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【群読】とは、なんぞ?

「群読」
この言葉を初見で読める人の割合はどのくらいだろうか?
むれよみ、ぐんよみ、、、正解は「ぐんどく」である。

では次に、この言葉の意味を理解している人の割合はいかがであろうか?
参考までに実用日本語辞典によると
「複数の読み手による朗読。単独での朗読や唱和などを組み合わせることで、迫力や芸術性を生む。」
とある。
要は複数人による朗読。
ひょっとしたら学生時代に触れていたものかもしれないが、私は読み方も意味も全く知らなかった。

次に、この群読の構成要素である朗読についてであるが、今は「Audibleやaudiobookのそれ」と表したほうが馴染み深いかもしれない。
要は本を声に出して読むこと。
だがこれも様々な解釈があるようで、ほぼ一定の声色で、言うなれば平坦に読むものから、登場人物によって声を変え一人芝居のように読むものまであるらしい。

先日配信であるイベントを見た、いや拝見した。

それはプロとして声を仕事にしておられる方が、いや御方が、周りの方々の協力を得て企画なさったもので、朗読とお笑いの融合を目指したかなり目新しい舞台であった。

この企画者の御方についてであるが、私が全力で応援している方であり、YouTubeで長期間にわたって朗読作品の配信をなさっている。
その詳しい魅力については別の機会に譲るとして、この御方の声は言語の壁をも超える、正にwwwならぬwwrv(World Wide Relaxation Voice)であり、コメント等から各国の少なからぬ方々が大いに癒されている様子である。
”百文は一声に如かず”、ぜひ聞いて見ていただきたい。

イベントは企画者と3組のお笑い芸人の方々が出演されたもので、前半はそれぞれのお笑い及び朗読と進み、後半に企画者演出によるお笑いの方々の「群読」がなされたのであるが、これが「各次元における知的対決」の体をなしており、とても楽しいものであった。
(一方、お笑いの方々のネタはすべて楽しませていただいたが、失礼ながら音響機器等の要因か時に言語が不明瞭で、笑いの魅力が半減していたのがとても残念だった。)

題材は「走れメロス」のダイジェストで、企画者が割り振ったセリフを皆さんで群読していかれたのだが、己の武器であるところの笑いを封印された演出に戸惑いながらも

隠された持てる実力を発揮される方
広い視野で全体を見渡しつつ相方をサポートされる方
アンチノミーから5段階目の欲求を目指す方
己の芸の極限を手探りで進まれる方

と四者四様であり、演出が進むにあたり、初めは「舞台に上がった以上、なんかよく分かんないけどやるしかない」ように見えた皆さんが、「誘われてなんとなくやってきた朗読教室だけど、先生が自分の特性を引き出してくれるし、なんか周りの人も頑張ってるし、気づけばなんか楽しい!」になっていく様子が見えるようであった。

ただ見方を変えると、途中での吐露もあったように、笑いという武器を封印された状態で舞台に上がることは、正直かなり不安であったろうと思う。
それでも「舞台に上がる」ということにかける情熱は素晴らしく、30分弱という”時間との勝負的要素”が緊張感へと繋がり、終わってみれば最終群読は正に「芸術性を生む迫力のあるもの」となっていた。
お笑いの方々にとっての群読が、新たな可能性を生むものとして位置づけられたであろうことを強く確信する。
そして企画、演出、かつご自身の朗読全てにおいて、本当に素晴らしい舞台を見せていただいた。あっぱれ!

これが配信でなく生で見れていたら!
やはり生演奏であれ、生お笑い、生朗読生群読であれ、同じ空気を共有する環境で見るべきだと強く思った。ああ地方住まいが口惜しい。

見終わった余韻に浸りながらもふと、逆説的に「一人芝居的朗読」という武器を封印され、かつその環境に迎合しない形、しかも完全アウェイの状況で「お笑い」を表現するという挑戦を突き付けられたら、この御方がどうされるのか、、、非常に見てみたいと思う。

いずれにしろ全力応援継続なのである。

拝見した舞台についてのnote記事はこちら(残念ながら販売はすでに終了)



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