読書ノート683「ゲーテはすべてを言った」を読んだ
今年の春の芥川賞受賞作品。
芥川賞受賞作品は、かなり昔から、受賞作品が掲載されている「文藝春秋」で読んでいた。
ここ数回分の受賞作品は読まないまま積読状態だったのだが、本作品は割と話題になり、マスコミに登場した著者が書いたものも興味深かったので、ここ数回分の受賞作品をスキップして本作品を読むことに。
直木賞は大衆小説、芥川賞は純文学などというきりわけからすると、本作品は、ちょっと、どちらともいえないような作風になっている。
全体のストーリーも謎解きのミステリーじみたところもあり、登場人物のネーミングもちょっとおふざけ風で、これが芥川賞ですか?と首をひねるような印象だ。
タイトルの「ゲーテはすべてを言った」という言葉がどこにあったものかというのを追い求めるというストーリーなのだが、選考委員たちも口をそろえて指摘しているように(否定的に指摘している風ではなのだが)ちょっとペダンチックな内容、表現が多く、うんざりされる読者も多いかもしれない。
書評などを読むと「ファウスト」を読んでいれば、もっと興味深く読める部分もあるようなのだが、ゲーテなんか読んだこともない自分には残念ながらそういう部分は受け止めきれなかった。
作品そのものよりも、あちこちで紹介されている著者のこだわり的生き様に興味を覚えた。
さあ、読み残している、いくつかの受賞作品を読まなは!くては!

