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【機動戦士ガンダム 逆襲のシャア】シャア・アズナブルはなぜうんこを落とさなかったのか【ネタ論考】

 本文書は、逆襲のシャアにおいてシャア・アズナブルが取るべきだった行動を、1年戦争から振り返って映像作品を基にクソ考察したものである。


1.うんこ

 まずは私をモデルケースとして、生きているとどの程度のうんこを排出するのかを考える。
摩耶堂製薬株式会社*1によると、日本人の平均1日うんこ量は、150-200gらしい。

1) 1日150-200gとする
2) 20-43歳は飲酒の影響で重量が増えるとする
3) 1)、2)より、0-19歳を150g/day、20-43歳を200g/dayとする

0-19歳の20年間では、以下となる。
20年間:20×365=7300日
便量:7300×150=1,095,000g=約1.1トン・・・[1]

20~43歳の14年間では、以下となる。
24年間:24×365=8760日
便量:8760×200=1,752,000g=約1.8トン・・・[2]

[1]+[2]=2.9トン

 分かりやすい量に換算すると、以下の通りとなる(水の比重を1とする)。

軽自動車:1台900kgとすると、約3.2台分
浴槽:200Lとすると、約14杯分
2Lペットボトル:約1420本分
カレー鍋:家庭用の大きな鍋として10Lを仮定すると、約285杯分

2.コロニー落とし

 次に、ジオン公国がコロニーの代わりに全国民のうんこを落とした場合の影響を考える。

4) 44年分のうんこを保存していた
5) ジオン公国の人口は1億5千万人とする(ChatGPT調べ)

 落下する総重量は、2.9×150,000,000=427,050,000であり、約4.3億トンである。仮に宇宙から秒速8kmで落下すると、運動エネルギーは以下となる。

E=1/2mv^2=1/2×4.3×10^11×(8000)^2=1.376×10^19=約1.4×10^19 J

 ここで1メガトンTNT=約4.184*10^15 Jであるため、爆発力として考えると、以下の通りである。

1.376×10^19/4.184×10^15=3288.7=約3300 メガトンTNT

 つまり、ツァーリボンバ換算(50-100メガトンTNT)すると、33-66発分である。コロニー落としがオーストラリア大陸の一部を消滅させた描写から考えると、うんこ落としの威力は極端に低いことになる。
 ただし、うんこの場合、大気圏突入時の熱の影響が無視できない。このため、「超高温の有機物雲(元うんこ)」として地球への影響を与えることとなると予想される。この「超高温の有機物雲(元うんこ)」について考察する。考察は、元うんこという性質を鑑みて、病原菌、熱分解生成物の観点から行う。

・病原菌

 コロニーが大気圏突入時に赤熱する描写、MS-06 ザク(装甲材:超硬スチール合金)が大気圏で燃え尽きる描写が存在する。
 超硬スチール合金に「超硬」とつくことから、タングステンカーバイドの融点を当てはめて考える。この場合、2870℃となる。この温度でうんこに含まれる細菌が生き残っている可能性は0に等しいと言っても過言ではない。
以上のことから、感染症を引き起こす生物兵器としての有用性は皆無と言える。

・熱分解生成物

 便の主成分は、水、食物繊維、腸内細菌由来の有機物、窒素化合物、リン酸塩、硫黄化合物である。これが超高温で熱された場合、予想される生成物は、CO2、CO、NOx、SOx、炭素粒子である。このうち、炭素粒子、NOx、SOxの影響は大きいと考えられる。
 炭素粒子であるが、大規模森林火災、火山噴火などが起こった際にも問題になっている。つまり、粒子自体が問題である。数億トンの有機物の燃焼によって生成された炭素粒子は、数千トン規模になると予想される*2。成層圏内に突入、浮遊できる粒子はこれらのうちの数%程度であろうが、ある一定地域、または地球全土に散布された場合、日光照射が遮られることによる地表温度低下、農業生産低下、異常気象が発生する可能性が示唆される。ただし、直ちに人が地球に住めなくなるレベルでは無いとも考えられる。また、リンや窒素の海洋への供給も行われると考えられる。量の多寡の問題ではあるが、多かった場合には一時的に植物プランクトンの増殖を促進する可能性がある。赤潮による影響、増殖量が著しく多かった場合には低酸素化などの懸念もある。
 つぎにNOx、SOxである。これらは酸性雨の原料として知られている。このため、広域で酸性雨による影響が懸念される。ただし、硫黄については火山噴火よりも確実に少量となるだろうことも予想できる。

 以上のことから、うんこ落としを敢行した際の地球人類文明への影響は、以下の順で進むと予想される。

大気圏突入時のうんこの熱分解

巨大な有機物エアロゾル発生

成層圏にすすが浮遊

数か月~数年の日射減少、および広域への酸性雨被害

農業生産低下

食料価格高騰

 このように、大量のうんこを地球に向けて放出することで、有機物起源の小規模な「衝突冬」を作り出すことが可能と推測される。

3.逆襲のシャア

 第1節と第2節の考察より、逆襲のシャアにてシャア・アズナブルが落とすべきだったのは5thルナでもアクシズでもなく、うんこだったと言える。これは以下の理由からである。

・ うんこの回収は、地球連邦政府に危機感を持たれにくい
・ 仮に原作と同様にνガンダムで押し返そうとしても、うんこは不定形のため不可能

 1年戦争時には、シャア・アズナブルは一定の目的を果たしたと言える。これは彼の復讐対象であるザビ家の構成員が、ミネバ・ザビを除いて1年戦争中に死亡したことから言える。1年戦争後、シャアは潜伏期間を経てエゥーゴに参加した。この際にはクワトロ・バジーナと名前を変えて参加した。このときに地球連邦政府の腐敗に絶望したことが、逆襲のシャアでの地球から人類を強制的に宇宙へ上げるという思想に繋がった。このため、地球に隕石(5thルナ、アクシズ)を落とす理由は、地球を破壊することではなく、地球に人が住めない状態を作り出すことであった。もっと言えば、地球の居住人口が激減すれば、逆襲のシャア時点での彼の目的(お題目)は達成されたことになる(もちろん、アムロ・レイとの殴り合い宇宙は除くが)。
 では、1年戦争時からの映像作品でのシャア・アズナブルの行動を整理する。

  • 1年戦争(機動戦士ガンダム):ジオン公国軍に所属し、ザビ家に復讐戦を仕掛けた。UC0079。

  • グリプス戦役(機動戦士Zガンダム):エゥーゴに参戦し、ティターンズとアクシズ勢力の三つ巴の戦いに参加した。UC0087。

  • 逆襲のシャア(機動戦士ガンダム 逆襲のシャア):ネオジオンを組織して、地球寒冷化を目論んだ。UC0093。

 1年戦争は復讐戦のため除く。これは1年戦争でのシャア・アズナブルの目的が、地球の居住人口を減らすこととは異なるためである(あくまで映像作品で確認できる範囲の話)。見るべき点は、グリプス戦役からの活動や目的である。このためにグリプス戦役に参加する各勢力の目的を見たい。3つの勢力自体は、目的が一致している。それは「地球からの人類脱却」である。方法やその過激さの程度は違えど、「地球に人類が居住していない状態を作る」という目的は合致する。

・ティターンズ

 ティターンズは「スペースノイドの台頭を抑えるための組織(ジオン残党狩り組織)」として作中の登場人物(例えば、初期のカミーユ・ビダンなど)に認知されている。だがこれはお題目であり、現場(バスク・オム)の暴走だったとも言える。最もそれを表しているのが、アクシズ勢力の参戦である。もしティターンズのお題目と目的が一致しているならば、最優先攻撃目標はアクシズになる。だが、実際にはアクシズと手を組む交渉までしている。では、ティターンズの目的は何であったのかといえば、「地球から人を駆逐すること」である。これは、映像作品でもハプティマス・シロッコによりジャミトフ・ハイマンの真の目的として語られている。

・アクシズ

 これは、ZガンダムではなくZZガンダムからの引用になるが、アクシズの実質的なトップであるハマーン・カーンはZZガンダムの主人公であるジュドー・アーシタとの最終決戦に敗れた際、「地球にしがみつく者どもを抹殺できなかった」という旨の発言をしている。このことから、ザビ家復興を旗印にして各サイドを制圧することも目的の一つではあっただろうが、「地球からの人類脱却」も目的の一つではあっただろうと思われる。

・エゥーゴ

 30バンチ事件(地球連邦政府へのデモに対する虐殺)をきっかけに活動が加速した旨がZガンダムの劇中で語られており、そのデモの主張が「人は全てコロニーで生活すべきというアピール」であったと明かされている。そして、その主張自体は受け入れているように作中では見える。前二者との過激さや程度の差はあれど、「地球に住むのやめて宇宙で暮らせ」という主張を引き継いでいる組織であることになるだろうと考えられる。

・セカンドうんこ

 以上の事が、グリプス戦役にてクワトロ・バジーナ(=シャア・アズナブル)が体験したことである。つまり、「武力による地球からの人類脱却」について、3つの組織が行いながらも、そのすべてが失敗したという状況をリアルタイムに体験したのである。この時点で、「地球からの人類脱却」を、武力行使によって達成することは不可能、もしくは不可能に近いレベルで難しいということを認識するべきであったように思う。当然のように逆襲のシャアで行った、「武力行使(隕石落とし)による地球からの人類強制脱却」は失敗した。
 もちろん、逆襲のシャア時点でのシャア・アズナブルの目的の一つに「アムロ・レイとの決着」もあっただろうことは推測に難くない。このため、アムロ・レイと敵対する陣営を立ち上げて、または所属しての武力行使を選ぶこと自体は必然だったのだろう。

 話をうんこに戻すが、逆襲のシャアでシャア・アズナブルが「地球からの人類強制脱却」のための方法として選んだのが、「隕石落としによる衝突冬」を作ることであった。これがもし成功したならば、人類は地球に住めなくなる。もちろん冬だけでなく、衝突時の災害から逃げるという意味でも地球から脱出するだろう。だがうんこを落としても、小規模な衝突冬と同程度の損害は与えられ、ある程度の人口は宇宙に移り住んだのではないかと予想される(本論の第2節より)。また、うんこを大量に運んでいるだけでは、地球連邦政府にも警戒されないし、ロンドベルが動く理由にもならない(うんこ運んでたら軍隊が来ましたとか、コントの世界である)。このため、ローリスクローリターンまたはミドルリターンな目的達成手段として検討の余地があっただろう。

 では、グリプス戦役以降、シャア・アズナブルがどのように動くべきだったのかという部分を考察したい。グリプス戦役では、コロニーレーザー発射阻止のためにハプティマス・シロッコとハマーン・カーンと百式で戦うことになった。その結果として百式は大破、シャア・アズナブル(当時はクワトロ・バジーナ)は、行方不明となった。つまり、シャア・アズナブルに戻らなくても、名前を変えて再起可能なタイミングであったと見ることが出来る。作中の年代を追う限り、1年戦争(UC0079)から考えても、逆襲のシャア(UC0093)まで14年しかない。このため、本論第1節、第2節で検討した、1億5千万人分のうんこを44年間貯蔵することは不可能である。だが、グリプス戦役(UC0087)終結後、名前を変えて糞便回収業を立ち上げ、各コロニーからの回収を行う。ChatGPT調べでは、UC0087-0088のスペースコロニーの人口は、数十億人規模との試算が出ている。仮にかなり過少に見積もって全スペースコロニーに住まう人口が10億人だったとする。第1節で構築したモデルである2.9トンを44年で割って適用した場合、UC0088(グリプス戦役終結後)からUC0093までの5年間で、約3.3億トン程度のうんこが収集可能である。44年間の比較からすると1億トン程度の差はあるが、この量でも地球からの人類脱却を推し進めるための小規模な衝突冬を起こすには十分な量であろう。
 また、うんこの貯蔵場所にしても、「スペースコロニーの環境保全と、廃棄コロニーの有効再利用(リサイクル事業)という大義名分」をもって廃棄コロニーを買い取り、各居住コロニーから毎日ピストン輸送される「糞尿回収船」の大群も、すべて「廃棄コロニー(リサイクル工場)への合法的な資源搬入」として処理されるだろう。このため、ロンド・ベルのような治安維持部隊が臨検(ガンダムによる武力介入)を行う法的根拠を完全に失わせることができると推測する。

 以上の事から、グリプス戦役後にシャア・アズナブルが行うべきだったのは、スウィートウォーターを占拠しネオジオンを宣言することではなく、清掃業者ネオジオンを作り上げることであったと言える。

注:本論では、一部の知識検索、単位換算、校正に生成AI(Gemini、Claude、ChatGPT)を使用した。

*1 和漢コラム 便秘の解消に 『この便量は少ない?多い?不安を解消するウンチの知識』 摩耶堂製薬株式会社 URL=https://www.mayado.jp/library/constipation/stool-quantity.html 2026/06/05確認

*2 数億トンの数パーセントが浮遊可能な粒子として生成すると大雑把に見積もった。そのうち成層圏に突入できるものは、さらに減少するとして、かなり少な目に見積もった。その概算方法は、うんこ総量が約4.3億トン、うんこの水分が約70〜80%とすると、乾燥有機物は約0.86〜1.3億トンとなる。そのうち炭素含有量は乾燥重量の約40〜50%程度なので、炭素総量は約3400〜6500万トンとなる。大気圏突入時の燃焼で炭素粒子(すす)として浮遊できる割合を仮に1〜5%とすると約34万〜325万トン程度の規模になる。1815年のタンボラ火山噴火(農業壊滅レベルの「火山の冬」)で成層圏に注入されたエアロゾルが推定で数千万トンオーダーとされているため、生成した炭素粒子の数パーセントが成層圏に浮遊すると考えても、十分な威力を持つと考えた。

追記:2026/06/06 16:18 ヘッダー画像を追加(AI生成)

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