初めて救急車に乗ったのは23歳の誕生日でした
➀死にかけた23歳の誕生日
一昨年のことです。当時付き合っていた彼女が私の誕生日を祝ってくれるということで、1泊2日でグランピングに行きました。
1日目は何事もなくグランピングを存分に楽しんで終わったのですが、2日目の誕生日当日に事件は起こりました。
彼女は当時免許を持っていなかったため私がずっと運転をしていました。途中昼ご飯を食べたり頼道しながら車を走らせ、夜は彼女の家の近くのファミレスで夜ごはんを食べてから彼女を送ることになりました。
店に入って席に着き、ご飯を注文した後からなんだか急に気持ち悪くなってきたんです。本当に急で、運転しているときはこれっぽっちも気持ち悪くありませんでした。昼ご飯を食べてからだいぶ時間が経っていたこともあったので「お腹が空きすぎて逆に気持ち悪くなってきたのかな」と思っていました。しかし、いざご飯を食べ始めてみると、おかしい、全く箸が進みません。気持ち悪さが収まらないんです。こんな経験は初めてだったのでさすがにおかしいと思い、彼女に「ごめん、ちょっと気持ち悪いから車で休んでくる」と言って1人車に戻りました。
車に戻り、運転席の座席を倒して寝れるような体勢にした途端、突然どんどん呼吸が苦しくなっていきました。
私は「酸素が足りないんだ」と思い、ゆっくりとたくさん息を吸うようにしたのですが、全く良くなりません。それどころか、今度は身体が硬直してしまい動かすことができなくなっていきます。このとき、軽いパニック状態です。さらにはこれに留まらず、段々と意識が朦朧としていきます。
さすがにこのままではまずいと思い、彼女に連絡しようしましたが、なにせ身体が動かないのでどうすることもできません。
何もできないまま「やばいやばい」と思っていたところ、幸いにも彼女が頼んだ料理をテイクアウトの容器に入れてもらって車に戻ってきてくれました。
車に戻ってきた彼女はもちろん私の異変に気付きます。
彼女は彼女で軽くパニックになりながらも、一緒に遊んだこともあった私の親友にまず電話を掛けてどんな対応を取れば良いかを聞いてくれました。
彼の指示を聞きながら彼女は救急車を呼んでくれました。意識が朦朧としていたため、その間のことがあまり記憶にありませんが、近くの救急車が全て出動中であり、救急車が到着するまでに少し時間がかかってしまうということが分かりました。その間、相変わらず呼吸は苦しいし、身体も硬直してしまっているので身動きが取れない上、真夏なのに寒気がしてきました。
彼女が救急車を呼んでくれてからどのくらい経ったのでしょうか。うっすらと救急車のサイレンの音が聞こえてきました。このサイレンの音で助けが来てくれたことに少し安堵しつつも、救急車のサイレンの音が今では当時の記憶を呼び起こすトリガーとなっています。(そういえば倒れて救急車に運ばれたなあと思い出す程度なので大したこことはありませんが笑笑い話にできて良かったです本当に笑)
救急車がファミレスの駐車場に到着し、隊員の方が駆けつけてくれました。
隊員の方にどんなことを聞かれたのか詳細はあまり覚えていないのですが、たぶん「私の声は聞こえますかー?」的な事を聞かれたと思います。
車の中で少し受け答えをした後、担架で救急車の中へ運ばれました。
せっかく人生初めての救急車なのに!救急車の中の光景の記憶が1ミリもありません!
その代わりといってはなんですが、隊員の方とのやり取りは何となく覚えています。
その中で衝撃的だったのが、隊員の方からの指示でした。
「息を吸うのではなく、ゆっくりと吐くようにしてください。」
耳を疑いました。
だって、呼吸が苦しいのは酸素が足りていないからだと思いませんか?けど、どうやらこの考えは正反対だったようです。
呼吸が苦しくなってしまったとき、「酸素が足りないのが原因だ」という勝手な推測から息を吸うことばかりを行っていました。その結果、血中の酸素の濃度が高くなりすぎてしまい、逆に二酸化炭素の濃度とのバランスがおかしくなってしまっていたのです。そうなんです。酸素ばかりあるというのもダメらしいのです。酸素と二酸化炭素のバランスを正常に保つことが必要だったのです。
当時の私には当然ながらそんな知識は1ミリもなく、息をこれでもかというくらいまで吸いまくって酸素をどんどん増やすという、逆効果極まりないことをしていたんです。まさに文字通り自殺行為というやつですね。危なかった。本当に死ぬところだった。
皆さんはこの「酸素と二酸化炭素のバランスが重要だ」ということを知っていましたか?知っている方はすごいなと思います。もし知らなかった方がいたらこの機会にぜひ頭の片隅に置いておいてください。もしかしたらいつか役に立つときがくるかもしれませんから。
救急車の中に戻ります。
近くの救急車が見事に全て出動中で中々来てもらえなかったのですが、今度は受け入れてくれる病院が中々見つからないという会話が車内でされています。
その後、やっと受けれ入れてくれる病院が見つかったものの、病院までの道中私は絶望していました。実際にどのくらいの時間移動していたのかは分かりませんが、あまりにも病院に到着するまでの時間が長すぎたんです。その間、隊員の方の指示に従って少しずつ呼吸は楽になってきたものの、相変わらず寒気は続き、なんなら少しずつ熱が上がっていきました。体温を測ってくれましたが、最終的にはたぶん38℃くらいあったと思います。さすがに走馬灯までは見えませんでしたが、意識が朦朧とする中、「わんちゃんこのまま死ぬのかなあ」なんて呑気に考えていました。死を覚悟したのは今のところこのときだけです。
病院に到着するまでの間、隊員の方や彼女が「大丈夫だよ。もう少しで着くからね。」とずっと声を掛け続けてくれました。やっと病院に着いて医師の方が診断してくれました。私は何かしらの急性の病気にかかったのかなと思っていましたが、診断結果を聞いて拍子抜けしました。
「てんかんという病気の可能性もあるにはありますが、おそらくは脱水症状だと思います。」
そうです。私はたかだか脱水症状なんかで救急車で搬送されたんです。
ですが、侮ることなかれ。人間はただの脱水症状でさえいとも簡単に死にかけます。
自分の中ではなぜかそれなりに水分を摂っていたつもりでいました。しかし、振り返ってみると、昼ご飯を食べた後に飲んだものと言えば施設からもらってきた小さい缶のオランジーナくらいしか飲んでいなかったんです笑車内はクーラーをガンガンにつけていたのが逆に良くなかったのかなとか思ったりしています。
結局診断してもらった後は少し病院で休み、体調はそこまで回復していなかったものの、入院するほどのことでもないということで家に帰されました笑しばらくの間入院すると思っていたら普通に帰されたのでこれもまた拍子抜けでした笑
てんかんの疑いも捨てきれないということでその後1ヶ月くらい、何度か検査のために病院に通うことになりましたが、てんかんではなさそうということで通院生活も終わりました。
②誕生当日に起こった事件から2か月後
誕生日当日に救急車で運ばれてから2か月が経った頃、日本を離れて友人とベトナム旅行に行った際にもなんと同じように脱水症状になりました。
船に乗って訪れることのできる島に行ったときです。島から出る船から海に飛び込んでシュノーケリングをしていました。シュノーケリングが終わってまた別の島に移動しているとき、船の中でなんだか気持ち悪くなってきました。私は「船酔いかな?」と思ったのですが、島に着いてからも良くなりません。今度もやや意識が朦朧とする中その日の行動を振り返ってみると、
「あれ、そういえば全然水分を取ってないかもしれない。もしかしてまた脱水症状か?」
そう思った私は友人たちに2か月前の出来事を話し、水を持って来てもらいました。
島のベンチで水を飲みつつ寝てました。ガイドのお兄さんが親切にずっと対応してくれました。友人たち、ガイドのお兄さん、ありがとう。
加えて、周りにいた他の観光客の方たちも心配してくれました。日本人はいなかったので、たぶん「I didn’t drink enough water.」などという片言の英語で彼らに説明したんだと思います笑心配してくれて ありがとう。正直言うとめちゃくちゃ恥ずかしかったです。けど、本当に友人たちがいてくれて助かりました。1人だったらまた状況は違ったことでしょう。
③水分を摂ることを忘れないで
私は小・中・高とずっと屋外でのスポーツをしてきましたが、暑さでダウンしたことはほぼほぼありません。
しかし、そんな私でも、特に社会人になってからは外に出ることが少なくなったり、体力が衰えていたりして昔とは違うんだということを身をもって体感しました。今でも救急車の音が聞こえるとドキッとします。
救急車で運ばれて以来、外に出歩くときは必ず水筒かペットボトルに水を入れて持参するようにしています。冬であろうと必ず持ち歩きます。
ほんっとうに脱水症状怖いです。死にます。笑い事じゃないです。最近も熱中症の疑いで高齢の方が亡くなったというニュースを見ました。
これからも連日猛暑が続きます。夏生まれということもあって夏はとっても好きです。けどさすがに暑くなるのが早すぎます。どうか皆さんも外出するときは水分を持ち歩いてください。
水を持ち歩くときはやっぱり水筒が便利です。私はHydro Flaskのシリーズを使っています。
こちらは少し大きいのでこちらの方が手軽かもしれません。
また、水だけではなく、塩分を摂ることも重要です。
救急車で運ばれて以来、私は500mLのアクエリアスが24本入った箱を買ってストックしています。
また、ラベルをいちいちはがすのもめんどうなので私はラベルレスのものを買うようにしています。なぜかラベルレスの方が少しだけ高いのですが、
ラベルをはがす手間を省ける
微力ながらも環境に配慮した行動を取れる
という意味でおすすめです!
どうか脱水症状を甘く見ないでください。お腹がタプタプになるくらいたくさん水を飲み、塩分もしっかりと摂りましょう!意識して行動しないと後で心から後悔することになってしまう可能性もあるかもしれません!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
