後見人になったその日から
▼後見人加奈子
-後見人加奈子-
現在、福祉事業に携わり公認心理師として、配置されながら、いとこの後見人という顔ももつ。
これはぴよぴよ加奈子の成長記録である。
▼後見人加奈子の物語
今日も市役所まわり
いとこの後見人になって、まもなく3ヶ月。
終わらない手続きに頭を抱える日々
重度の障害があるいとこは、幼い頃、
母親に捨てられ
祖父の養子となった。
母親はその後、父の違う弟妹を数名産んでいるが、私自身把握していない。
ただまわりに頼まれたのは、祖父の居なくなった後の事。
祖父の葬儀でいとこの産みの母親と顔を合わせるが、決して、今後の息子のことを話す事はなかった。
私が、保護者として
施設との面談、契約を行うようになり、数年経った頃。
施設に一通の手紙が届く。
知らない名前、支払い義務、
弁護士の名前。
これは、詐欺や!
今流行りの詐欺!
それも束の間
ドキッとするような手紙は、
次々と施設に届く。
手紙に記載された0857から始まる
電話番号にかけてみて、ようやく
理解してきたのは、どうやら
親戚らしい、人がなくなり、
いとこが相続人になるという
は?
さらに
相続放棄するには、本人の意思が必要であるが、重度の知的がある
いとこには、できない。
もう、右も左も
前にも行き詰まった状況になる
そうこうしている間に
また、知らない親戚が亡くなる。
うそやん
しかし今度は、プラスの財産がある。
いずれにせよ、後見人の申し立てをして、相続するか、放棄するかしないと、解決出来ないという事で、いとこも誰も知らない誰かの財産をもらうのか、放棄するのかは、置いといて、後見申し立てを行う事に至った。
加奈子の物語である。
▼後見人加奈子誕生
右も左もわからぬまま
裁判所から、取り寄せた分厚い
資料を手にしたのが
3ヶ月前...。
後見人
被後見人
どっちがどっちかわからぬ
そんな素人が、親族というだけで、
始めた事。
『加奈子!後見人になる!』
まわりは、応援する。
ただ、誰もよくわからない。
今考えると、無謀。
でも、神は見捨てていない。
素人が手書きで、なんとか仕上げた書類一式。
今思えば非常に雑な仕上がりだ。
あれが、通ったのだから、
結構、いけるんじゃね?
後見人、結構簡単じゃね?
そう思わせたのが
最後。
地獄の始まりである。
あなたの番ですよと呼び出された
裁判所へ
調査官との面談
貴方にはとても難しい問題ですね。
そう、声をかけられた
そう、今思うと...後見人
加奈子じゃなくてもよかったかも。
そう思わせるほど、3ヶ月後には
血便がはじまるほど難しかった。
しかし、先ほど述べたように、神は見捨てていない。
あなたには、後見監督人(弁護士)がつきますよ。
なので、困ったら相談できるし
聞いてもらえば、教えてくれますよ。
そうして
審判が開始され、無事
後見人加奈子が誕生し
いとこは、無事被後見人となった。
▼財産問題を整理してみる
今回一番頭を抱える問題は
財産問題である。
まず、一つ目の負債
いとこの腹違いの異母弟が亡くなり
その人の負債があるよと、亡くなった先の病院の弁護士から一通。
また、住んでいた市町村の市府民税
払ってよー!
と一通。
計二通の通知が届いた事が始まりである。
それからまもなく、異母弟の
祖父、祖母亡くなりましたよー!
異母弟が亡くなったことで、
本来、異母弟が貰うはずの
財産が、異母兄であるいとこに入りますけどー!
どうします?
いや、こちらとしては、放棄していただきたい。
という弁護士から一通。
合わせて、三通届いたのだ。
まず、いとことの関係性を知るため
弁護士に電話し整理してゆく
次に市役所の支払い義務について問い合わせる。
白紙だった加奈子の頭の中に
点と点が出来始め
結ばれてゆく。
本来この通知を受け取り、3ヶ月以内に、財産を放棄するのか、承認するのかを決めなければならないが、
これが、簡単ではない。
いとこは、重度知的障害があるからだ。
加奈子!後見人になる!
そう発言せざるおえなかった。
そうする事で、まずは
この問題ストップする。
そう、発言すると、
払ってよー!
放棄してよー!が
あーそーですか〜と
三件とも落ちついたからだ。
ここから、後見人手続きに踏み出すべく、裁判所に、資料を取り寄せた。
さて、あなたは後見人制度について、どのようなイメージを持っているでしょうか?
まだ、子どもが小さい頃、障害児•者と成年後見人制度についての講習会があり、同じ保護者とよくわからない制度について座談会がもたれた。
加奈子の息子もまた知的障害があるため、こういった講習会にはよく顔を出していた。
しかし、加奈子は生まれながらにして、めんどくさがりな性分。
よくわからない、めんどくさそう‥
『選挙権なくなるらしい』
※いまは、選挙権あります。
‥。
めんどくさそう
この一言に尽きた。
この頃は学ぶということを、全てめんどくさい。
と、避けていた。
私、加奈子は身をもって学ぶが性に合っているので、あろう。
長女、次に長男が生まれて、状況が変わったからだ。
長男に、発達障害と知的障害があるとわかってから、障害児の子育てを通し、様々な失敗体験
成功体験を繰り返し。
学んだ。
身をもって。
それが、自信となり
福祉事業に携わり、事業や
制度について、学んできた。
そんな加奈子なら、後見人にだってなれるわ。
めんどくさいと、考えていた後見人制度について、身をもって学び出したのである。
さて、問題は、後見人になってからだ。
そこから、3ヶ月以内に
財産を放棄するのか、承認するか決定しなければならない。
しかしながら、加奈子では
解決できるはずはない。
その為、弁護士探しの旅へ出る事になりますが‥
後見人には、初回報告という後見人になってすぐにやらなければならない仕事がある。
この期間は、就任後一ヶ月程度
まずは、こちらが優先となる。
▼後見人の心構え
裁判所へ初回面談時。
後見監督人との初回面談時。
必ず言われるのが、
被後見人の財産は、貴方のものでは無いですよー。
だから、貴方の意思で
勝手に使う事は許されんよー。
当たり前です。
しかし、そう言われると聞きたくなるのが、そんな人居るんですか?です。
います。
そして、調べたらすぐ出てくるよ〜
めんどくさがり性分は、調べる事はしませんが、結構いるとだけ聞いた。
そもそも、今回の問題に後見監督人がつくという意味は、いとこ自身の財産が多いから。
である。
加奈子が、後見人となり
無事独り立ちするまでの
後見監督人。
もちろん、不正や間違いがないか、そんなところも、監督するのであり、
現在の財産の問題そのものを
解決する弁護士ではない。
利害関係になるのでね。
そう言って、この財産問題については、これから弁護士を探す事になりますから、準備しておいてください。
後見監督人から、そう言われると
次に、初回報告書の作り方、考え方について、学ぶ。
この頃、ちょうど長女が大阪のロースクールに通う事が決まっていたため、勉強がてら、同席してもらう。
まったくの素人の後見人ぺーぺーの私に、次から次へと課題が言い渡されるが、メモを取るだけで、必死である。
次第に、長女がそのメモよこせと
メモをかわりに取り出す。
頼もしくなった。
やるべき事のメモを取るだけで、
どっと疲れた初回面談。
どう見ても、素人のぺーぺーの加奈子が娘を連れて来た経緯をカクカクシカジカ話すと、なんと、後見監督人は娘と同じロースクール出身と言う事がわかり、二人は意気投合する。
後見監督人は、娘に興味を抱き、
どこの大学出身か?
次々と質問した。
完全に置いて行かれた。
さらに、優秀な方が居て安心しました。
と、ぺーぺーに言葉を投げかける。
加奈子は!?
加奈子には‥
▼後見監督人
尚且つ、この後見人の仕事ぶりを見て、貴方では、難しいと判断した場合には、後見人チェンジー!
になるよー!
と投げかけられた。
完全敗北の帰り道
加奈子だって、後見監督人に褒められたい!と不純な動機が浮かびつつ、
帰路へとついたのである。
▼後見人の仕事初回報告
初回報告とは、いとこ(被後見人)の財産、今後の収支予定
これから、問題となる
財産について現状を裁判所に報告する事である。
書類作成とあわせて、必要書類の取り寄せが始まった。
異母弟祖父には、土地
異母弟祖母には、金銭
異母弟には、負債
この詳細を調べるため、相手方弁護士に問い合わせ資料をもらう。
異母弟祖父の土地、建物の登記簿を出す必要があり
法務局へ
ずらりとある土地を一つ一つ取り出すと、収入印紙5000円ほどかかった。
また、異母弟、異母祖父母との関係性を証明するための書類
戸籍謄本が必要となるが、
いづれも、父と異母がともに亡くなっている事も記載されていなければならない。
各地にある戸籍謄本を取り寄せ奮闘。
生まれてから亡くなるまでのもの。
それを、戸籍を追うと言う
初めて聞いた言葉に
キラキラ目を輝かせたのも束の間。
初回報告書作成は、一番嫌いな
めんどくさい作業なのだ。
手書きは、ちょっと..今後のためにも、パソコンで作成と言われ。
ぺーぺーは、裁判所のホームページから、財産目録、収支予定表、初回報告書セットを探すだけで苦労する。
頭にクビの文字が浮かびながら..
Gmail開設後
後見監督人とのやりとりが始まった
文字の書き方。
順番、事細かな、後見監督人の指導のもと、めんどくさがりなぺーぺーは、褒められたいという
不純な動機を持ちつつ頑張る。
そりゃ今から考えたら
後見人になる!と言って
独学で提出した適当な書類を
後見監督人も当然目にしている
こりゃ、指導もんだと思ったに違いない。
それから後見監督人と待ち合わせたのち、いとこの施設へ訪問。
被後見人となった、いとこと面談。
施設職員と今後の金銭管理について、話合いがもたれた。
ところで、いとこは、自分のおもいを伝える事が難しい。
そもそも、後見人制度申し立てのために、初めて専門の病院に行った。
これまで、いとこは発達検査など受けていない、特定の病院も受診していないという事で、他市の専門の病院へ事前予約し、発達検査を受けにいく事になったのだ。
医師からの診断書は、後見人申し立てで必要である。
知的は、二歳児程度であった。
そんな手続きを経て
以下にさらに、初回報告と同時進行の手続きを書き出す。
もう、これだけで、目が回る思いだ。
銀行では、後見人になった事で、
手続きが必要となる。
これから預貯金を引き出す時は、
『被後見人の後見人加奈子ですよー。』
で、預貯金の出し入れができるようになる。
この時、誰も知らない
通帳が存在しないか等、
調べてもらう事を忘れては、いけない。
次に市役所まわり、年金、保険..
後見人に手続きの書類が郵送されるよう、手続きが必要。
その全ての手続きに
後見人登記簿(登記事項証明書)が必要で、最初に取り寄せたのが、東京法務局である。
ここに、加奈子が被後見人の後見人ですよー
という、登記がなされているため、
この書類を取り寄せるのだが、使える期間は、三ヶ月。
この三ヶ月の間に、なんとしても全ての、問題を片付けたいところだ。
いや、無理なんだけどね。
後見人となり
金銭、頭、身体を使い
心もすり減る。
何故、後見人となったのか
ここまでするのかと、問われると理由は、色々とある。
ただ単に頼まれたから
だけでもない。
そもそも、いとこは、財産なんて持ってても意味がない、施設に居ながら、施設で金銭管理されていた頃から、いとこには、自由に使える金銭はない。
今も昔も勝手に自身の財産を使うことができない状態である。
何故、そんな彼に後見監督人がつくほどの財産があるのか、それは
今後解き明かされる事となる。
私は、こうして、いとこから学ぶ事は、多い。
何故なら、福祉従事者である事に加えて、障害がある息子がいるからである。
そして、何より
50を超えた
年上のオッさん(いとこ)が愛おしいからである。
なかでも施設とのやりとりでは、苦戦した。
これまで、金銭管理を施設にお願いしていたため、これまではもちろん、これからの金銭の流れを把握した上でのルール作り、そして、裁判所に提出するための書類を施設から集めるのに、何度もやりとりを交わす。
申し訳ない程に..
こうして、書類集めに思いのほか、時間はかかったが、
無事提出期限以内に
初回報告を終える。
後見監督人は、言った。
これは、本当に大変だったと
思います。
なかなか例を見ない、問題を抱えているので、書類の作成も大変だと思います。
この問題がなければ、ものすごく簡単で、屁みたいなもんですよ。
屁と言ったかどうかは、忘れたが、
本当よくやってます。
加奈子。
そう思えた。
初回報告を終え、次に取り掛かるのは、いよいよ財産問題である。
▼後見人基本的な仕事
忘れてはいけないのは後見人としての本来の仕事。
これまで抱えている
財産問題の解決は
もちろんだが
基本的な後見人の仕事は
被後見人の財産管理である。
被後見人は、施設で生活しており
施設が利用料等
被後見人の通帳から引き落とすため
後見人加奈子自身、被後見人のお金を引き出す事はほぼ無い。
日々の収支を把握するため、定期的に通帳記帳し、施設の請求書、領収書等、確認。
必要なら、連絡を取る。
利用料に間違いがないかチェックし、アプリに通帳の動きと詳細を入力後、プリントアウトしている。
現在、使っているアプリは
とてもシンプルな物を使っている。

このアプリの不便な点は、印刷機能が無いため、スクリーンショットを使ってプリントしている点
収支が少ない被後見人の場合には、
使いやすいが、やはり印刷機能が無いため、収支が多くなるとA4サイズ一枚にプリントアウトする事が難しい点。
※後見制度専用のアプリは無い為
シンプルな内容のものを選んだ。
通帳の残高は反映されないので
収支のみを入力している。
初回報告がおわり、2回目の報告に備えて着々と準備中。
さて、初回報告を終えてわかった事。
被後見人の収支は毎月数千円のマイナスである。
それでも、被後見人は
年金と預貯金だけで、施設で生活し、今後も困る事はない。
もちろん、一昔前までは、この年金のみで生活できていたはずだ。
近年、施設の利用料、食費などの値上げで、毎月数千円のマイナスとなったようだ。
だが、生活保護を受けず
重度の障害がある、被後見人が生活できているのは、亡くなった祖父のおかげである。
確かに被後見人は
毎月一万円の小遣いも
自由に使えない身。
施設が手配した時だけ
外出でき
余暇を楽しむ。
使いきれないほどの財産が
今後必要か?と問われたら
必要ないだろう。
だが、祖父は
きっと被後見人が一生、困らないよう、この財産を準備したんだろうと思う。
後見人加奈子の祖父は、被後見人にとって祖父であり、戸籍上、養父である。
いとこの後見人になって
そんな背景を知る事ができ
無口だった祖父のおもい、
そんな祖父の偉大さが
わかった。
だから、この財産を後見人加奈子が守りたいと思う。
これから、この財産は
支援信託に預ける事になる。
後見人加奈子もまた
障害がある
息子の母である。
被後見人を見て
息子に願う事は
自分で勝ち取れ!自由である。
自分で稼ぎ
自分で使う
自分で計画し出かける
自由である
それが出来る子に
育てた。
中度の障害があるが
障害者雇用枠で
稼ぎ。
ひとりで
計画し出かける。
それが出来たのは
息子が貪欲という事に尽きる
遊びたい!
お金が欲しい!
これが何より
働きたいになるのだ。
後見人加奈子は
自由がない被後見人を見て育ち
自由をどうすれば
手にする事が出来るか
考えた。
息子を成長させるしかないのだ。
だが、この自由を
維持するのは
人間一生成長!という
課題なのだ。
施設に入らずに
生活する。
金銭管理、健康管理を自ら行う。
困った時助けを求める事が出来る。
福祉制度を利用しながらも
これらは一生の課題である。
▼養父が亡くなった
そもそもこの問題に取り掛かる前に、我々は一つの問題にぶつかっていた。
数年前、いとこの養父が亡くなった。
それは、私の祖父でもある。
祖父は、しっかり者で
ひとりになった私の母の事も案じて、
小さな家を買った。
そこで、母は、実の妹、祖父と一緒に暮らす事となる。
妹もまた重度の知的障害があった。
俺がいなくなったら、このまま
お前が住んだらいい。
残った子の事をたのむわな。
残った子とは、いとこや
障害がある妹の事である。
しかし、先に妹が亡くなり
続いて祖父が亡くなった事で、
この家の問題が出てきた。
祖父名義の家の名義変更問題である。
通常なら、家族間の話し合いで、
二人の面倒をみてきた人が、そのまま住むなら、残ったきょうだいが納得すれば、相続放棄して
名義変更もスムーズにいくはず
しかし、いとこには、重度の障害がある。
そのため、後見人申し立てが必要であった。
しかし、法律は、そんな簡単にはいかない。
後見人は、被後見人の事を一番に考え、行動しなければならない。
被後見人の利益になる事は、放棄する事はできない。
無慈悲な制度でもある。
残った方法は、この家を売って
財産をわけるのか
いとこに母が代償金を支払い
この家に住むか
それとも...である。
しかし、自分のお金を
そもそも自由に使う事のできない
いとこに、これ以上の財産が必要なのか...
疑問は、残る。
▼弁護士探しの旅
後見人になり、初回報告の後にとりかかったのが、財産問題を解決してくれそうな
弁護士を探すという事。
弁護士探しの旅と記しているが、この時は、簡単に決まると思い
娘に都会の弁護士を探すように進められたが、、
近場がいい!と
自宅周辺の弁護士をあたってみた。
経歴は、京大出身の弁護士さん
申し分ないやん
そして、初回無料。
この無料の範囲である程度決めたい
後見人加奈子。
それが私の任務だ。
簡単にこれまでの経緯を話すると
弁護士さんは
こう述べた
代償金を支払ってもらい解決できるのか相手方弁護士に確認してください。
と、
次回に持ち越し課題となる。
しまった。
無料じゃなくなる。
後継監督人に相談し、この後の対応を確認する。
ミッション1 見積書を手に入れる
ミッション2後見監督人と連携が取れるか?の確認を行う。
という任務を追加される。
電話確認すると、、
ミッション1については、契約に至れば書く。
ミッション2について、連携するつもりはございません。
話は、代償金を払ってもらい
解決できるか。
そこまでは、とても良い案だった。
もしできるなら、私(弁護士)ではなく、後見人ひとりで出来る事。
と、これはどうなんだろう。
あーそーですかー
じゃあこっちでやりますわ
って言って良いものかも
加奈子には、わからない。
そもそもだ
後見監督人?
それは弁護士ですか??
必ず皆、口にする
決まって加奈子は笑顔で答える
そうです。
と、弁護士の世界を少し垣間見る
この弁護士とは粘りに粘り
見積書をもらいミッション1クリア
連携が取れない
問題外である。
加奈子は、板挟みはごめんだ
という事で
次に当たってみる。
▼少し都会へ出てみる
後見人になり、財産を放棄するか
承認するか猶予は3か月
あまり時間がなくなってきた為、次の弁護士事務所を探す。
娘の言葉が頭をよぎる
ママ都会の弁護士を探さなあかんで
‥
少し意識して
タイトルにあるように
少し都会によってみる
自宅から車で約30分
まだ娘の言葉に抗うが
新しいビル
綺麗なオフィス
初回の電話で、事前に聞き取りがあった。
なるほど
初回面談に時間はとらせない
対応は良い
担当弁護士は
またも京大卒
次こそは!と意気込む
何度も同じ内容を説明するうちに
加奈子も後見人として、成長してきた。
被後見人との関係性
財産についての説明
ただ、弁護士探し
2回目から意識したのは
都会よりであることに加えて
後見監督人と連携が取れるか
相続問題と後見制度について、詳しいかということ。
加奈子は無駄足は踏みたくない。
お約束の言葉、後見監督人?
それは弁護士ですか?
と言われるが
笑顔ではいと答え
あなたは、どうしたいか?と聞かれる
どうしたい?
わからんから、聞いとる
解決したい
それだけや
そもそも、後見人がやりたい事は
楽して解決したい。
だが、、、
被後見人にとって
一番いい方法を考えるのが、後見人の仕事。
となると
それを考え導いて欲しいのが
本音である。
ざっと説明し
弁護士は次にこう述べた
これは、放棄でしょう
何があるかわからない
財産。
他の負の財産もあり得るでしょう。
被後見人は、これだけ預貯金があり
50代半ば
残りの人生を考えても
十分生きていく財産を既に持っているので、今回の遺産については
不必要でしょう。
そんな簡単に放棄できるんですか?
弁護士は、こう答える
できるでしょう。
‥
見積もり書をもらい一度後見監督人と話するため、席を立つ
あ、相談料支払いお願いします。
えーー。
無料じゃないんかい
無料って書いてた気するが、
初めに確認するべきでした。
5000円支払い
高い勉強代を払う。
すぐさま、後見監督人に報告すると
その人はダメだー!!!
後見制度の事をひとつも
わかっていない!
財産が十分にあるから
いらない?
そんな事を言ったんですか!?
もう
監督人ブチ切れである。
えぇ‥そうだと思いましたよ。
別の所探してください!!
了解致しました。
そうして、弁護士探しの旅は
難航を示す。
▼期間伸長手続き
次を探せ!
そんな後見監督人からのミッションをうけ
後見人加奈子の弁護士探しの旅は、難航する。
いよいよ、財産の放棄、もしくは承認する期間の猶予が近づいた
残念ながら
ここで、伸長手続きをとることになる。
ここで、ストレスマックス
全てうまくいかない
うまくいかない為
手続きが増える
このままでは猶予期間3か月は無情にも過ぎる。
そりゃそうだ、後見人になり
初回報告を経て、弁護士探し、
猶予3か月間。
同時進行は無理だったのだから
次は伸長手続き
また、この手続きのための
書類に加え
戸籍を追う必要がある。
他府県に渡る戸籍を
市役所から、取り寄せる
加奈子はこう思う
やたらめったら戸籍を引越しすなと
これだけで、時間がかかるため
速達便で送り、速達で返却してもらう準備をする。
全ては、裁判所に3か月以内に提出するため。
タイムリミットはあと数週間
伸長手続きの書類には、
収入印紙800円
切手450円が必要
後見人になって、どんだけ買うねん
収入印紙と切手
裁判所のホームページより
伸長手続きに必要な書類
以前から戸籍を追っているが
戸籍を取り寄せる際には
小為替たるものが、必要。
人生初小為替を郵便局で買った。
人間死ぬまで勉強である。
全ての書類が揃い
異母弟の最後の居住地の裁判所へ
書類を送り
返事を待つ
さて、次のミッションは
弁護士探し
ネットを活用し
探す。
都会よりであることに加えて
後見監督人と連携が取れるか
相続問題と後見制度について、詳しいかということを重点に置く。
ここで、さすがの加奈子も
考えた。
裁判所に提出するための
書類‥
その書類を作成する弁護士
裁判所の合格を勝ち取る
弁護士が必要なのである。
その為には、異母弟の財産の調査が必要であると。
財産を放棄するにも
承認するにも
書類には、根拠が必要なのだ。
と言う事で、以上の事を
全てをぶちまけ
電話で問い合わせする。
3件目、、
あなたの期待にお応えする事は
当方では、致しかねます。
はぁ?
断られた。
ふまちまけたら、断られた。
断るとか
あるの?
いやいや、出来ます。
って言って
出来ないよりいいか
正直でいい
ここで、何かの糸がプチンと切れたのである。
もう、少しオブラートがいいな
▼続く弁護士探し
電話問い合わせで
断られた事がきっかけで
いよいよ
都会へ繰り出す
都会と言っても
まだ娘のいう
都会ではない。
それでも車でI時間
しかしながら、電話での問い合わせの際に、手ごたえを感じた
後見人制度について、簡単に
財産を放棄できない事
根拠がある書類を作成する事
この点について、理解してくれているからだ。
例え、数千円であっても、
被後見人の財産になるならば、承認しなければならない。
ただ、弁護士費用と照らし合わせ
プラスになるかどうかだ。
こちらの弁護士事務所
かなり親身になってくれた。
人柄が良かった。
ただしかし‥
もう一度財産問題を整理してみる
負の財産がある異母弟
一方で、異母弟の祖父母に関しては、プラスの財産がある。
異母弟の祖父は土地
異母弟の祖母は現金
今回調査しなければならないのは、
この異母弟の負の財産である。
負の財産が承認後に出てきてしまった場合。
最悪、マイナスの事態を招きかねない
調査しマイナスになるようなら、
放棄。
調査してこれ以上、負の財産が無いとわかれば、承認の手続きに入る。
これまで、相談した弁護士からは
調査すると言う言葉は聞けなかった。
そして、重要な後見監督人との連携は取れるかについては、
きっとしないといけないでしょうし
こちらも、したいと思う。
との返事をいただけた。
しかし...今回の弁護士さん
プラスの財産を調査する経験は
豊富だが、マイナスの調査をした経験がなかった。
さらに、この複雑なケースは
これまで無い。
と言う事で、弁護士費用に頭を抱えたのだ。
時間✖️20000円
という
結局いくらかかるかわからない
料金設定に
後見監督人から
はっきりした金額を
提示してもらうよう
ミッションをもらう。
最低50万円はかかると思います。
キープしましょう
後見監督人の言葉に
そうですよね。
前回から、加奈子の中の
何か糸が切れた。
これはいよいよ覚悟を決めなければいけない。
▼弁護士探しのポイント
ポイント1
弁護士探しは財産問題や後見制度について詳しいか
そして、一番のポイント
都会である
これは偏見もクソもない
どこの出身か学歴も一切関係ない。
人柄!!
都会の人柄の良い人を探せである
もう一度財産問題を整理してみる
負の財産がある異母弟
一方で、異母弟の祖父母に関しては、プラスの財産がある。
異母弟の祖父は土地
異母弟の祖母は現金
今回調査しなければならないのは、
この異母弟の負の財産である。
負の財産が承認後に出てきてしまった場合。
最悪、マイナスの事態を招きかねない
調査しマイナスになるようなら、
放棄。
調査してこれ以上、負の財産が無いとわかれば、承認の手続きに入る。
弁護士は人柄
負の財産がある異母弟
一方で、異母弟の祖父母に関しては、プラスの財産がある。
異母弟の祖父は土地
異母弟の祖母は現金
今回調査しなければならないのは、
この異母弟の負の財産であるが
弁護士探し当初から、後見監督人よりもう一つミッションを与えられていた。
祖父の遺産だけを
破棄する事は出来るか?
聞け。
当然ながら、無理です。
と答えは返ってくるのだが、
これを聞くや否や
誰がそんな事聞くんだ!
本当にその人は
弁護士か!
自分で調べたらいいだろ!
その人は、イケズだ!!
弁護士じゃない
だのなんだの
確かに
この問題。
そもそも、異母弟が本来受け取るはずの遺産相続
異母弟が亡くなったため、
異母兄の被後見人が受け取る権利をまるっと持っただけで、
本来祖父母の相続を
承認するのも
破棄するのも
権利があるのは
異母弟なのだ
という事を娘から
学んだ。
ただ、異母弟は
直前まで、不在であり
行方不明の状態だったため
不在者財産管理人が
異母弟にかわって、遺産分割協議を行なっていたが
その協議の最中に亡くなっていた事が判明したのである。
一か八か
出来るなら
伸長手続きも含めて
祖父母それぞれの財産を
破棄、または承認する事が
できるのか
できないか?
という
わかった上での
後見監督人の問いなのだ
と、後見人加奈子は理解した。
なぜ都会がいいのか?
結局
経験豊富である
それに尽きた
手始めに弁護士を探す
ポータルサイトで
相続、後見人制度について
詳しそうな
弁護士事務所を
検索する。
都会の弁護士事務所であるという事
さらに問い合わせで、詳しい内容を
聞いてくれるか
財産問題については詳しい事務所は多い
しかし、後見制度について詳しいか
また経験があるかが重要である。
そして、初回無料か
後見人としては、重要な点である。
以上の事を学んだ。
▼ダメな弁護士事務所とは
弁護士探しの旅
5件目の事務所は
電話での問い合わせの際
詳しい内容を聞かない
予約日時の約束のみ
初回30分無料の
弁護士事務所に当たる
電話の問い合わせで
事情を聞かない
となると、初回面談で説明だけ
で30分かかるわ
いくら詳しい弁護士事務所であっても、これは無理だ。
後見監督人の言葉が頭をよぎるため、
予約してみたものの
キャンセルの電話を入れた。
すぐさま、次の弁護士事務所へ問い合わせを開始
全ての要件を満たす弁護士事務所に
出会ったため、後見人加奈子とうとう都会へと繰り出す。
▼ポイントを掴みたどり着いた弁護士
とうとう娘の言った通りになった
ここまで抗ったが
結局
ここまでやってきた
電車に揺られ
1時間
高層ビルに囲まれた
都会の真ん中で
Google map頼りに
弁護士事務所を探す
▼ぴよぴよ後見人都会へいく
ママ都会の弁護士を探さな!
あの言葉通り
後見人加奈子は今
まさに
都会にいる。
初回面談で
いつものやりとりを行う
6回目。
複雑な内容ですね。
6回目の返答。
後見監督人、その方は
弁護士ですか?
これも
6回目。
はいと笑顔で答えるのも
慣れたものだ。
もう、話の流れはわかっている
被後見人の亡くなった異母弟の
財産の調査が必要。
着手金11万です。
調査し、財産を放棄する場合は
5万。
で見積書を出します。
いかがですか?
は!!!
早い
今まで何やってたんだーーー!!
なんで、もっと早く
都会に出なかったんだ
初回面談で、とんとんと話が進み
これまで、頭を抱えてきた弁護士探しの旅が、都会に出て圧倒的な速さで解決した。
この問題は複雑ですね。
頭を悩ます弁護士も多かった。
初回面談の時間は長く
毎回
疲労困憊だった。
やはり、経験値が違うのか‥
初回面談が終わり、後見監督人に報告を入れる。
話の理解が早くて、もう、あっという間に終わりました。
これまで、探しましたが、今回の弁護士の話を聞いて、後見人はどうしたいですか?
もちろん!このまま話を進めていきたいです!
では、そうしましょう。
と、その前に!
裁判所宛に連絡票を書いて見積書を添付しなければいけません。
裁判所への連絡は
連絡票で行います。
後見監督人がいる
加奈子の場合、連絡票を作成し
後見監督人の許可を得て裁判所へ提出します。
最初から、都会に出りゃ話が早かったが、そうでもないのは
この連絡票。
何件もまわり、見積書をもらい
吟味し、決めた!という
必要があるからだ。
後見監督人の役目は、加奈子が独り立ちできるように
監督する。
今後、トラブルが出てきた場合には、また弁護士探しがはじまるが、
すぐに決めるのではなく、吟味せよ
という事を加奈子は理解した。
こうして、後見人ぴよぴよの加奈子は
鶏へと成長を遂げる。
▼弁護士との契約
弁護士探しのポイント
を経て、出会った都会の弁護士
ポイントの中で、一番大切な点
1後見監督人との連携はとれるか
もちろん取れる
2異母弟の祖父の遺産だけ、放棄できるかについて
それは、できないと思う。
できるんだったら、こちらも
知りたい。
なぜなのか、確認していただきたい。
というパーフェクトな返答である
弁護士というキラキラした世界の裏側の、どろどろとした暗闇に陥っていた加奈子。
この言葉が
真っ黒な部分に晒されていた加奈子を救ってくれたのだ。
大阪弁で
大きな声で
みなさんに伝えたい
ほんまに弁護士
千差万別やでーーー
いやほんと
人柄はもちろん、料金から、じゃあこうしましょうよと結果まで変わる。
これは、何も知らずに
すぐに決めるもんじゃないと
勉強しました。
さて、この頃
加奈子の元に伸長手続きの
審判結果が、届いた。
亡くなった被後見人の異母弟の伸長手続き審判一通
亡くなった被後見人の養父の伸長手続きの審判一通
ただ、亡くなった被後見人の異母弟の祖父母のみ
受理されたまま今も
結果は届かない。
いずれにせよ2件の相続問題についての伸長手続きは、無事事なきを得て
三ヶ月間の期間伸長となった。
▼これまでのあらすじ
負の財産がある異母弟
一方で、異母弟の祖父母に関しては、プラスの財産がある。
異母弟の祖父は土地
異母弟の祖母は現金
今回調査しなければならないのは、この異母弟の負の財産である
弁護士探し当初から、後見監督人よりもう一つミッションを与えられていた後見人加奈子。
祖父の遺産だけを
放棄する事は出来るか?
聞け。
当然ながら、無理です。
と答えは返ってくるのだが、
これを聞くや否や
誰がそんな事聞くんだ!
本当にその人は
弁護士か!
自分で調べたらいいだろ!
その人は、イケズだ!!
弁護士じゃないだのなんだの
確かに
この問題。
そもそも、異母弟自身が
本来受け取るはずの
遺産相続なのだが
異母弟自身が亡くなったため、
異母兄の被後見人が受け取る権利をまるっと持っただけで、
本来、祖父母の相続を
それぞれ
承認するのも
放棄するのも
権利があるのは
異母弟なのだ
という事を娘から
学んだ。
ただ、異母弟は
直前まで、不在であり
行方不明の状態だったため
不在者財産管理人が
異母弟にかわって、遺産分割協議を行なっていたが
その協議の最中に亡くなっていた事が判明したのである。
一か八か
出来るなら
伸長手続きも含めて
祖父母それぞれの財産を
放棄、または承認する事が
できるのか
できないか?
という
ある程度、無理かな?と
わかった上での
後見監督人の問いなのだ
と、後見人加奈子は理解した。
▼期間伸長手続き
いちかばちか
異母弟の祖父母それぞれの
期間伸長手続きを行う
すると、時間はかかったが
追記提出書類が届いた。
書類の一部はこう問われている
亡くなった
被後見人の異母弟、
その異母弟自身が
祖父母の財産が自身に相続される事を知っていたのか後見人加奈子は知っているかー?と言うことだ。
後見人加奈子にはわからない。
そもそも亡くなった異母弟を加奈子は知らないのだから。
しかし、決定的であるのは、
遺産分割協議中
不在者財産管理人がいた事。
そして‥
1異母弟は行方不明であった
2遺産分割協議中に亡くなっていた
という事。
この追記提出書類が送られてきて
後見人加奈子は
感触を覚えた。
これは、もしかすると
もしかするかもしれないと
▼審判が下った
追記提出書類を記載し
亡くなった異母弟の最後に住んでいた他府県の裁判所にもう一度提出
約1ヶ月経った頃
審判が届く。
意を決し、封をあける
何度も弁護士に
尋ねた
あの問い
毎回、問うたびに弁護士は
後見人加奈子に
こう言い放った。
▼弁護士 じーさんばーさん
それぞれの財産の承認•放棄?
そんなもん無理だ!
鼻で笑い飛ばした。
しかし、期間伸長手続き
祖父母それぞれ
3ヶ月伸長できた!
やはり、弁護士は都会の人柄の良い弁護士を選ぶべきと
後見人加奈子はまた
あらためて、痛感したのだった。
ただしかし、書類を提出し、審判が下り結構な時間が経ちましたよ
まもなく、3ヶ月になろうとしている。
ぼやぼやしてたら、また期間伸長期限切れるやないか。
弁護士という職業は
時間との戦いである事を知る。
さて、期間伸長期限まもなく3ヶ月
この期間内に、祖父母それぞれの
財産を承認•放棄できるのか?
後見人加奈子の目標はこうだ。
被後見人の異母弟にかわり
1祖母の財産を承認する
2祖父の財産を放棄する
期間伸長手続きが
出来たってことは
出来るのだろうか‥
都会の弁護士の腕にかかっている。
ただ、この問題は
現在進行中に加え
かなり内容が複雑な事から
方向性は、今後決まってゆく
ただ、後見人加奈子が
今回学んだ事は、
弁護士探しのポイント
さらに加奈子自身が学び成長し、弁護士に伝えられるようにならなければ、ならないという事を学んだ。
弁護士という職業柄、相談はひとつではない、分厚い情報を隅々まで読み込んでいる訳でもない。
前回話した内容を全て覚えている訳でもない。
依頼人がどうしたいか
確認し、できるか出来ないかである。
先生、こんな事書いてあるけれど
これはダメなんですか?
それを自ら気づいて伝えて
初めて気づく事もある。
知らないでは、そのまま終わってしまう、そんな危うさに気付いた。
この問題が解決すれば、
本来の基本的な後見人の仕事に戻る。
加奈子が落ち着くのは
後少し時間が必要だ。
