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時代の潮流を読む|40代よ、今がOSアップデートのタイミングだ

昭和生まれで集まると、必ずと言っていいほど出る話題がある。

なんでもハラスメントになってしまうから若者に何も言えない。
だから“聡い子”しか上に上がれない。今の子達には厳しい時代だよなぁ

10年前の私なら、即答でこう言っていた。

「それねー。かわいそうだよ、今の若い子達は」

けれど、Z世代・アルファ世代の育つ環境をそばで見ていると、
この「若者に厳しい時代」という前提そのものがズレているのでは?
という確信に変わった。

結論から言う。
これは、40代の価値観が時代にフィットしなくなったという話だ。


◾️ 40代の語りはこういう構造になっている

  • 自分たちは「厳しいことを言われてこそ育つ」が前提

  • でも若者にはハラスメントが怖くて言えない

  • だから若者は察して気づくしかない

  • それは厳しい時代だ

そして40代が使う「聡い子」とは、

  • 空気を読む

  • 上司の意図を察する

  • 言われなくても動く

  • 暗黙の了解を理解する

  • 組織のルールに合わせられる

つまり、会社と一体化してうまく動ける若者のこと。
「構造的に賢い」ではなく「察して従える」タイプだ。


◾️ 若者はまったく別の環境で育っている

今の若者が育った世界は、私たちとはまったく違う。

  • 体系立てて学べる環境

  • 情報の透明性

  • 役割の明確化

  • 権力の分散

  • 自己決定の尊重

彼らは“厳しい時代”ではなく、 “構造化された時代”にいる。

現代は、

  • ハラスメントの線引きが明確

  • 権力の暴走が抑制

  • 情報が透明

  • メンタルヘルスが守られる

  • 組織の構造が見える化されている

つまり、最適化されている。


◾️ 「若者は未熟だから対人で学ぶべき」問題

ここで、必ず出る疑問がある。

でも若者は未熟だから、社会人としての礼儀や倫理の学びは必要。
それは対人でしか学べないじゃないか。

そう。私もそう思っていた。

けれど夫との会話から、令和のマネジメントを知ることになった。

若者は未熟だから間違う。 経験が少なく、社会の構造がまだ見えず、
自分の価値観も固まっていない。

だから「自分で気づくしかない」という語りは現実を見ていない。
人は“対話”でしか倫理を学べない。


◾️ 今の若者は「言われ方」が変わっていた

彼らは幼い頃から、何かを言われる時に

  • 対話ベース

  • 合意ベース

  • 説明責任ベース

  • 透明性ベース

  • 心理的安全が保たれる

という環境にいる。

何か言ったらハラスメントになる」は、
昭和の“上からの指導”を前提にしているから起きる誤解だ。

正面から一方的に指摘するのではなく、
隣に座って、考えを聞き、こちらの意図を説明し、
合意を取りながら進める。

それが令和のマネジメント。

夫の言葉を借りると、

ハラスメントで訴えられるとしたら、
自分の対話度が足りていなかっただけ。

問題が起きた時は、相手を見る前に自分側を見る。


◾️ 40代が育った環境は「従う文化」

スポーツでも勉強でも、

  • とにかく量

  • とにかく根性

  • とにかく耐える

  • とにかく怒鳴る

  • とにかく上下関係

  • とにかく「言われて育つ」

一方でZ世代・アルファ世代は「理解して動く文化」で育っている。

  • 休養の科学

  • 栄養の科学

  • メンタルの科学

  • コーチングの科学

  • チームビルディングの科学

  • 個人特性の科学

そしてこの人たちが会社のマジョリティになるのが現実だ。


◾️ 家庭では令和、職場では昭和になっていないか

40代は職場で若者にこう言う(または心の中で思う)。

  • 察して動け

  • 空気を読め

  • 言われなくても理解しろ

  • 厳しさを乗り越えて育て

  • 甘えるな

でも、子育てでは真逆のことをしている。

  • 心理的安全性を守る

  • 対話で伝える

  • 説明して納得してもらう

  • 暴力や圧を排除する

  • 個性を尊重する

  • 安全な環境を整える

つまり、 自分の子どもには令和の育て方をしているのに、
職場の若者には昭和の育て方を求めている。

この矛盾は、40代の中で静かに積み重なっている。


◾️ 未来の視点を持つと、すべてが変わる

いつか自分の子どもが社会に出た時、
今あなたが接している若者と同じ環境で働くかもしれない。

その時、どんな大人に出会ってほしい?

  • 対話してくれる人

  • 説明してくれる人

  • 心理的安全性を守ってくれる人

  • 個性を尊重してくれる人

  • 合意形成で進めてくれる人

つまり、 あなたが子どもに与えている“令和の育て方”こそ、
職場の若者にも必要な価値観なのだ。

若者への接し方は、 未来の自分の子どもの職場を作っている。


◾️ だから、40代はアップデートしよう

思い出してほしい。 20代半ばでスマホが登場したとき。

私たちは「こんなの電話しづらいしメール打ちにくいし」
と文句を言いながら、 気づけば風のように使いこなしていた。

あれと同じだ。

「今の若者はかわいそうだよなー」 は、もう恥ずかしい。

40代よ、化石になる前にアップデートしよう。

私たちの強みは、 察して文化もできるし、対話もできること。

ハイブリッドになろう。 ユニコーンになろう。


このコラムは「時代の潮流を読む」シリーズに収録しています。 世代ごとの価値観のズレや、社会の変化を、 日々の暮らしの違和感や会話からそっとすくい上げたコラムをまとめています。

気になるタイトルがあれば、静かな読書時間のお供に覗いてみてください。

▶︎時代の潮流を読む|シリーズのマガジンはこちら https://note.com/koz_forest/m/m6efea37be620


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