見出し画像

暮らしの森|森の住人台帳『こだま帳』|森の管理人

最近、森を訪れる足音が
少しずつ増えてきました。

新しい方にも、
森の仲間たちのことが伝わるように
一人ずつ、記録を残せたらいいな。

そんなことを考えていた、
ある日──


森を歩いていたら、
一冊の古い本が落ちていました。

表紙には『こだま帳』と書かれていました。
開いてみると一行だけ。


『本の住民を記録します』


そして、こだま帳の中には
小さなメモが添えられていました。


「記録を残す人へ」


誰が置いていったのかは分かりません。
けれど、不思議と持ち帰らなければいけない気がしました。

──私は森の管理人。

この世界から『暮らしの森』を開き、
その中で暮らす住民たちを見守り、
物語を記録しています。

私は『暮らしの森』を開き、
その上へこだま帳をそっと重ねてみました。

すると不思議なことが起こりました。

閉じたままのはずの「こだま帳」が、
ひとりでにページをめくり始めたのです。

風もないのに紙が揺れ、白紙だったページに少しずつ文字が浮かび上がっていきます。

ページが進むたびに、住民たちの姿がゆっくりと記録されていきました。

私が手を動かさずとも、
こだま帳が『暮らしの森』を読み取り、
自ら住人の記録を書き綴っていったのです。

まるで、森そのものが記憶を語っているようでした。


そしてページの動きが静かに止まった時、
そこには、一人ひとりの住民が記された
「森の住人台帳」が完成していました。

🐾

🐾

🐾


暮らしの森の住人台帳


No.01:『モコ』

No.02:『ハヤト』

No.03:『メイ』

部屋にいる時のメイ
街に出る日のメイ

No.04:『カレン』

住民たちの記録を書き終えると、
こだま帳は静かに閉じました。

こうして、

森には住民たちの
新しい記録が増えました。




最初の頃、『暮らしの森』は私の部屋の本棚に並ぶ、一冊だけの物語でした。

けれど、季節を重ねるたびに物語は増え、住民も増え、本棚だけでは収まりきらなくなりました。

だから最近は、新しく生まれた記録を森の図書館へ納めています。

今日完成した「森の住人台帳」も、その一冊。
森の図書館の本棚へ、並べてきます。

いつか誰かがページをめくる日まで、
この場所で静かに眠り続けます。


*  *  *


番外編
登録No.00:『森の管理人』

森の管理人は
暮らしの森の住人ではありませんが、

番外編として住人登録されました。

さて、ここから先は
少しだけ森の外のお話です。

この森の住人台帳の元となった「こだま帳」は、零ぴちゅ。さんのこちらの記事から生まれました。


本日締め切りとのことでしたが、
急遽参加させていただきました☺️

この森に新しい風を吹き込んでくださった
零ぴちゅ。さんに感謝いたします。


🌳暮らしの森の入り口はこちらです


アカリウム創作大賞に参加しました。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集