2つの「ディミニッシュスケール」
ディミニッシュ・スケールには2種類あります。
Whole-Half Diminished Scale (Whole-Half)
日本では単に「ディミニッシュスケール」と呼ぶと、こちらを指します
ディミニッシュコードで使います。
なぜ「Whole-Half 」と呼ばれるかと言うと、全音-半音-全音-半音-…の繰り返しの音階だからです。後述する Half-Whole Diminished Scale(日本でいうコンディミ)と比べてみてください。

このスケールはハードバップから現代まで幅広いスタイルで使われます。ひょっとするとスウィングジャズでも使われるかもしれませんが、詳しくはありません(すみません)。いずれにしてもジャズの語法として古典的なスケールと捉えて大丈夫だと思います。
例えばレッド・ガーランドはディミニッシュコードに対してかなり忠実にディミニッシュスケールを使ったアドリブをします。ぜひ参考にしてください。
「Takarajima」(宝島)の作曲者で知られる和泉宏隆さんも忠実に使います。フュージョンの中で出て来るディミニッシュコードにもハマります。
Half-Whole Diminished Scale (Half-Whole)
日本では「Combination of Diminished Scale」(略してコンディミ)と呼ばれますが、恐らく英語圏では通じません。和製英語なのかな…。ちょっと分かりません。
7thコードで使われます。
半音-全音-半音-全音-…なので「Half-Whole」と呼ばれます。

「Combination of Diminished Scale」の所以(ゆえん)は、「2つのディミニッシュ・コードが組み合わさってできているから」ですね。
ディミニッシュスケール(Whole-Half)も2つのディミニッシュコードが組み合わさっていますけどそうは呼ばれません。掘り下げなくていいと思います😊
さて、コンディミはかなりコンテンポラリーな感じになると言っていいと思います。チック・コリアの「Spain」のアドリブはコンディミてんこ盛りです。
7thコードに対してコンディミを使うと中性的で不思議な雰囲気になります。
ここで言う「中性的」とは長調でも短調でもない雰囲気のことです。例えば7thコードで使われる他のスケールを考えてみましょう。Mixolydianははっきり明るいですよね。Hmp5↓はかなり暗いです。それらと比べてコンディミは「中性的」です。長調でも短調でもない独特の雰囲気を醸し出します。
どちらのスケールも、3つの音列に集約されます。


ここまでが基本です。
ですが!
全音-半音-…のような音階の仕組みや、3つの音列に集約されることで分かったつもりになっても、実際にはどちらのスケールも使いこなせないと思います。
練習方法を提案しますね。
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