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#113 「007/慰めの報酬」を語り尽くす / コヨイチ


※この投稿はYouTubeで配信中の「今宵1本の映画 - コヨイチ - 」での音声をダイジェストで書き起こしたものです。

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ラフランス:
はい、「今宵1本の映画 - コヨイチ - 」始まりました。今回もよろしくお願いします。

ルーク: よろしくお願いします。

ラフランス: ルークさん。……早いんじゃないですか?

ルーク: 早いんだよね。やる気を出させていただきました。

ラフランス: どうしたんですか? めちゃくちゃ早いですよ。

ルーク: コメントが大事だよね。コメントに奮い立たされるというか。「早く頑張んなきゃな」みたいな。

ラフランス: なんかもはやYouTuberじゃないですか(笑)。コメントで「俺はもうすぐ戻ってきたぜ」みたいな。かっこいいですね。我々の配信もなかなかそこまで来ましたか。

ルーク: そうなんですよ(笑)。


『カジノ・ロワイヤル』の直後から始まる続編的な作品

ラフランス: 2008年の作品ですね。『カジノ・ロワイヤル』から2年後ということで、割とショートスパンでやってます。映画の内容自体は前作の直後ということで007シリーズでは珍しい(初めて?)続編という位置づけになってます。あらすじは、
「何者かの陰謀で愛するヴェスパーを亡くし、その復讐を誓ったボンド。彼はヴェスパーを操っていた男を捕らえ、真相を究明すべく尋問。そして彼の背後には世界中の有力者や法執行機関をも取り込む巨大組織が暗躍していることを知るのだった。調査のためまずハイチに向かったボンドは、カミーユという謎めいた女性と出会い、巨大組織の幹部ドミニク・グリーンの存在を突き止める……」というお話です。

ラフランス: 『慰めの報酬』というタイトルは、小説『ユア・アイズ・オンリー』収録の短編から取られています。ただ共通点は「慰めを失うと他者への思いやりも失われる」というテーマのみで、物語はほぼオリジナルです。
あとこれ、ダニエル・クレイグは前作より筋肉量を抑えて、持久力重視のトレーニングをしたらしいですよ。確かに今回、少し痩せてるんですよね。

ルーク: ああ、言われてみればそうだね。

ラフランス: 衣装も今回から「トム・フォード」に変わっています。よりシャープで現代的な印象を目指したそうです。
アクション面では『ボーン』シリーズのダン・ブラッドリーが参加していて、リアリティとスピード感を重視しています。
興行収入は約5億8960万ドルで、当時はシリーズ歴代最高を記録した作品でもあります。


お馴染み「ガンバレルシークエンス」は映画のラストへ

ラフランス: 今回のガンバレルはどうでした?

ルーク: 今回はなんと「最後」なんだよね。前回はなくて、今回はラスト。
僕は何度も見たんだけど、歩いて正面を向く時、本人の左肩(観客から見て右)が上がってるんだよ。「右肩上がり」を意味してるのか、それとも自分自身の過剰な演出を反省して、制作陣に責任を向けてるのか……。
あと、これサングラスしてへん?

ラフランス: いや、してないでしょ(笑)。照明の問題じゃないですか?


小粒な適役と全日本人(!?)が大好きなオルガ・キュリレンコ

ラフランス: 今回の敵はドミニク・グリーン。マチュー・アマルリックが演じています。あと、ザビエルみたいな頭のエルビス。

ルーク: ドミニク・グリーンはあれだね。あの、たけし軍団にいたよね。

ラフランス: 誰のこと言うて……あ、ダンカンバカ野郎ってことですか?

ルーク: うん。もうダンカンにしか見えなかったからね。ちょっとね。
あとね、僕の前の会社の「金型担当」の人にもそっくりなんだよ(笑)。だから悪役だけど少し親しみを感じちゃう。エルビスは思わせぶりに出てくる割に、ずっこけてズラが取れるだけというね。全体的に敵は少し弱いかな。

ラフランス: 今回のボンドガールは、カミーユ役のオルガ・キュリレンコと、ストロベリー・フィールズ役のジェマ・アータートンです。

ルーク: オルガ・キュリレンコは、全日本人が好きな顔だよね。影があって、深みがある。フィールズの方は可愛いけど、使い方が雑で可哀想だったかな。

ラフランス: 本当にそうですね(笑)。わかります。

ルーク: アメコミチックな顔立ちとは違って、日本の作家が描くイラストのような、日本人が好むタッチの顔なんだよ。陽気すぎないというか、どこか影があって深みを感じさせるところがすごくいい。

ラフランス: 彼女が演じるカミーユはボリビアの諜報部員という設定ですが、オルガ自身はウクライナとロシアの血を引いているんじゃないかな。本来はもっと色白のはずなんですけど、今回は南米人の役だからか、かなり小麦色の肌で出てきます。

ルーク: きっと日焼けサロンに通ったんだろうね。劇中で彼女の背中にひどい火傷の跡があるシーンがあるけど、あれも特に詳しい説明はないんだよね。

ラフランス: メドラーノ将軍との過去を暗示しているんでしょうけど、確かにさらっとしてましたね。今回のカミーユは、これまでの「おちゃめなボンドガール」路線ではなく、エヴァ・グリーンともまた違う「強い女性」のラインで行きたかったんだなというのは伝わりました


2人の映画まとめ感想

ルーク: 学びがあったのは、「復讐」は本当にくだらないということ。
そしてこの映画は日本人にヒントをくれている気がした。日本には資源がないと言われるけど、実は「勤勉な日本人」という資源がある。他国が日本を有効活用しようと思ったら、国民に気づかせずに占領して、労働力を資金に変えていく……そういう国家間の恐ろしい思惑を深読みしてしまう作品だったね。

ラフランス: 背景にあるリアリティ(ボリビアの水資源問題など)が分かると、当時より今のほうが面白く感じますね。
あとは、やっぱり『カジノ・ロワイヤル』と間を空けずに「前後編」として見るのが正解だと思いました。ヴェスパーへの気持ちに決着をつけるボンドの悲しさがより伝わります。

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