豊島岡女子学園中学校、頌栄女子学院:「英語資格入試」の導入について
はじめに
近年、中学受験における英語の重要性が高まっています。特に首都圏では、英語を入試科目として採用する私立中学校が増加しており、2024年度には142校が英語入試を実施しました 。これは、2014年の15校から大幅な増加となっています 。
この背景には、2020年度から小学校で英語が教科化されたことが影響しています。小学校5・6年生で英語が正式な教科となり、成績がつくようになったことで、中学校側も英語力を重視する傾向が強まっています 。
英語入試の形式は多様化しており、リーディングやライティングだけでなく、リスニングやスピーキングを含む4技能を評価する試験や、英語による面接や身体表現を取り入れたユニークな試験も実施されています 。
ただし、最難関校では英語を入試科目として採用していない学校も多くあります。例えば、開成、麻布、桜蔭などの伝統校では、英語入試を導入していないのが現状です 。
豊島岡女子学園中学校

そんな中で、豊島岡女子学園中学校は、2025年度入試より新たに「算数・英語資格入試」を導入しました。この入試は、従来の4教科入試と並行して実施され、英語学習に意欲的な生徒を対象としています。選抜方法は、算数の得点を2倍し、英検の取得級に応じたみなし得点を加算した300点満点で判定されます。
みなし得点:
英検3級(CSE1456以上):50点、英検準2級(CSE1728~1979):70点、英検準2級(CSE1980以上):80点、英検2級(CSE1980~2303):90点、英検準1級以上(CSE2304以上):100点
算数は4教科入試と同一の試験を使用し、4教科入試との併願も可能です。
2025年度の「算数・英語資格入試」の結果
受験者数:192名、合格者数:32名、倍率:6.0倍
また、各回の合格最低点は、第1回:224点、第2回:222点、第3回:212点です。
これは、同校の4教科入試の合格最低点(第1回:184点、第2回:203点、第3回:210点)と比較しても高い水準であり、英語資格と算数の両方で高得点を求められる厳しい入試であることがわかります。
頌栄女子学院中学校・高等学校

2026年度の中学入試について、第1回・第2回入試それぞれに「英語利用入試」を導入すると発表しました。英検の取得級数に応じた、みなし得点を英語の得点とし国語・算数・英語の合計点で合否を判定する予定です。4科入試との併願可です。
みなし得点:
英検1級:150点、準1級:130点、2級:110点、準2級プラス:100点、準2級:90点、3級:70点となっています。
なお、4科入試と英語利用入試の国語・算数の問題は共通で、各40分・100点満点となっています。
今後も英語力を活かせる入試が増えていくことが予想されます。
