うちの猫のおはなし#1
いつかnoteで、実家にいた4匹の猫の話を書きたいと思っていました。
イラストを交えつつ、思い出したエピソードをゆるゆる書いていきたいと思います。
気長にお付き合いいただけると嬉しいです。
今回はそのうちの1匹の紹介から。

ヒマラヤンの女の子、ここではヒマさんと呼びたいと思います。ヒマさんは、私が5歳のときに我が家の一員になりました。
実はヒマさんが来る前に同じくヒマラヤンの女の子がいたのですが、1歳を迎えずに亡くなってしまいました。この子との生活はおぼろげにしか記憶にないのですが、幼稚園の帰り、亡くなったその子に手向ける花を買いに車を運転する母の後ろ姿だけは、今もはっきりと思い出せます。
そんな我が家にやってきた2匹目の猫、ヒマさん。これまた幼稚園の帰り、母から「おうちに帰ったらいいことがあるよ」と言われワクワクしながら帰宅。和室に鎮座する子猫のヒマさんを見て、私は大号泣しました。
嬉しくてじゃありません。
「嫌だ」と思ったのです。
子供心にまだ猫がいなくなる悲しさを覚えていたし、過ごした時間は短いながらも私はその子が大好きでした。甘え上手でお顔がとても可愛らしかったその子。
そしてやってきたヒマさんはといえば。
ペルシャ特有の、ぺしゃっとしたお鼻に、少しむっとしたお顔。今であれば、そんな顔こそペルシャの良さ!と思えるし、むしろペルシャ顔大好きなんですけど、5歳児の私にその愛らしさはまだわかりませんでした。

要するに、少しの寂しい気持ちと、「顔が可愛くないのが嫌!」と泣いたわけです。子供って残酷。
予想だにしない反応に、母は困っていました。喜ぶだろうと用意したサプライズだろうに、そんな反応されたらそりゃそうでしょう。ちなみに小学校から帰ってきた姉が、「かわいい!嬉しい!」と大喜びしていたのが救いです。
そんな第一印象だったヒマさんですが、数日もせずに私はヒマさんの虜になり、そこから大学生になり家を出るまでの間、もう一人の姉のような存在になるのでした。
ヒマさんの性格は「ザ・お猫様!」という感じで、気高く品があり母以外にはなびかない媚びない子でした。我が家のヒエラルキーは完全に母を頂点としてその下にヒマさん、そして父・姉・私です。
成長するにつれとてつもなく美猫に育ち、その優雅な出立ちがまた我が家の女王感を漂わせていました。

ピアノの上や階段の笠木の上などいつも高い場所にいて、私が学校から帰って「ただいま」と言うと、応えるようにそのふわふわのしっぽをゆらゆらと揺らしてくれるのがかわいくて好きでした。
普段は母以外に擦り寄って甘えることはないけど、私が落ち込んでいるときにはとくに甘えるでもなく傍にいてくれる、そんな優しい一面もありました。常に穏やかで優雅な振る舞いのヒマさんは、小さい頃から長い時間を一緒に過ごしたこともあり、「うちの猫」というよりもより家族の一員という気がしていました。
そんな家族の愛情を一身に受ける日々を10年近く過ごしていた後、続々と3匹の猫たちが我が家にやってきます。静かに過ごすのが好きなヒマさんは、他の猫たちとついぞ仲良くなることはありませんでした。
その風格を持って3匹を威圧し、彼女の監視下では皆静かになり、騒ぐようなこともありません。ヒマさんが側を通ると他の子達が避けていく様は、まさに我が家のボス。
今回はそんな我が家の女王様、ヒマさんをご紹介しました。
「うちの猫のおはなし」はマイペースに、愛情を込めた記事にできればと思っています。
また次回もお付き合いいただけると嬉しいです。
