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ささやかな変化の積み重ねが自分を変える(『荀子』脩身篇)

今回の名言

今回取り上げるのは『荀子』からの名言。
※ 以下、古典を示す場合は『荀子』、人物を示す場合は荀子と記します。

驥は一日にして千里なるも、駑馬も十駕すれば則ち亦之に及ぶ
(優れた馬は1日で千里を走るが、遅い馬でも10日走れば千里先に辿り着くことができる)

『荀子』脩身篇

語彙の補足

  • 驥(き):1日に千里を走る馬。名馬のこと。

  • 駑馬(どば):足の遅い馬。


日々の積み重ねが大事だと思った

先日読んだ本に以下のような言葉がありました。

「明日は今日と違う自分になる、だよ」

『仕事は楽しいかね』、デイル・ドーテン(著)、野津智子(訳)

この言葉は、仕事はそこそこ順調だけどなんとなく将来に不安を感じていた主人公に対して、とある老人から贈られたものです。

人生をより良くするためには、昨日の自分と比べて少しでも成長していくことが大事とのこと。

一見当たり前のことのように思えますが、私にとっては結構ハッとさせられる言葉でした。

油断すると日々の忙しさに埋没して、あっという間に1週間が経ってしまうんですよね・・。

気を抜くと昨日と同じ1日を過ごしがちなので、日々の行動ログや振り返りをノートに書き出すようにし始めました。

少しでも今日と違う自分になれるように頑張ろうと思います。

ノートと言えば、有名なノート術である「バレット・ジャーナル」を生み出したライダー・キャロルさんも、以下のように仰っています。

人生をほんの少しより良くするためにできる、ささやかなことはなんだろう?

『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』、ライダー・キャロル(著)、栗木さつき(訳)

私はこの言葉が好きです。

前向きで穏やかな問いかけ表現なところが気に入っています。

あまり強い言葉は苦手なので、この優しい感じが自分に問いかけやすいんですよね。

脳は問いを与えると、答えを探すために活性化するそうです。

なので、この言葉をノートに書き込んで、定期的に目に入るようにしています。

それ以来、小さな改善をしたり、いつもとちょっと違う行動をすることが増えてきました。

  • 起きる時間を15分ずつ早くする

  • マンションで会った人にこちらから挨拶する

  • 散歩の時にいつもと違う道を通る

  • 調子が悪い日でも1ページは本を読む

ほんの些細な改善・変化ですが、2~3ヶ月前よりも前向きに日々を過ごせるようになった気がします。

楽天創業者の三木谷さんも、『成功のコンセプト』という本の中で、日々の小さな積み重ねの大切さを説かれています。

日々1%の成長を続けると、1年後には約37.8倍になるというお話ですね。

努力・継続の大切さを説く荀子

冒頭で紹介しましたが、日々の努力と言えば『荀子』です。

荀子は教育を大事にした人です。

その背景には、かの有名な性悪説があります。

荀子は、人の根本には欲望があると考えました。

欲望のまま、みんなが好き勝手に行動すると色々問題が起きてしまいます。

どうしようかと考えた荀子は、人は学習することで後天的に良くなっていくと考えました。

学習すること、つまり教育の力を信じたのです。

何かを学ぶためには、努力と継続が大事になってきます。

そのため、『荀子』には学習・努力・継続に関する言葉が多く残されているのです。

今回の言葉もそのうちの一つになります。

驥は一日にして千里なるも、駑馬も十駕すれば則ち亦之に及ぶ(優れた馬は1日で千里を走るが、遅い馬でも10日走れば千里先に辿り着くことができる)

『荀子』脩身篇

天才と呼ばれる人はあっという間に大きな成果を上げますが、たとえ凡人であっても、日々努力を続けていればいつか大きな成果を上げることができる、という言葉です。

不断の努力が実を結ぶという考え方は、人類普遍の考え方なのですね。

私も、明日は今日よりも成長できるように、ささやかな改善を続けていこうと思います。


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