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夕日ドロップを見ていたら

暑い。
地球の夏は いつの間に
こんなに辛いものになってしまったのだろう。
クーラーがないと生きていけないなんて。

そんな毎日でも
夕日が赤いドロップみたいな日には
地球に生まれてよかったとしみじみ思う。
おそらくこれは 他の惑星では見れない。

いつまでも見ていたくて
それに向かって歩いてみるけど
建物やなんだかんだに邪魔されて
探しているうちに消えてしまう。

気持ちはどこまでも膨らむのに
現実は途中でちょん切れてしまうから
そんなときは
さっき見ていた甘ったるい赤を思い描いて
妄想をする。


薄赤いドロップの夕日。
空は靄のかかったクリーム色。
夢くらいでしか会えないあの方と
わたしは川べりを歩いている。

ドロップがいなくなって
空が夜に支配されはじめたとき
突如現れる神社のお祭り。
赤い提灯が夕日の化身に見える。

夢でもあの方は淡々としているけど
スーパーボールすくいには夢中になって
やたらとたくさんゲットするのだ。

香ばしい匂いに誘われて
焼きとうもろこしを1本ずつ買う。
食べきれなかったわたしの分は
俺が食べるよ、と言って
わたしがかじったところから かじり始める。


帰り道。
ゲットしたボールの中から
川べりで見た夕日みたいなドロップ色を
取り出して
また今日を思い出して、と差し出した。




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