、東濃地域の全5市(恵那市・多治見市・中津川市・瑞浪市・土岐市)と下呂市の6市が連携して自動運転バスの推進活動を行っています。事務局は恵那市に置かれています。

中津川市ではリニア新駅の開業に向けて2021年から次世代交通研究の一環として取り組んでいましたが、6市によるコンソーシアムとしての本格スタートは2024年度です。国土交通省の「令和6年度地域公共交通確保維持改善事業費補助金 (自動運転社会実装推進事業)」の採択を得て、各市におけるレベル4自動運転の実装に向けた課題の検討及びリスクアセスメントの実施や自動運転の実装に至るロードマップの作成等を実施しました。そして、2025年度には全6市で実証運行を行っています。

コンソーシアムのサイトには2025年度以降の各市における取り組みの概要が掲載されているので、エッセンスを紹介します。いずれも、2027年度のレベル4実証運行を目指していましたが、本投稿の最後にオチがあります・・・

【恵那市】

 ナビヤ社の「EVO」1台を使用して、2025/11/24~12/9の間に岩村駅前~岩村歴史資料館間をレベル2で無料運行しました。2026年度も同様の実証運行を行う予定です。

【多治見市】

ナビヤ社の「EVO」1台を使用して、2025/11/19~12/7の間に郊外住宅地「ホワイトタウン」内循環ルートをレベル2で無料運行しました。2026年度も同様の実証運行を行う予定です。

【中津川市】

ナビヤ社の「EVO」1台を使用して、2025/11/24~11/29の間に神坂小中学校前~馬籠宿間をレベル2で無料運行する予定でしたが、11/26午後にモーター内部のセンサーが故障したため以降の実証運行は中止となりました。
https://www.city.nakatsugawa.lg.jp/material/files/group/1/20251129PR_toshikeikaku.pdf
2026年度は運行区間を神坂PA<2025年秋にスマートインター開設、PA内には高速バスの馬籠バスストップあり>~馬籠宿間に延長してレベル2の無料運行を行う予定です。

【瑞浪市】

中国BYD社のMinibus1台を使用して、2025/11/12~11/26の間に瑞浪駅~瑞浪市役所間をレベル2で無料運行しました。2026年度は運行区間を「東濃厚生病院~瑞浪駅~公立東濃中部医療センター」に変更してレベル2の無料運行を行う予定です。

【土岐市】

ナビヤ社の「EVO」1台を使用して、2025/9/28~10/11の間に土岐市駅~土岐市役所間をレベル2で無料運行しました。2026年度は運行区間を「土岐市駅~公立東濃中部医療センター」に変更してレベル2の無料運行を行う予定です。

【下呂市】

中国BYD社のMinibus1台を使用して、2025/10/18~11/1の間に下呂駅~下呂温泉病院間をレベル2で無料運行しました。2026年度も同様の実証運行を行う予定です。

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この実証運行は国土交通省からの補助(令和7年度分の「地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転事業関係)」)を得て行われたものであり、国土交通省のサイトで事務局の恵那市から提出された成果報告書が公開されています(重点支援自治体 成果報告書=圧縮ファイル)。

ダウンロードして中身を確認したところ、以下のことが分かりました。

・6市とも2028年度の通年運行<有償>開始を予定
・中津川市では、2026/1/13~1/16の間に改めて実証運行を実施(中止分の代替・・・詳細情報は中津川市サイト内にあり
・定員の多い中国BYD社製車両を使用する瑞浪市と下呂市では、レベル4自動運転でも遠隔監視は行わず特定自動運行主任者の同乗で対応予定
・複数市の共同実施によるコスト削減効果で最大だったのが「遠隔監視室の集約による遠隔監視システム・遠隔監視員等の費用低減」で、バラバラに行うと3600万円のところ2000万円で済んだ
・ナビヤ社<マクニカ>とBYD社<ティアフォー>では地図データの形式や自動運転システムの設計思想が異なり、統合は難しい

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2026年度に各自治体が具体的にどのような実証運行を行うかは、7月上旬に国土交通省の補助対象になるかどうかが決まってから策定することになります・・・車両もシステムも高額なので自治体単独では費用負担は困難

しかし、下呂市については早々と「2026年度は見送り」を公表しています。

2026/6/9付記事で書いたように、2027年度に全区間でレベル4を実現しないと補助金の返還を迫られるという厳しい条件付きとなっており、下呂市は現状では困難とみてそもそも申請しなかった模様です。
そして、多治見市・中津川市・瑞浪市・土岐市も同様に見送りの模様ですが(記事の詳細を読むには会員登録要)、

読売の記事によれば、恵那市のみは2026年度にレベル4に対応可能なバスを購入する補助金を申請しているとのこと。

<2026/6/29追記>
2026年度に実証実験を行わない5市のうち、土岐市・瑞浪市・中津川市はまだそのことを公式サイトで明言していません。
多治見市については、2026/6/17付で公式サイトの自動運転のページにおいて以下のように明言しています・・・理由までは非掲載

東濃地域自動運転推進コンソーシアムの枠組みで、引き続き調査研究を進めていきます。
なお、自動運転バスの実証実験の予定はありません。

下呂市については、報道機関に実証実験を行わないことを明言したものの、市の公式サイトでは明言していません。

<2026/7/25追記>
朝日新聞でもようやく報じられました。

目新しい情報は、唯一2026年度も実証実験を行う恵那市の詳細くらいでしょうか?

実証実験を継続する恵那市は、レベル4での運行実験スタートを1年前倒しするため、車両購入費約8千万円などを含む、約1億5400万円の補正予算を組んだ。11月から約90日間、岩村町内で運行実験をするという。

一方、肝心の?東濃地域自動運転推進コンソーシアムのサイトには、7月下旬になっても2026年度の各自治体の動きに関する内容は未掲載です。

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